皆さんは、パッと見た時にトカゲとヤモリ、イモリの見分けがつきますか?
今回は、この似た者三兄弟についてご紹介いたします。
トカゲって?
トカゲは、爬虫類です。(漢字では蜥蜴、石竜子などと表記されます。)大きい種類のトカゲは、『ハナブトオオトカゲ』で475cmになると言います。また反対に小さい種類のトカゲは、ミクロヒメカメレオンで、29mm程度の大きさだそうです。
トカゲの仲間として先ほども登場した「カメレオン」は、環境やストレスによって自身の体色を変える能力がありますが、トカゲも身体の色を微妙に変えることができます。
南極大陸以外の地域に生息しています。トカゲは種類によって異なりますが、虫全般や貝類、甲殻類などや動物の死骸を食べます。また葉や花などの植物も食します。
オオトカゲの種類によっては、毒をもっている種族がいますが基本的には毒をもっていないので人間にとって害はなく、ペットとして飼われているくらい人気のある爬虫類です。(オオトカゲ類などに咬まれると、オオトカゲの口内にいる雑菌が傷口から入りこみ感染症を起こすことがあります。)
ヤモリって?
ヤモリもトカゲの仲間です。
日本では江戸時代にシーボルトが来日した際、ヤモリを発見し「新種」として報告したことから、「japonicus(「日本の」の意)」が付けられていると考えられています。(実際は、ユーラシア大陸からの外来種であり、日本固有種ではないそうです。)全長10-14センチほどの小さい生き物です。
民家などに生息しており、ヤモリを発見すると幸せになるという言われがあります。
夜行性で、昼間は壁の隙間等で休んでいることが多いです。
獲物目当てに灯火の周りに現れ、驚くと壁の隙間等の狭い場所へ逃げ込んだり、尻尾を切り離して逃げ出したりします。
切り離した尻尾は、10分程、くねくねと動いたり跳ねたりします。
ヤモリの尻尾は、再生されますが完全に元の状態には戻らないそうです。
イモリって?
イモリは、『アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)』という種類のことを指します。
有尾目イモリ科イモリ属の両生類です。漢字では、日本井守、日本蠑螈と表記されます。
本州、四国、九州などに分布する日本の固有種です。全長は10cm前後で、ザラザラとした皮膚をもっています。
フグと同じテトロドトキシンという毒をもっています。特徴的な腹の赤黒の斑点模様は毒をもつことを他の動物に知らせる警戒色になっています。
イモリは、ヤホリと異なり切れた尾は完全に骨まで再生する力があります。脊椎動物の中で最も再生力が高い生き物と考えられています。
幼生も成体も昆虫、ミミズ等の小動物を食します。水中や川のよどみなどに生息しています。両生類の卵なども食します。
和名の「井守」の由来は、野井戸の中にも生息することから「井戸を守る」と考えられつけられた説の他、水田(=井)に生息することから「田を守る」ということでつけられたとも考えられています。
見分け方
イモリとヤモリ、名前は似ていますが大きな点として「爬虫類」と「両生類」という違いがあります。
その他、ヤモリは人家の外壁などに生息し一生を通じて水中に入ることがない点が挙げられますが、イモリは変態をしないことなども挙げられます。
見た目も、危険色をもつ・持たないという点で見分けがつくかと思います。
では、トカゲとヤモリの違いは何でしょうか。同じ種類なので、よく似ていますが、トカゲは「まばたき」ができる種類がいますがヤモリには「まぶた」がないので「まばたき」をしません。またトカゲは昼に活動し、ヤモリは夜活動します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トカゲ、イモリ、ヤモリ比べてみると違いがよくわかりますね。
ぜひ見つけたら観察してみてください!
(ライター:Teyo)