世の中には危険と言われる生物は数多くいます。
ヘビもそんな生物の中の一種。
今回は危険な毒蛇について紹介していきます。
ブラックマンバ
ブラックマンバはコブラ科マンバ属に分類され、未治療ならば致死率は100%と言われるほどの強力な毒をもち、特定動物にも指定されています。
アフリカ大陸東部から南部にかけてと西部の一部のサバンナに生息し、草原や森林、岩場等あまり環境を選ばず色々な場所で見られます。木登りが上手く、移動速度は時速16㎞ほどの速さで移動。これは小学校低学年の徒競走程度の速さです。
全長は2~3.5mほどですが、大型の個体では4.5mに達するものもいます。
キングコブラに次いで世界で2番目に長いとされる毒蛇で、体色は灰色や褐色ですが口の中が黒いことからブラックマンバの名がついたと言われています。
へアリー・ブッシュ・バイパー
ヘアリーブッシュバイパーはザイールとウガンダの国境近くに生息しているマムシの仲間の毒蛇です。バイパーという呼び名は日本ではマムシやハブに当たります。
体長は50~70㎝ですが最大長は73㎝でオスはメスと比べると細身です。全身をトゲで覆われ、特に頭から首周りにかけての毛羽だった鱗はまるでトサカのようになっていて、毒蛇としての迫力は十分です。
夜行性で葦や茎などの細い植物を上り、カエルやトカゲ、時には哺乳類なども捕食します。
ヒャン
ヒャンはコブラ科ワモンヘビ属に分類されるヘビで特定動物に指定されています。
あまり聞きなれない名前のヘビですが日本の奄美大島、請島、加計呂麻島、与論島に生息する固有種です。
全長は30~60㎝で体色はオレンジ色で黒い縦縞が5本入るのが特徴です。
尾は短く、先端が尖っていていますが、稀に縦縞が3本の個体や太い横縞が入る個体もいます。
毒性は強いのですが性質が大人しく小型種で口も小型なために毒量が少ないので危険なヘビとしてはあまり知られていません。ただし、毒性の強さ自体はハブの4~5倍ほどあります。
カーペットバイパー
カーペットハイパーはクサリヘビ科トゲクサリヘビ属に分類されるヘビで猛毒を持っています。
中東からインドにかけての広い地域の標高1000m以下の低地に棲息し、生息域が広いうえに個体数も多く、更に近くに人間が近づけば無条件に噛みつく習性がある為、世界でも非常に危険な毒蛇の一種とされています。
全長は40~60㎝と日本マムシと同じくらいの大きさ。
体色は茶褐色や灰褐色で、白い斑紋が網目のように並ぶので落葉に紛れると全く目立ちません。
鱗がざらざらしていて、危険が迫ると鱗同士をこすり合わせて警告音を出し、この音がまるでノコギリで木を挽く音に似ていることから和名ではノコギリヘビと呼ばれます。
イースタンブラウンスネーク
イースタンブラウンスネークはコブラ科に分類されるオーストラリア東部全域に分布し、草の生えた川沿いな
どに好んで生息しています。
オーストラリアやニュージーランドでは最も殺傷率の高いヘビでごく最近でもオーストラリアホッケー選手が咬まれて死亡しています。毒の強さはニホンマムシの550倍!!
体長は1.1~1.8mで日本のアオダイショウと同じ位の大きさです。
体色は茶褐色で特に目立った模様などもなく、見た目に地味なヘビですが、昼行性でネズミやカエル、トカゲ、鳥などを食べ小型のヘビも丸呑みしてしまいます。
タイガースネーク
タイガースネークはコブラ科タイガースネーク属に分類されるヘビでオーストラリア南東部に生息するオーストラリアの固有種です。
毒は持っていて攻撃的な性格ですが積極的に人間を襲うことはないと言われていますが万が一咬まれた時の致死率は40%と極めて高いのも特徴です。
体長は1~1.8m、体色は光沢のない灰褐色や黒褐色の地肌に淡黄色の帯模様が入り、その模様がまるでトラのようであることから名前が付けられました。
昼行性でカエルやトカゲ、ネズミなどの小型哺乳類を捕食します。
ナイリクタイパン
ナイリクタイパンはコブラ科タイパン属に分類される毒蛇で、オーストラリア内陸部に分布し、乾燥した草原や岩場などに生息しています。齧歯類などが掘った穴などを巣穴にすることもあるようです。
体長は1.8mほどですが、大きいものでは2.5mになるものもいます。
体型は細長く、体色キングコブラの約50倍、ニホンマムシの約800倍という驚異的な数値ですが性格が大人しく、攻撃性は低いとされています。
ヒガシダイヤガラガラヘビ
ヒガシダイヤガラガラヘビはクサリヘビ科ガラガラヘビ属に分類されるヘビでアメリカ合衆国の固有種で、乾燥した森林などに生息しています。
全長は240㎝とガラガラヘビ属、北アメリカ大陸に分布するクサリヘビ科では最大種で、更にクサリヘビ科最大の重量を誇ります。
体色は黄色や褐色、背面には中央部が明色の黒いひし形の斑紋が並び、これが名前の由来にもなっています。
夜行性で食性はウサギ目やネズミ目などの哺乳類や鳥類などを食べます。
出血毒を持ち、大型なので人間が咬まれると激しく痛み、最悪の場合は死に至りますが血清が普及しているので近年生息地での死亡例は極めて稀。
クロガシラウミヘビ
クロガシラウミヘビはコブラ科ウミヘビ属に分類されるヘビで、インドネシアからニューギニアまでの海に分布しています。
日本では南西諸島の沿岸や沖縄に多く見られますが対馬海流に乗った場合によっては北海道の海にも見られ、完全な水棲種なので陸地に上がることはありません。
全長80~140㎝で体形は細長く、頭部が黒くなっていて体色は淡黄色に黒い横の帯が入ります。
昼行性で食性は細長いアナゴ類などを好んで食べます。
攻撃性が低いとされるウミヘビの中では比較的攻撃的で神経毒を持つので、噛まれた場合は一刻も早い処置が必要になります。実際に沖縄では年に数例の死亡例がある危険なウミヘビです。
アマガサヘビ
アマガサヘビはコブラ科アマガサヘビ属に分類されるヘビで中国南部、台湾、ベトナム北部、ミャンマー、ラオスに分布し、平地や低山地の草原、農耕地などの水辺に生息し人家の近くにも生息しています。
全長は140㎝程で体色は黒く白い横帯が入っていて、食性は小型哺乳類、ウナギ、爬虫類などです。
インドでは四大毒蛇の一種とされ、非常に毒の周りが速く、痛みが伴わないので手遅れになることも多いとされ恐れられています。
セグロウミヘビ
セグロウミヘビはコブラ科セグロウミヘビ属に分類されるヘビで、太平洋とインド洋に分布しています。
外洋に生息しているヘビですが、暖流に乗って日本近海にも現れ北海道辺りまで北上することもあるとされています。
ヘビの中では唯一の外洋性で、完全水棲種で3時間半もの間呼吸を止めて水中に潜ることができますが、陸地では全く身動きが取れず、そのまま死んでしまうことも多々あります。
攻撃性の低いウミヘビの中では比較的性質が荒い種で、動物園で飼育されていたセグロウミヘビは給水機に何度も激しく噛みつくという凶暴性を見せたと報告されています。
小さい牙に毒を持っていて一噛み当たりの注入量は少ないですが、その毒性は人を殺せるほど強力なものです。
イボウミヘビ
イボウミヘビはかつて60種類程いるウミヘビの中で最強の毒を持つウミヘビとされていたインド洋からオーストラリアにかけて生息するウミヘビです。
体長は1.2mほどで体色は灰色地に濃配色が横縞状に入ります。
イボウミヘビの危険性は毒自体が非常に強いことと、噛みついた相手に注入する毒量が多いこと。
1回の咬傷でネズミ3000匹以上、人間なら5~6人の死亡が確実とされているほどです。
アオマダラウミヘビ
アオマダラウミヘビはコブラ科エラブウミヘビ属に分類されるヘビでインド洋東部、西太平洋に分布し、ウミヘビ亜科としては陸に上がる傾向が強く、海岸から数十メートル離れた場所で見られることもあるヘビです。
夜行性で昼間は海岸にある岩の割れ目などで休み、夜間にアナゴやウツボなどの魚類を食べます。
とても強い毒性の高い神経毒を持ちますが、性格が大人しく口が小さいので海中で自主的に人に噛みつくことはありませんが、掴むと噛みついてくる可能性があるので注意が必要です。
サンゴヘビ
サンゴヘビはコブラ科サンゴヘビ属に分類される北アメリカ大陸、南アメリカ大陸に分布するヘビ。
体長は80㎝程度で体は細長く、体色は名前の通りサンゴを連想させる黒、黄、赤の3色で環状に染め分けられています。
昼行性で食性はヘビ類やトカゲなど。
毒は神経毒で非常に強いとされますが、小型で口が小さく性質も温和なので人間の咬傷被害は少ない種類です。
サンゴヘビの中でもブラジルサンゴヘビの毒が最も強いと言われています。
多くの無毒のヘビがサンゴヘビの模様を擬態し、身を守っていることで知られます。
インドコブラ
インドコブラはコブラ科フードコブラ属に分類される毒ヘビでインド、スリランカ、ネパール、パキスタンに分布し、草原や森林、農耕地などの様々な環境に生息している毒ヘビです。
全長は135~150㎝、頸部のフード背面に眼鏡模様の紋様が入るのが一般的ですが、地域により変異もあります。
食性は小型の哺乳類や爬虫類、カエルなどを捕食する動物食。
強力な神経毒をもち、毒量も多い為その被害はインドで毎年1万以上になると言われています。
咬症部位を中心として皮膚の広範囲な壊死が生じるのが特徴。
タイコブラ
タイコブラはコブラ科に分類され中国南部からインド東部に分布し、農耕地や草原など様々な場所に生息している一般的な毒ヘビです。
インドコブラとの違いはフードの背面の模様で、インドコブラが眼鏡模様なのに対しインドコブラは円形の大きな一つの斑紋があります。
食性はネズミなどの小型哺乳類。
強い神経毒を大量に打ち込む能力がアリ、比較的人間の生活範囲に生息しているので咬傷被害が多く見られますが血清治療の進歩によって死亡率は減少しています。
エラブウミヘビ
エラブウミヘビはコブラ科エラブウミヘビ属に分類され、インド洋、東南アジア、オーストラリア北部からフィリピン、台湾を経て日本の軟性諸島沿岸域に分布し、昼夜共に活動しますが昼間は海岸の岩場の隙間などで休んで夜に活動的に行動します。
休息の為洞穴に上陸することもある水陸両用のヘビ。
全長は70~150㎝、胴体の断面は円形ですが尾は側偏して鰭上になっていて先端が丸いのが特徴です。
体色は青く、幼少の頃は鮮やかな色をしていますが成長に伴って褐色身を帯び、背面には黒い横帯が入って覆面でその横帯は不鮮明になります。
横帯もまた成長に伴って不鮮明になり大型個体ではほとんど消えて確認できなくなることもあります。
食性はベラ、スズメダイ、ビンポなどを主食とする他甲殻類を捕食することもあります。
毒性はハブの70~80倍ほどの強さの神経毒を持っていますが非常に大人しく口も小さいので噛まれる可能性は少ないので沖縄では素手で捕獲されることも多いようです。
しかし、万が一咬まれれば最悪の場合、死亡する危険性もあるので注意が必要。
ケープコブラ
ケープコブラはコブラ科フードコブラ属に分類されるヘビで南アフリカ共和国及びその周辺に分布し、基底が砂のサバンナ等に生息し小動物の掘った穴などを巣穴にしています
全長1~1.5mで最大は200㎝にもなり、フードコブラ属の中では標準的な大きさの種類です。
体色は黄色や褐色で斑紋は入りません。
食性はネズミや小鳥、カエル、トカゲ等の動物食。
毒は強力な神経毒を持ち、毒量も多いことから治療を行わない場合の死亡率は60%と言われています。
エジプトコブラ
エジプトコブラはコブラ科に分類されインドコブラと共に最もよく知られる毒ヘビです。
アフリカ北部、頭部、及びアジアの南西部の比較的乾燥した地域に分布しています。
体は全体に黄褐色で頸部は扁平になりますが、あまり広がりません。
攻撃性も毒性も強く、更には生息密度も高く、体長も2m近くになるほど大きいので危険性が非常に高く、クレオパトラが自殺するのに使ったヘビとして有名。
ニシグリーンマンバ
ニシグリーンマンバはコブラ科マンバ属に分類されるヘビでリベリアやコートジボアールなどの西アフリカの熱帯雨林に生息しています。
樹上性で地上に降りることはあまりなく、昼行性で性質は大人しいのが特徴。
全長は1~2mほどで体形は細長く、鱗は大型で緑色をしています。鱗の境目は黒で縁どられていて、尾部はやや黄色が混じっています。
食性は小型哺乳類や小型鳥類などで特に樹上の鳥の巣を襲うことが多く、若い個体はカメレオンやトカゲも好むとされています。
毒性は強い神経毒ですが近縁野ブラックマンバほどの毒量はないので死者はほとんど出ていません。
日本一の強毒!ヤマカガシ
ヤマカガシは北海道と南西諸島、小笠原を除く日本各地で見られる蛇です。
日本固有種ですが、朝鮮半島や中国にも近縁の種類はいます。
コウダ科と言われる蛇の仲間で、コウダ科の7割に当たる蛇が耳腺に相当する機関から毒を分泌します。
体長は60~120㎝、メスがオスよりも若干大き目でぼてっとした印象のある蛇です。太い体の側面には赤と黒の斑紋が交互に入っていて、とてもカラフルですが、これは地域や個体によってかなり差があるようで、全く地味なヤマカガシもいるようです。
ヤマカガシの持っている毒は血液中の血液を凝固させる作用のある出血毒とヒキガエルなどが持っているブフォトキシンと言われる毒の2種類です。
一種類目は短い奥歯が上あごの後方にあり、ここから出されます。もう一種の毒は頸部皮下から出されます。
人間に対する危険際は高く、半数致死量を比べるとハブの10倍、マムシの3倍で、人命にも関わる最も危険な蛇と言えます。
日本で2番目に怖いマムシ!
マムシは南西諸島を除く日本全土の、水辺、草むら、土手や山地、森林地帯に生息しています。
体長は45~80㎝、茶褐色で三角の頭をしています。銭形模様と言われる模様が独特の迷彩模様になっていて、枯葉などに擬態する効果もあります。
基本的に夜行性ですが、昼間でも暗がりにいたり、曇った日には活動的になるので注意が必要です。
食性は小型の哺乳類、カエル、トカゲ等です。
毒の強さを測るLD50は16mg/kgで、これはヤマカガシに次いで2番目になります。
毒の強さはハブの3.4倍ほどです。
マムシの毒はほとんどが出血毒ですが一部神経毒も含まれています。
出血毒は唾液などの消化液が極度に進化してたんぱく質を溶かし、血液組織を破壊するもので、人間が噛まれると激痛と共にひどい内出血が起こります。
患部は腫れあがり、一部が壊死する場合もあります。
毎年3000人ほどが咬傷被害にあい、うち10人ほどが命を落とすと言われるほど身近な毒蛇です。
沖縄の毒蛇 ハブ
ハブは沖縄にのみ生息しています。
ハブには4種類いて、ホンハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、タイタンハブ。
そのうち一番分布範囲が広く、個体数が多いのがホンハブです。
ホンハブは体長100~150㎝、1~2kgほどで、白~黄色地で黒く細かい網目模様が特徴です。
夜行性で昼間は活動せず、夜には一晩で100mも移動することが知られています。
4月に交尾を死、7月に4~15個の卵を産みます。
冬眠はしませんが、12~2月の冬季になると活動が鈍くなります。
食性は肉食で小動物を捕食しますが、特にネズミが好物のようです。
毒はマムシよりも弱く、LD50は54㎎/kgですが、体が大きく、量が多いため、危険度は高いと言えます。毒牙は1.5㎝ほどもあり、一度に最大103㎎の毒液を排出できます。
血清が出来る前までは多くの人がハブによる咬傷で命を落としていましたが、2000年以降は迅速な対応もあり、一人の死傷者しか出ていないのだそうです。
ハブに噛まれると患部は腫脹し、疼痛があります。壊死や機能障害の恐れもあり大変危険。
症状としては嘔吐、腹痛、下痢、血圧低下、意識障害などを引き起こすこともあります。
咬傷後の死傷率は24時間以内が75%、48時間以内が90%だそうです。
ニシダイヤガラガラヘビ
ニシダイヤガラガラヘビはアメリカ南西部の乾燥した草原や森林、砂漠地帯に生息するヘビです。
体長は2~2.3m、体重は6~9kgで夜行性。昼間は大きな石の下や木の根元、地中の穴などに入って休んでいます。
食性は動物食で、小型の哺乳類や爬虫類、鳥類などを捕食しますが、特にネズミ類が好みのよう。
尾の先端には発音器官があり、中が空洞になっている硬い節が緩い状態でつながっています。脱皮するたびに増えますが、一生増え続けるというものでもなく、途中で切れてしまいます。
普段は大人しい性格で、噛むことなどほとんどないガラガラヘビですが、外敵に会った時には尻尾を振って相手を威嚇し、それでも効かない時は噛みつくこともあります。
ニシダイヤガラガラヘビの毒は出血毒で、噛まれると内出血とそれに伴う腫れが生じます。
血圧低下や体内出血、腎機能障害や多臓器不全になることも。
ブームスラング
ブームスラングはサハラ砂漠以外のアフリカ大陸に生息している体長100~180㎝の細長の蛇です。
眼は大きく、前方についていて、オスは体色変異が大きく、メスは緑褐色、幼蛇は灰色や灰褐色をしています。綺麗な色合いをしていて、目を惹くものもいます。
樹上性の蛇で食性は動物食。
トカゲやカエル、ネズミや鳥等を何度も噛みつき殺してから捕食します。
ヤマカガシと同じ出血毒を持ち、噛まれると皮下出血や嘔吐、だるさや頭痛を伴いますが、毒の周りが遅い上に、腫れや痛みなどがないため毒蛇に噛まれたという認識がないまま、症状が進行することがあります。
ジャララカ
ジャララカはハララカとも言われ、ブラジル南部からアルゼンチンにかけた南アメリカの熱帯雨林に生息しているヘビです。
体長は1~1.5mほどで不鮮明な明色の三角形の斑紋があります。
開拓地や農耕地にも生息している為、咬傷被害が多いヘビでもあります。
ブラジルにある無人島はスネークアイランドと言われ、5000~10000匹のジャララカが生息していると言われています。
しかも、この島に生息しているジャララカは独自の進化を遂げ、一般のジャララカの5倍の毒を持っていて、ネズミなどを2秒で殺してしまうのだとか。
これは、海に囲まれた島の中で鳥類などを逃してしまうための進化と考えられています。
また、オスとメス、オスメス両方の性質を持った3種類のジャララカも確認されているのだとか。
毒は出血毒で毒の周りは遅いと言われていますが、処置が遅れると重大な後遺症が残ることもあります。
世界最強の毒蛇 キングコブラ
キングコブラはインド東部~インドネシア、フィリピン、中国南部など東南アジアの広い地域の熱帯雨林に生息しています。
体長は3~4m、体重は8~10kgで現在まで見つかった最大級のキングコブラはタイ南部の559kgです。
暗褐色や暗緑色で全身が黒く、横縞が明瞭、インドコブラやタイコブラのような特徴的な頸部の文様はありません。
日本では特定動物に指定されている世界最大で最強の毒蛇です。
食性は動物食で、他の種類の蛇や爬虫類を食べ、飼育下ではネズミを食べることもあります。
繁殖形態は卵生で枯れ葉を集めた巣に20~50個の卵を産み、枯葉を卵にかぶせて保温し、その周りにとぐろを巻いて孵化するまで保護します。卵は60~80日で孵化します。抱卵期に敵が表れるとメスでも容赦なく威嚇します。
威嚇する時は鎌首をもたげて頸部を広げ、広げたまま移動することも出来ます。
繁殖期以外は非常に穏やかな蛇とも言えます。
天敵はクジャク。クジャクは神経毒に対して耐性があるのだそう。
毒は神経毒で、毒の強さは他のコブラの方が強いのですが、毒腺が大きく、ひと噛みの毒の量が多いため、象をもかみ殺すほどの毒と言われています。
危険な毒蛇のまとめ
日本で最も危険な蛇はヤマガラシ、世界ではキングコブラと言っても過言ではない!?
危険な蛇というのは毒の強さや量だけではなく、遭遇する頻度なども関係してくる。
出血毒と神経毒、タイプによって症状も変わってきますが、いずれにしても毒蛇に噛まれた時には迅速な対応が必要。