虎はアジアを中心に生息しています。
黒と黄色のはっきりとした色合いと風格のある独特の雰囲気は動物園のガラス越しでも迫力のある存在です。
そんな虎たちの野生での様子はどうなっているのでしょう。
虎について
虎はアジアを中心に生息しています。体調は140~280㎝。メスよりもオスの方が大きい動物です。
ライオンやチーターなどと違い、開けた草原などで見ることはめったになく、密林や背の高い草原に隠れています。虎縞模様は草原に同化するためのものと言われています。
基本単独行動ですが、母親と子供が一緒にいる期間もあります。
オスとメスでそれぞれになわばりを持ち、一部重なる部分もありながら生活しています。
オスのなわばりは広く、メスは逆に狭い範囲で暮らします。
メスはエサとなる生物が沢山生息している場所で3~4年ほど子育てをします。
一人前になった虎が生き延びるためには一年で50頭ほどの鹿ぐらいの動物を食べる必要があります。
その狩りが一人でできるようになった時が子離れの時期というわけ。
虎のハンティング
虎は実はあまり狩りが上手ではありません。
失敗することも多く、10回に1回ぐらいの成功率だそう。
走ることもあまり得意ではないし・・・・。
虎の武器は総合的な判断力とでもいうのでしょうか。
ハゲワシやサンバーなどの鳴き声から、その時に周辺で起こっている状況を判断し、動きます。
例えば、動物の死骸を見つけたハゲワシたちがうるさく鳴きだしたら、その鳴き声に反応し、獲物に向かいます。サンバーの悲鳴!?を聞きつけたら、そこで何かが起こっていることを察知して動き出すといった具合。
普段はなるべくエネルギーを消費しないように十分に耳をすませ、周囲のパトロールをし、必要に応じて獲物に近寄り・・・・といった具合に五感と頭脳!?と本能!?を働かせて狩りをしているのです。
死骸を食べることも厭いませんが、普段の狩では弱った獲物を狙うことはないそうです。
虎vs熊
子供の虎が熊に興味を示したところ、熊が威嚇してきました。
熊はあまり戦いたくないようですが、そこに運悪く親の虎が出現!
虎もお腹が空いているわけではなさそうで、熊を追い払おうとしているだけの様子でした。
次の動画ではお腹を空かせた虎が熊を本気で仕留めに掛かります!
必死で逃げる熊ですが、虎に集団で襲われ抗う事は出来なかったようです。
虎vsイノシシ
草原のイノシシを見事にゲット。
虎はだいたい20mほどの距離まで近づいてから飛びかかることが多いようです。
体格差はまあまああるイノシシですが、抑え込んでから、息の根を止めるまでには結構な時間がかかっています。
通常、虎のハンティングは背後から近寄り、斜め後ろから攻撃を仕掛けることが多いようですが、今回の場合は向かい合わせのにらみ合いから入ったようです。
今回の仕留め方は、首に噛みつきました。
首の骨を脱臼させて、軌道をつぶし、息をできなくさせているのかもしれません。
体格差がある割にはまあまあの時間がかかって仕留めています。
虎vs鹿
草食動物になると少し余裕があるように見えます。
走って逃げる脚の長い動物には、ひざの裏の腱に噛みつき、腱を切ってとりあえず逃げられないようにすることもあるようですが、今回は首を狙っています。
見事一撃で成功です。
虎の王者たる風格を感じる映像です。
虎vsクロコダイル
陸に上がったワニにトラが背後から襲いかかります。
いかに陸上とは言えど、ワニの噛む力は亀の甲羅をも砕きます。
陸上の戦いでは敏捷さに勝るトラにワニは勝ち目はないようです。
終始背後から攻められて捕食されてしまいます。
虎vs巨大ニシキヘビ
ニシキヘビなどもエサにすることがあるようです。
慎重に急所に狙いを定めて噛みつきます。とにかく動かなくしてしまうことが大事ですが、逆にニシキヘビに締め付けられて苦しい展開に…一進一退の攻防が続きますが勝負の行方はどうたったのでしょうか?
密林最強者と言われる虎のハンティングの様子は意外にも慎重。
でも、必ずしも捕食できるわけではない相手にも挑んで行くあたりが、何とも勇ましいわけで・・。
そんな勇ましさが人気の秘密なのかもしれません。
(ライター ナオ)