ゴールデンイーグルと聞くと、野球好きの人ならすぐに仙台のプロ野球チーム楽天ゴールデンイーグルスを思い出すだろう。

東日本大震災の後の劇的な優勝が記憶に残っている人も少なくないのでは?

猛禽類でありながら、哺乳類を見事に捕獲するゴールデンイーグルの姿は、東北の姿と重なったりもするわけで・・・・。

ゴールデンイーグル(イヌワシ)の生態

イヌワシはアフリカ大陸北部、北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸に生息しています。

日本では日本亜種のイヌワシとして日本全体の森林地帯に生息しています。

タカ目で頑丈な爪と肉を引きちぎる曲がったくちばしをもっていて、その飛行速度は190㎞にもなるのだとか。これはハヤブサやクマタカの次に速いスピードだそう。

体長は75~95㎝、翼を広げた時には220mほどにもなります。

後頭の羽衣は黄色く光沢があり、この光沢がゴールデンイーグルの名前の由来にもなっています。

日本ではノウサギやヤマドリ、蛇などを捕食し、獲物を見つけた時には翼をすぼめて急降下します。

アカマツなどの木の上に巣をつくり、子育てをしますが、性成熟するまでには3~4年ほどがかかるそう。完全に大人の羽が生えてくるのには5年もかかるのだとか。

その分とても長生きで、宮城県では26年も続けて観察されていたり、長野県では34年という記録も残っています。

どうやら10年以上は生きる猛禽類と考えて良さそうですが、ヒナが巣立った後の死亡率はとても高いため、寿命を平均してしまうと、それほど長生きでもないというのが実情です。

現在イヌワシの数は減っていて、危機的状況にあります。

近年は岩手県の風力発電事業のための開発場所がイヌワシの狩り場となることが社会的問題として取り上げられています。

ゴールデンイーグル(イヌワシ)の狩り

イヌワシは見事なまでの狩りを展開します。

動画で見ていきましょう

ゴールデンイーグルvsウサギ

戦闘能力のないノウサギはイヌワシにとっては格好の獲物です。

 

スピードだってイヌワシの方が断然速い!一度見つかってしまったら、もう勝敗は目に見えています。

ゴールデンイーグルvsヤギ

イヌワシよりもはるかに体の大きい草食動物にも果敢に挑んでいくイヌワシ。

ヤギの子供や羊の子供も良く狙われます。岩場にいるヤギなどを崖から引きずり落して、殺してしまうという高度な狩りを展開します。

ゴールデンイーグルvsオオカミ

チベット地方のカザフ民族はイヌワシを使った狩りをすることで有名です。

 

イヌワシ狩りを見るためのツアーなども組まれています。

冬の期間、彼らは馬に乗り、オオカミ狩りに出かけていきます。

狩りの前にはイヌワシたちの能力を最大限に引き出すために、絶食させ、空腹状態の極限の状態にもっていくのだとか。時には胃袋の中のものを吐かせたりもするようで、人間との見事な共生が存在しています。

ゴールデンイーグルvsヘビ

大型のヘビなども簡単に殺してしまいます。

 

鋭い爪で押さえつけられ、あとはしつこくいたぶります。

時間はかかりますが、イヌワシの圧勝です。

ゴールデンイーグルvsカメ

硬い甲羅の中に身を隠してしまったら、イヌワシと言えども手の打ちようがないんじゃないかと思いませんか?

 

でも、イヌワシの大きな爪は、亀さえも一掴みできちゃうんです。

後は高いところまで運んで、落下させます。

イヌワシだって子育てをしなければなりません。子供たちのために巣に運ぶにはもってこいのサイズなのかもしれません。

ゴールデンイーグルvsボブキャット、アナグマ

ボブキャットとアナグマが獲物を奪い合っています。

この戦いはアナグマが勝ちましたが、その獲物を穴を掘って隠そうとしているときに、思わぬ敵が現れました。

それがイヌワシです。アナグマも必死でエサを埋めようとします。イヌワシは自慢の爪を使って運びだそうとしますが、今回はアナグマの必死さの方が勝ったようです。

ゴールデンイーグルvsコンドル

無敵に見えるイヌワシですが、同じタカ目のコンドルにはかなわないようです。

 

コンドルは体長1.2mほどもあるイヌワシを遥かに超える猛禽類で、10kgの体重があり、寿命は50年以上だと言われています。猛禽類の王者はコンドル!

 

以上、ゴールデンイーグルの狩りの様子でした。

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(ライター ナオ)

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