毒を持った生き物は、警戒色として派手な色をしていることが多いですね。

「サンゴヘビ」も、そんな毒を持った生き物の一種です。

 

名前の通り真っ赤なサンゴ色をしており、見るからに危険!というのがよくわかります。

果たして、その毒性は一体どれほどのものなのでしょうか?

今回はそんなサンゴヘビの毒について、詳しく見ていきましょう!

サンゴヘビってどんなヘビ?

サンゴヘビは南北アメリカ大陸に生息している、コブラ科サンゴヘビ属のヘビの総称です。

ただし見た目は細く、一般的に「コブラ」と聞いてイメージする姿とは少し異なりますね。

全長は50㎝~100㎝、平均では80㎝ほどですが、大きい個体でも120㎝ほどの小型のヘビ。

特徴は何と言っても黒、黄、赤の毒々しい縞模様の体色です。

 

どこからどう見ても、「触るな危険!」のカラーリングですね。

こんなヘビと遭遇したら、まず近寄ろうとは思いません。

ある意味、かなり親切です。

 

見た目がそっくりなヘビに「ミルクスネーク」や「サンゴヘビモドキ」という種類がいますが、これらのヘビはサンゴヘビに擬態することで、外敵から身を守っているんだとか。

 

他にもサンゴヘビに擬態する無毒なヘビは多く、ヘビ界の中でも有名人(有名蛇?)ってことですね。

ただし、時にはサンゴヘビと間違えられて、駆除されてしまうこともあるようです…。

 

そんな危険丸出しのカラーリングをしているサンゴヘビですが、じつは性格は大人しくて温和。

餌は小型哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫などで、それらを捕食する際に毒を使います。

 

自分から攻撃してくることは少なく口自体も小さいので、人間が咬まれる事故は少ないそうなので、そこは一安心。

ですが咬まれる可能性がゼロというわけではないので、もしも海外旅行などに行って見かけたとしても、うかつに近寄ったり触ったりはしないようにしましょう。

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サンゴヘビの毒について

いかにも「毒ヘビです」という見た目をしているサンゴヘビですが、その毒は一体どのようなものなのでしょうか。

サンゴヘビには様々な種類があり、それぞれに毒性が微妙に違います。

 

しかしどの種類にも共通して言えることは、「強力な神経毒を持っている」ということ。

特に、ブラジルサンゴヘビの持つ神経毒は、すべてのヘビの中で最も強いとさえ言われているのです。

 

もし噛まれて毒が注入されてしまうと、けいれんや体の麻痺、最悪の場合は呼吸困難や心臓麻痺によって死に至ります。

即効性の毒ではないので、油断していると取り返しのつかないことになるかもしれません。

 

中には、噛まれてから12時間以上たって症状が表れることもあるそうです。

万が一噛まれた場合は、その時点で症状がなくてもすぐに病院へ行き、適切な治療を受けましょう。

そんな恐ろしい毒を持つサンゴヘビですが、上でも少し触れたように、積極的に人を襲うようなことはまずありません。

 

しかも毒を注入するにはしっかりと強く相手に噛みつく必要があるため、口の小さなサンゴヘビに噛まれたとしても、毒の注入までに至らない場合や、少量で重篤な症状に至らない場合も多いようです。

しかし、だからと言って油断をせずに、サンゴヘビの姿を見かけたら絶対に近寄らないようにしてください。

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サンゴヘビについてのまとめ

毒々しい見た目が特徴的なサンゴヘビですが、その毒は見た目に違わず、とても強力なものです。

しかし毒さえなければ、独特のカラーリングは美しくもあり、とても魅力的なヘビでもありますね。

 

残念ながら一般的に国内でサンゴヘビを飼育することは難しいですが、動物園などで稀に飼育されていることもあるようです。

もし興味がある人は、一度その毒々しくも美しい姿を、見に行ってみてはいかがでしょうか。

(ライター もんぷち)

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