身近なところに潜んでいる危険生物と言えば、毒蛇ですね。

毒蛇は国内にも何種類かいます。

 

その中でも有名なのは沖縄に生息している「ハブ」ではないでしょうか。

とにかくハブと言えば毒があって危険なヘビ、というのは沖縄に住んでいない人でも知っているほどです。

 

しかし一体どのくらい強い毒なのか?本州にはいないのか?など細かい疑問もありますね。

そこで今回は、「ハブ」について詳しく紹介していきたいと思います。

ハブってどんなヘビ?

ハブは沖縄本島周辺、奄美諸島周辺に生息する毒蛇です。

本州には生息していません。

 

冬眠はしないので、もし本州にハブが持ち込まれたところで、冬を越せずに死んでしまう可能性が高そうです。

体長は1m~2mとやや大型で、発見された中で最大の個体は2.41mにもなります。

 

2m以上もある毒蛇って怖すぎますよね。

基本的には黄褐色で黒っぽい斑紋が入っていますが、これは地域や種類によって差があります。

 

夜行性で昼は穴の中などで休んでいます。

ですので、危険なのは夜や薄暗い曇天の時。

 

森林・草原・水辺など広い範囲に生息しており、サトウキビ畑や人家周辺にも出没するので注意が必要です。

一度は沖縄に旅行に行きたいのですが、ハブが怖くて踏ん切りがつきません…。

沖縄の毒蛇「ハブ」の危険性!

危険!ハブの毒

ハブの毒が危険だというのは周知の事実。

それではその毒性はどのくらいのものなのでしょうか。

 

実はハブの毒、毒性そのものだけで言えば、ニホンマムシの毒よりも弱いです。

しかしハブは毒牙が1.5cmと長く、毒の量もかなり多いため、結果的にはマムシよりも危険な状態に陥ることも。

 

毒の種類は出血毒で、幹部の腫れや痛み、腹痛、嘔吐、意識障害などを引き起こします。

酷いケースだと幹部が壊死したり機能障害を起こすことも。

 

血清が普及した現在では死亡にまで至ることはごく稀ですが、かつては年間10人以上が命を落としていました。

もし噛まれてしまったら、速やかに病院へ行きましょう。

 

一度噛まれたことがある人は、毒そのものに加えてアナフィラキシーショックの心配もあります。

基本的にヘビは臆病で、こちらから攻撃を仕掛けない限り襲ってこない種類が多いのですが、ハブは違います。

 

自ら襲いに近づいてくるということはありませんが、不用意に近づいてしまうと威嚇行動すらせずに即攻撃してくるんです。

ですので、ハブを見つけても近づいてはいけません。

 

1.5mは距離を取るようにしましょう。

しかし、もし近くにいるのに気付かずにいたら…ジ・エンドです。

マムシとハブの毒の強さと成分の違い

ハブの天敵マングース

ハブの天敵と言えばマングース、これも有名ですよね。

マングースは元々日本にはいませんでしたが、毒蛇をも襲って食べてしまうということから、ハブを駆除する目的で連れてこられました。

 

しかし結果は大失敗。

元々夜行性のハブと昼行性のマングースが遭遇する確率は非常に低く、その上マングースは積極的にヘビを襲って食べることはありません。

実は、マングースの主な餌は昆虫なのです。

 

毒に対しても多少の耐性はあるようですが、やはり噛まれると無傷というわけにはいかないので、高いリスクを冒してまでハブを襲わないんですね。

そしてマングースを連れてきたことでハブの数が減ることは無く、むしろ新たな問題が勃発。

 

マングースが希少な昆虫や動物などを襲い絶滅の危機に追い込まれるケースや、家畜やペットを襲う事件が多発したのです。

そのため現在では逆に駆除の対象になってしまっています。

 

完全に本末転倒。

勝手に連れてきておいて、害があるから駆除ってのも、なんだか自分勝手ですね。

マングースとハブの関係

まとめ

ハブを捕獲すると、一匹につき数千円の報奨金が貰えるところもあるそうですね。

そして奄美大島ではマングースを捕獲しても数千円貰えるのだとか。

危険や害を避けたいのは山々ですが、なんでもかんでも駆除!駆除!というのは正直どうなんだろうなあと思ってしまいます。

(ライター名 もんぷち)

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