「ツマグロヒョウモン」って知っていますか?
ツマグロヒョウモンは蝶になります。
ツマグロヒョウモンのオスとメスは、少し違った模様をしているようです。
今回はツマグロヒョウモンの特徴と見分け方について、ツマグロヒョウモンの生態と共に詳しく紹介していきたいと思います。
ツマグロヒョウモンとは?
「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」とは、チョウ目タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族の蝶です。
日本の本州、四国、九州に生息しています。
ツマグロヒョウモンは、メスの翅の前半分が黒いので、この名前が付きました。
ツマグロヒョウモンの形態
ツマグロヒョウモンの全長は60~70ミリになります。
前の翅の長さは38~45ミリぐらいです。
メスの前翅は先端が黒色で、白い帯線が入っています。
全面に黒色の点々があります。
翅の裏は薄い気褐色の色で、濃い黄褐色の点々があります。
裏も表の白い帯線と同じ白線が入っています。
前翅の根元はピンク色です。
オスの翅はヒョウ柄です。
後翅は黒く縁取りされています。
ツマグロヒョウモンは鮮やかで目立つ色をしています。
ツマグロヒョウモンは、チョウ・カバマダラに容姿が似ていると言われています。
ひらひらと優雅に飛ぶ飛び方まで似ているんですよ。
ツマグロヒョウモンの生態
ツマグロヒョウモンの成虫は、山里、平地の草原や庭、道端、空き地など私たちの身近でも見ることができます。
成虫は4~11月までの年に4、5回発生します。
冬になると幼虫や蛹で越冬します。
蛹はしっぽでぶら下がります。
ツマグロヒョウモンの幼虫は、終齢時で体長が30ミリぐらいになります。
黒色の体をしていて、背中に赤い一本の線が縦に入っています。
体にはとげとげの毛がたくさんあります。
黒地に赤線が映えていて、見た目が派手です。
ツマグロヒョウモンの幼虫は毒もなく、刺すこともありません。
ツマグロヒョウモンの幼虫はスミレの仲間の葉っぱを食べます。
満腹になったら地表に降りて、他の餌を求めて移動します。
ツマグロヒョウモンの特徴
ツマグロヒョウモンの幼虫は冬でも餌を食べ続けます。
これがツマグロヒョウモンの特徴です。
ツマグロヒョウモンの幼虫は、スミレの仲間の葉っぱをたくさん食べます。
ですので、スミレの仲間の葉っぱがある場所でないと生きていけません。
ちなみにパンジーもスミレの仲間になります。
ツマグロヒョウモンの見分け方
ツマグロヒョウモンのメスは、前翅の先が黒色です。
オスは黒くありません。
これが、ツマグロヒョウモンのオスメスの見分け方です。
また、ツマグロヒョウモンはアカタテハにも似ていますが、色や模様が全然違います。
ツマグロヒョウモンを育ててみよう
ツマグロヒョウモンの幼虫を見つけたら、捕まえて飼育してみませんか?
飼育ケースで育てられますよ。
ツマグロヒョウモンの幼虫は食欲旺盛なので、パンジーやスミレをたくさん用意してあげてください。
孵化して成虫になると、人の手に止まったりと、懐いてくれます。
砂糖水を作って用意しておいてあげると、おいしそうに飲む様子が見られるそうですよ。
ツマグロヒョウモンの特徴と見分け方について まとめ
ツマグロヒョウモンの特徴と見分け方について、ツマグロヒョウモンの生態と共に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ツマグロヒョウモンの特徴は、スミレの仲間の葉っぱがある場所でないと生息できないということです。
また、見分け方ですが、メスのツマグロヒョウモンは前翅先が黒く、オスは黒くありません。
ツマグロヒョウモンは都会でも見ることのできる蝶です。
あなたの周りを飛んでいる蝶は、ツマグロヒョウモンかもしれませんね。
(ライター 雲呑)