園芸が楽しくなってくるこれから。厄介な毛虫やイモムシたちは実に多くの種類が・・・。
むやみやたらと毛嫌いせずに一匹一匹を良く観察してい見るとまた違った世界が見えてくるかもしれません。
ヤバいやつは一体どれなのでしょう?
アカタテハ
アカタテハの幼虫は体中にたくさんの突起があり、小さいうちは全身が黒いのですが大きくなると突起が黄白色になり個体によっては体色に紫色を帯びるものもいます。
幼虫自体に触れても特に毒は鳴く問題はありませんが幼虫の食草となるカラムシ、ヤブマオ、イラクサの植物の棘に触るとかぶれるので注意が必要です。
幼虫の益害などの報告はありません。
アゲハチョウ
綺麗な翅をしてひらひらと舞うアゲハチョウ。ナミアゲハはその中でも特に日本を代表する蝶です。
そんなナミアゲハの一齢幼虫は黒褐色で体表に多くの突起があり、まるで毛虫のようですが二齢虫になると毛が少なくなりイモムシ形になり、黒褐色の字に白色の帯模様が入る独特の体色に変化します。
5齢虫になると緑色のイモムシになり腹部に黒と白の目玉模様が出来て小さな緑色のヘビのような風貌になり体長も巨大化します。
キアゲハの場合は3齢幼虫まではナミアゲハと同様ですが4齢幼虫になると白地に黄色と黒の斑点模様の警戒色となり、5齢幼虫では更に黄緑色と黒のしま模様に変化し黒い縞の部分には橙色の斑点が乗るようになります。
いずれの種も幼虫に毒はありませんが頭部と腰部の間に臭覚という1対の角があり、強い衝撃を受けるとここから臭い物質が分泌されます。
どちらのアゲハも幼虫も特に大きな食害などの報告はありませんし、毒も持たないので心配はありませんがジャコウアゲハやベニモンアゲハは体内に毒を持っているので万が一口に含んでしまうと中毒症状を起こすことが考えられます。
アサギマダラ
アサギマダラの幼虫はガガイモ科の植物を食草とし、黒の地に黄色の斑点が4列に並んでいて、その周囲に白い斑点が沢山ある模様をしています。前胸部と尾部に2本の黒い角を持つのも特徴です。植物に対する益害は特にありません。
幼虫、蛹、成虫共に鮮やかな色をしたアサギマダラは体内にガガイモ科から摂取した毒を蓄積していて、体色は警戒色になっていますが人間への直接的な被害はありません。
アサマイチモンジ
アサマイチモンジの幼虫は1齢中の頃は黒色をしていて棘もあまり目立たないですが、成長するに伴って全身の棘が目立つようになり、終齢幼虫の頃には体色は緑色になり、黒の棘も長くなりとても目立ちます。いかにも毒がありそうな外見ですが、毒はありません。
アメリカシロヒトリ
アメリカシロヒトリの幼虫は時に大量発生し、樹木が丸坊主になったり木の周りに糞が大量に落とされたりする害虫として扱われ、特に桜の木の被害は深刻です。
蜘蛛の糸が絡んだような袋状の巣を作って集団生活をするアメリカシロヒトリの幼虫。直接的な人間への被害はありませんが、決して見ていて気持ちの良い光景ではありません。
ウスタビガ
ウスタビガの幼虫はクリやクヌギ、コナラ、エノキなど色々な樹木の葉を食べます。1齢中の時は全体的に黒っぽく腹の部分に黄緑色が見られますが2齢幼虫になると背中に黄色の帯と黒い斑点が入り3齢幼虫になると全身が緑色になりブルーの斑点が入ってきます。
終齢幼虫ではその斑点も消え緑一色の綺麗なイモムシになります。体を押すとキューキューとなくのが特徴で食害の報告や毒はありません。
エビガラスズメ
エビガラスズメの幼虫は個体によって黒褐色のものや緑色がアリ、ガッシリとした体型で尻に角が生え腹側面の脚の付け根あたりに丸い模様が入っています。幼虫は葉を食害し、その摂取量がかなり多いことから短期間で思わぬ被害を受けることがあります。
被害植物としてはサツマイモ、インゲンなどのマメ類、ブドウ、タバコなど。
毒性はなく、人間への被害は報告されていません。
オオゴマダラ
オオゴマダラの幼虫は1齢虫の頃は白と茶色の縞模様をしていますが脱皮を繰り返す田部井にその色は濃くなり、終齢虫になることには白黒の縞模様になります。耐側面に赤い斑点が一列に並び、頭部と尾部に黒く細長い角が生え最終的には7㎝程になります。
体内には食草によって蓄えたアルカロイドの毒を含み他の動物から捕食されることを防いでいますが人間に対する害はありません。
また食害などの益害も報告されていません。
オオスカシバ
オオスカシバの幼虫は鮮やかな黄緑の地に耐側面には黒と橙の斑点が等間隔に入り、尻部に角があるのが特徴です。
オオスカシバの幼虫はクチナシを食草にしていて、かなりの大食漢。あまり大きな植物ではないクチナシはあっという間に丸裸になってしまうこともあるほどです。
幼虫自身の体には毒をありません。
オオムラサキ
オオムラサキの幼虫はナメクジのような形をした鮮やかな緑色をしていて頭部に1対の長い角を持っています。
エノキやエゾエノキの葉を食べて成長し、冬は地面に降り、食樹の根際や空洞内に溜まった落ち葉の中で越冬し、その時は保護色の褐色になります。
幼虫に毒はなく、食害なども報告されていません。
オビカレハ
オビカレハの幼虫は1齢虫は茶色一色で卵塊を中心に糸を張って集団生活を行います。終齢幼虫になることには水色の体に走る3条のオレンジ帯と白く長い毛を持つ毛虫になります。
食樹はソメイヨシノやカキ、バラ、ウメ、モモ、リンゴ、ナシ、ウツギ、コナラ、ヤナギ、ササなど。不快害虫としての要素が強いようですが集団が大きいので部分的な食害が目立ちます。
毒はなく人間に対する害もありませんがアレルギー体質などの人は注意が必要です。
カシワマイマイ
カシワマイマイの幼虫はブナ科のカシワ、コナラ、クヌギ、クリ、バラ科のサクラ、リンゴ、ナシ等多くの樹木を食樹とし、食害します。
幼虫の体色は黒褐色~灰白色で背面に黒色の帯状筋が入ります。
胸部から腹部の各説にイボ状突起があり棘が生えています。成長するにつれて頭部の左右から長く黒い毛束が生え前方に突き出し、腹部側面にも1対の廃位白色の毛束ができ、更に尾端にも灰白色から黒褐色の毛束が見られるようになります。
毒蛾の一種ですが幼虫にも成虫にも特に毒はなく、孵化したばかりの幼虫に触ると稀にかぶれる人がいる程度。
カブラハバチ
カブラハバチの幼虫は終齢幼虫でも体長10~20㎜程にしかならない光沢のある黒色のイモムシです。
胸部が朱色で脚部は白と黒のまだらに見えます。
名前はカブラの葉を食べるところからつきましたが、アブラナ科全般の植物を食害します。一般的には太い葉脈だけを残し、縁から食害し、古い葉にはほとんど加害しません。集団で暴食されると地上部が食べつくされる程になることもあります。
毒はありません。
キタテハ
キタテハの幼虫はクワ科のカナムグラを食草としています。
若齢幼虫は黒色をした毛の生えた毛虫ですが成長と共に枝分かれした棘が全身に生え、終齢幼虫になるとそれらの棘が橙色を帯びるようになります。
棘はゴム状なので触れても問題はありませんし、カナムグラも一般的に生えている野草なので食害なども特に問題にされません。
クスサン
クスサンの幼虫はクリ、クヌギ、コナラ、サクラ、ウメ、イチョウ、クスノキなど様々な樹木の木を食樹とし
食害します。個体数の多い時には木を丸坊主にするほどの被害を与えます。葉は縁から食害され太い葉脈だけが
残ります。
若齢幼虫は黒配色で集団で生活しますが、成長するとともに分散して葉を暴食します。終齢幼虫は体長が80㎜にも及び、青白い大型の毛虫で白色の長毛をはやし、シラガタロウなどと呼ばれたりします。
毛は硬く、触れると痛く感じることもありますが毒物質は持っていません。
クワゴマダラヒトリ
クワゴマダラヒトリの幼虫は背面に細長い白門があり、各節に黄色い紋があります。多数の突起と黒色の長毛におおわれている毛虫です。
クワ、オオバコ、バラ科の植物等多くの種類の植物の葉を食べ、クワ、かんきつ類などの害虫として扱われています。
幼虫に毒はありません。
ゴイシシジミ
ゴイシシジミの幼虫は日本に生息する蝶の中、唯一幼虫が完全な肉食性です。ササなどにつくササコナフツキノアブラムシやタケのアブラムシなどのアブラムシのみを食べます。
孵化したばかりの幼虫は透明で毛も薄く、それほど目立ちませんが3齢虫になると毛の長さも長くなります。毒はありません。
コミスジ
コミスジの幼虫はクズ、萩、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物を食草とします。
灰褐色で孵化直後から葉の中脈を残して先端部を両側から溝状に接触し、葉片を加水させてすだれ状の隠れ家を作ります。終齢幼虫は全長24㎜程になり、中・後胸部と腹部についになった突起を持っています。
毒はありません。
サカハチチョウ
サカハチチョウの幼虫は全長が26㎜程度まで成長し、同部の地色は黒褐色、各節に棘状突起が見られ突起は暗褐色、分枝は黒色をしています。頭部突起は長いのも特徴。
幼虫は本州以南ではイラクサ科のコアカソ、クサアカソが主で他のアカソ、ヤブマオ、イラクサなども食べているという記録があります。北海道ではエゾイラクサ、ホソバイラクサ等が食されているので特に食害などはありませんし、毒もありません。
シモフリスズメ
シモフリスズメの幼虫は緑色でゴムのような質感があり、体側面には白い斜条が並び体表はツルツルしています。
褐色の斑紋をもつものもいて胸部背面には顆粒状の白い点列があり、蛹化直前の幼虫は紫色になり、体長は80㎜ほどにもなります。
食草はイボタノキ、クサギ、シソ、オリーブ、ネズミモチ、トネリコ、ノウゼンカズラ、キリ、サカキ、ナスなど様々な植物の葉を食べ酷い時では一晩にして葉を食いつくこともあります。
毒は持っていません。
シャクガ
シャクガの幼虫は細長く毛のないイモムシ。移動する時は全身を使って長さを測っている様に見えることからシャクトリムシと呼ばれています。体を空中や枝などの上に真っすぐに伸ばして動かず、枝の一部のように見せかけます。
種類によって様々な植物を加害しますが、毒は持っていません。
ジュエルキャタピラー
ジュエルキャタピラーはまるで全身が組のようなゼリー状のイモムシ。種類によってはカラフルで派手なものや白色のシンプルなものがいて、成長と共に色が変わるものもいます。
成長すると30㎜程にまでなり、体からは粘着性のある分泌物が放出されていて全体がとてもネバネバしています。派手な色彩は警戒色であることが多いので注意が必要。
スギドクガ
スギドクガはスギ、ヒノキ、サワラ、ビャクシン等を食樹とし、葉などを食害するので飽きと春には葉がなくなることがあり、特にスギ・ヒノキ林では枯死する事例もあります。
ます。幼虫の体長は最大で40㎜程に藻成、緑色で白線が入り、黒色の長毛を持っています
。腹部第1節の両側に黒色長毛の束があり、胴体の中央付近背面には褐色毛と白色毛の混じった毛の塊があります。また、末端近くの背面に黄色の長毛束があります。
ドクガ科に分類されますが卵、幼虫、繭、成虫共に毒針毛は持ちません。
セスジスズメ
セスジスズメの幼虫は全体が黒っぽく、気門より少し背側にオレンジか黄色の連続した眼状紋を持っています。
付け根がオレンジか黄色の連続した眼状紋で、付け根がオレンジで先端が白い尾角を持ち、歩く時は尾角を信仰方向に平行に振ります。稀に黄緑色の幼虫も存在します。
成長スピードが非常に速く、数日で数倍の大きさに成長しあっという間にヤブガラシ、のぶどう、ホウセンカ、サトイモ、サツマイモなど色々な植物の葉を食害します。幼虫、成虫共に毒はありません。
ゼフィルス
ゼフィルスと呼ばれる種類には25種類程あり、そのうちのミドリシジミの幼虫はカバノキ科の班の木、ヤマハンノキ、ミヤマハンノキなどを食草とします。孵化した幼虫は新芽の中に入り込んで若葉を食べ、大きくなると葉を巻いて中に隠れます。
食害や毒はありません。
タケノホソクロバ
タケノホソクロバの幼虫は体長20㎜程になり、黄色がかった胴体に黒い斑点があるのが特徴。そこから毛束が伸び、毛束は黒い毛と透明に近い毛があります。
幼虫は5~6月にかけてと7~8月にかけての年2回現れ、ササを食害します。
若齢幼虫は葉肉のみ食べるので加害された葉は白くなり目立ちます。老熟幼虫は主脈を残して葉全体を食害します。
幼虫は毒棘がありますが、繭と成虫には毒針はありません。幼虫でも黒い毛には毒はないと言われています。
チャドクガ
チャドクガの幼虫は4~10月にかけて年に2回発生し、チャノキ、ツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物の葉を食害します。
チャドクガの幼虫は淡黄色で、若齢幼虫のうちは一か所に固まっていることが多く、成長すると単独で行動し、
25㎜程度の毛虫になります。
2齢幼虫以降、幼虫の体に生えている長さ0.1~0.2㎜程の毒針毛中にヒスタミン等の毒があり、とても抜けやすいため幼虫の体毛にも付着していると考えられます。
また、毒針毛の表面には小さな棘があり、皮膚に付くと抜けにくい構造になっています。終齢幼虫の抜けた毒針毛は繭、メスの成虫、卵塊、1齢幼虫と成長過程全てで付着して受け継がれます。
チャノコカクモンハマキ
チャコノコカクモンハマキの幼虫は頭部が黒から茶褐色で老齢幼虫は鮮緑色になります。主に第一世代幼虫が幼果期の果実や新梢に被害を起こします。幼虫は20㎜程度まで成長し、葉や果房内で糸をはいて綴り合せ、その中に生息場所を作り果実や葉を食害します。
毒はありません。
ツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモンの幼虫はスミレ類を食草とし、野生のスミレ類のみならず園芸種のパンジーやビオラなども食べます。満腹になると地表に降りて他の餌を求めて移動するので花壇に植えた株が次々と食べられてしまう事もあります。
終齢幼虫の体長は30㎜程で黒色の体の背に一本の赤い筋が縦に通のが特徴です。体には分岐する棘状の突起が各説に6本ずつあり、突起は体の前半部では黒く、紅斑部の物は根元が赤く、先が黒くなっていて見た目にとげとげしい毛虫。
派手な体色なので毒があるように思われがちですが突起で刺すこともなければ、毒も持っていません。
ヒッコリー・ホーンド・デビル
ヒッコリー・ホーンド・デビルの幼虫は終齢幼虫の体調が15㎝程にもなる大型のイモムシです。
若齢幼虫の頃は茶色い色をしていますが、徐々にライムグリーンをベースとした鮮やかな色合いの幼虫へと成長し、
オレンジや黒やライムグリーンが目立つイモムシになっていきます。
角のような大きな触角が頭部に8~10本程生えていて、全身にも黒いトゲのようなものが生えていますがこれは触っても痛くなく、毒性があるわけでもありません。
幼虫は名前の通りヒッコリー、クルミ科の植物を食樹とします。
ヒトリガ
ヒトリガの幼虫は赤茶色の長い柔毛に覆われていて見た目は毛虫そのものです。体長は60㎜程度まで成長し、太守多様な草本、低高木の葉を食べ、エサを求めて地上を積極的に移動します。
幼虫は基本的には植樹、食草は選びませんがキイチゴ、ブラックベリー、ガマズミ、スイカズラ、エリカ、エニシダといった酒を特に好むので害虫扱いされています。
毒々しい毛虫ですが実際には体内に蓄えてはいますが、人間に対して直接的な害はありませんがアレルゲンなどの発疹を引き起こすこともあるようなので注意が必要です。
ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハの幼虫は黒字にオレンジの斑点が入り、全身に毛束の生えた毛虫です。
キク科のハハコグサ、ヨモギ、ゴボウなどを食草とします。毒はありません。
ヒメジャノメ
ヒメジャノメの幼虫は体長2.5㎜程で黒い頭部分の大きさが1㎜程度の猫の顔を持っています。角のような尖ったものが生え、左右バランスの取れた顔立ち。食草はアズマネザサ、チヂミザサ、ススキなどの単子葉イネ科植物です。
毒はありません。
ヒメシロモンドクガ
ヒメモンシロドクガの終齢幼虫は体長40㎜程で黒褐色に橙色の線が入り、背面に黄色~白色の歯ブラシ上の毛が密生しています。
孵化直後の幼虫が付近の葉を網目状に集中的に食害し、発育した幼虫は単独で行動するので葉だけでなく、果実もえぐるように大きく食害します。
果実の被害は主として越冬世代期の幼虫によりますが、無袋栽培では第1世代期にも食害されることがあります。
他にも大豆やインゲンマメ、マメ科の放牧地などで7~10月にかけて食害が起こります。
ヒロヘリアオイラガ
ヒロヘリアオイラガの幼虫は齢期は葉の裏側に群生し、集団で葉を食害します。
ヤナギ、カシ、エノキ、ケヤキ、バラ科、カキ、カエデ、椿菜など幅広い食性を持ち、終齢幼虫になる頃には単独で1枚の葉に1匹の幼虫がつくようになります。
全身が鮮やかなグリーンで毛の束が全身に生え、ウミウシのような形をしています。背の中心部分に濃い青色の線が入るのが特徴で、余りの棘の多さにイラムシなどと呼ばれることがあります。
毛虫の時はもちろんですが繭の状態の時でも毒を持ちます。
ベニスズメ
ベニスズメの幼虫は75㎜程に藻成、他のスズメガ科の幼虫と同じように体の後ろに角のようなものがついています。頭にはヘビの顔のような眼状紋という模様があり、鳥などの天敵を驚かす効果もあります。
食草はオオマツヨイグサで終齢幼虫の頃にはかなりの大食漢になり、短期間に周辺の葉を枝や茎だけにする事もあります。毒はありません。
ベネズエラヤママユガ
ベネズエラヤママユガの幼虫は成長すると5㎝程の大きさになり、全身に様々な長さのけばけばしたトゲで覆われています。体色は周囲の環境に合わせてカエルことができ、緑色や黄色、赤色、茶色等様々。
かなりの猛毒を持った毛虫でマムシやガラガラヘビの毒と同質の出血毒を持っています。刺されると傷口から激しく出血しますが、それだけでなく内臓や脳内にも同じような出血を引き起こします。
ホシホウジャク
ホシホウジャクの幼虫は緑色や黄緑色で頭部が小さく、体の前の方は細くなっています。葉っぱを折りたたんだようなイモムシの形をしています。
食草はアカネ科のヘクソカズラの葉を食べ、初夏から晩秋まではヘクソカズラで見かけます。毒性はありません。
ホシミスジ
ホシミスジの幼虫はコデマリ、ユキヤナギ、カエデ、シモツケなどを食草としています。体色は茶褐色で終齢幼虫になる頃には2㎝ほどまで成長します。休むときに枝にくるっと丸まっていることも多く、枯葉が引っかかっている様に見えます。毒はありません。
ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモンの幼虫は孵化したばかりは体長2㎜程の茶褐色をしています。成長と共に棘が生え黒地の背部の中央に2本の線が頭から尾部まで通っています。線の両脇に橙色の模様が入ります。終齢幼虫になることには体長は23㎜程になり、胴体は黒っぽい色で棘とトゲの基部が橙色をしています。
食草はスミレ類で食害や毒はありません。
メスグロヒョウモン
メスグロヒョウモンの幼虫は孵化直後1.5㎜程で茶褐色をしていますが成長と共に色が変化し、終齢幼虫の頃には藍色の地に黄褐色の突起が沢山生えた毛虫になります。幼虫の食草はスミレ類で毒はありません。
モモスズメ
モモスズメの幼虫は70~80㎜程にまで成長するイモムシで、全身にザラザラした白い顆粒があります。体色は緑色、または黄褐色で斑紋の入る個体もあります。
胸部と腹部の側面に黄白色の筋がアリ、胸部が横に1対、腹部は大切ごとに斜めに7対が走ります。頭部は縦長の三角場で若齢幼虫は角上に尖った突起が顕著です。尻には長いトゲ状の尾角と呼ばれる突起があります。
食草はバラ科やニシキギ科、スイカズラ科など。終齢幼虫の頃には大食漢になり短期間で周辺の葉を枝や茎だけにするまで食べつくす事もあります。毒はありません。
モモノゴマダラノメイガ
モモゴマダラメイガの幼虫は終齢幼虫の頃に25㎜程になり頭部とすぐ後ろの背面は黒褐色で胸腹部は黄褐色、茶色の斑紋があるのが特徴です。クリ、クヌギ、イチジク、モモ、西洋美桜等多くの植物に寄生し実や果実、球果等を食害します。毒はありません。
モンクロシャチホコ
モンクロシャチホコの幼虫はサクラ、アンズ、ナシ、リンゴ、シラカバ、カエデなどの葉を食樹とする害虫です。
若齢幼虫の頃は赤褐色で、成熟した幼虫の体長は50㎜程になります。地色は茶色や黒で黄色の毛が沢山生えています。
毒はありません。
モンシロチョウ
モンシロチョウの幼虫は黄色で短い毛が体の各所に生えていてアオムシというよりは毛虫に近い見た目です。
葉を食べ始めると体は緑色になり、終齢幼虫になる頃には4㎝程になります。アブラナ科の野菜を食害し生育に影響を与えたり、商品性を低下させる害虫。
毒はありません。
モンシロドクガ
モンシロドクガは体長25㎜程になる黒色で背面に広い橙黄色帯が走り黒色部に白の短毛が混じる毛虫です。尾部には
ピンク色の毛束があり、威嚇する時は胸部背面のブラシ上の毛球の間にある黒い紋様を現します。
終齢幼虫の食欲は旺盛でリンゴ、ナシ、サクラ、クヌギ、ヤナギ、ポプラなどを食害します。
毒性は弱いですがあります。
リンゴドクガ
リンゴドクガの幼虫はリンゴやナシ、サクラといったバラ科の樹木の他、クヌギ、コナラなどのブナ科、ブルーベリーなどのツツジ科、ヤナギやクルミなど様々な植物をエサとし食害します。
終齢幼虫になる頃に葉35㎜程になり、全身長く密集した毛で武装しているので実際よりもとても大きく見えます。体色は蛍光黄色や緑色、赤色、白色等バリエーションは様々。
刺激を受けると体に大きな黒い斑紋が出現します。
ドクガという名前が付きますが生涯を通して無毒。
ルリタテハ
ルリタテハの幼虫は地色が紫黒色で無毒無白色の棘状突起を径68本持っています。サルトリイバラやユリ科のホトトギス類、ユリ類などの葉を食草にして全幼虫期をこの葉の裏で過ごします。バラやユリを栽培している人にとっては害虫です。
いかにも毒の在りそうな外見ですが、実際に毒はありません。
芋虫・毛虫のまとめ
いかがでしたでしょうか?毒を持った毛虫はそれほど多くないもの。
蝶や蛾になる姿を想像しながら、お庭の仕事や散歩を楽しんでみてはいかがでしょう?