「コマルハナバチ」って知っていますか?
コマルハナバチはマルハナバチの仲間の蜂になります。
このコマルハナバチには、独特の特徴があります。
今回はコマルハナバチの特徴と見分け方について、コマルハナバチの生態と共に、詳しく紹介していきたいと思います。
コマルハナバチとは?
「コマルハナバチ(小丸花蜂)」とは、ハチ目細腰亜目ミツバチ科マルハナバチ属の蜂で、マルハナバチの仲間になります。
日本の在来種で、北海道、本州、四国、九州、屋久島などに生息しています。
日本で一番南まで生息しているマルハナバチがコマルハナバチです。
コマルハナバチは3~8月の間に見ることができます。
コマルハナバチのオスは東京都の城南地区などで「ライポン」という愛称で呼ばれています。
昔から子供たちに人気の蜂で、遊びに使われていたとか。
コマルハナバチの形態
コマルハナバチの大きさは、働きバチが8~16ミリ、オスが11~15ミリ、女王バチが16~22ミリになります。
働きバチと女王バチは全身が黒色です。
お尻の先が濃いオレンジ色をしています。
そして全身が長い体毛に覆われているので、見た目はモコモコです。
コロンとしていて、小さくて、モコモコなので、可愛いキーホルダーみたいですよ。
オスバチは、全身淡い黄褐色のようなレモン色のような体の色をしています。
お腹の先端はオレンジ色で、派手な見た目です。
オスバチは人間を刺したりしません。
刺さない蜂として、子どもたちの間で有名なんだそうです。
コマルハナバチの生態
コマルハナバチには1匹の女王バチとたくさんの働きバチがいます。
女王バチは産卵を行い、働きバチは女王バチのために頑張ります。
6月頃になるとコマルハナバチの巣から新しい女王バチとオスバチが巣立っていきます。
オスは巣立った後は1ヶ月しか生きれません。
その間に新しい女王バチと交尾をします。
新しい女王バチはオスバチと交尾をしたあと、地中に潜って越冬します。
そして春になると新しい巣を作りはじめます。
巣が出来上がると、3ヶ月でコロニーを解散させます。
コマルハナバチの特徴
コマルハナバチは他のマルハナバチと大きく違うところがあります。
それはコロニーの解散時期です。
他のマルハナバチは秋頃まで活動しますが、コマルハナバチは3ヶ月ぐらいでコロニーを解散させます。
6月になると、新しい女王バチと雄バチが出てくるんですよ。
このコマルハナバチの生活は、花の少ない場所や都会、暑い夏の時期で花が少なくても生きて活動できるようになっています。
コマルハナバチの見分け方
コマルハナバチは他のマルハナバチよりも全身の毛が長いです。
しかも、ぽってりしていて、まん丸い形をしています。
そしてサイズが小さいです。
北海道に生息しているコマルハナバチは、胸やお腹にクリーム色のラインがはっきり入っています。
そのため、コマルハナバチではなくエゾコマルハナバチとして区別されています。
東北地方では、エゾコマルハナバチとコマルハナバチの中間のようなカラーのものもいます。
コマルハナバチの特徴と見分け方について まとめ
コマルハナバチの特徴と見分け方について、コマルハナバチの生態と共に詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
コマルハナバチの特徴は、コロニーを3ヶ月で解散させてしまうことです。
そしてコマルハナバチはオスとメスで体の色が変わるので、すぐに見分けがつきます。
メスと働きバチは黒色で、オスは黄色です。
また、コマルハナバチを他のマルハナバチと見分る見分け方は、長めの毛とぽてっとしたお腹です。
フワフワでコロンとしていて、とっても可愛いですよ。
(ライター 雲呑)