国内でも一部にしか生息していないので、マングースついてあまり知らない方も多いと思います。
今回はマングースの生態やハブとの関係など紹介していきたいと思います!
マングースの生息地・生態・食性とは?
本来のマングースの生息地は、ミャンマー・中国南部・バングラデシュ・ブータン
ネパール・インド・パキスタン・アフガニスタン・イランです。
普段は熱帯の森林や砂漠などで生活しています。
マングースの平均の体長は45㎝くらいで、尻尾が長く灰色に近い色をしています。
夜は眠り、明るくなってくると活発に行動し始めます。
水が嫌いらしく、水辺などには近寄らない傾向があります。
食性は肉食傾向が強く主に昆虫類や爬虫類を好んで食べますが、他にも魚や野菜など口に出来る物はほとんど何でも食べるみたいです。
食に貪欲で他の動物の巣穴に入り込んでまで襲う事もあるそうです…。
マングースは単独行動するものと3~4匹の群れを作って集団行動するものと種類によって習性が変わってきます。
ちなみにマングースは15属34種類いるとされています。
繁殖期は1月~8月の間に行われ、妊娠期間は大体60~65日で一度の出産で2~4匹を産みます。
子育て方法は赤ちゃんのうちはメスが面倒見ますが、ある程度成長するとメスは子育てを止めてオスにバトンタッチします。
子供は自分で面倒見てくれるオスを探して、弟子入りさせてもらうのだそうです。
オスに獲物の捕らえ方や生き方をじっくり教えられて大人に成長していきます。
本当の父親に弟子入りする事は出来ないみたいです!
マングースの寿命は短くて1年、長くて4年は生きるとされています。
ハブ退治の為にマングースが沖縄に持ち込まれた
沖縄で猛毒を持ったハブだ大量発生したのをキッカケにマングースが沖縄に放たれました。
一人の動物学の教授が外国でマングースがハブと戦う光景を見て、マングースを沖縄に放てばハブの被害を無くせるかも知れないと思ったそうです。
それと、ハブの猛毒がマングースには効かないというのも沖縄に持ち込む事になった理由の一つです。
実際にマングースは攻撃的な性格を持っているのでハブにも平気で襲い掛かっていく動物ですが毒に耐性があると言っても、大怪我をするリスクがあるのでハブ狩りなんて事は一々しません…。
沖縄に持ち込んだ結果、マングースはハブを狩る所かサトウキビ畑を荒らし放題で沖縄で好き勝手に暴れ放題。
沖縄県身にとっては猛毒のハブ+暴れん坊のマングースが来た事によって悩みの種が増え、何も解決には至りませんでした。
その後マングースは奄美大島にも送られて、そこでも様々な被害があったそうです。
今では『有害外来生物』とされていて、徹底排除を目的に動いている様です。
人間の勝手な判断で本来の生活環境から離されたマングースが気の毒でなりませんね。
本当の被害者は人間では無く、マングースの方では無いでしょうか?
これらの事で得られる教訓としては、動物は人間の道具では無く一つの尊い命なので、思った通りに行かなかったからと言って邪険に扱わず連れて来たからには最後まで人間が責任を持つべきだと思います。
ハブとマングースについてのまとめ
今回はマングースについての紹介でしたが如何でしたでしょうか?
ハブ退治目的でマングースが放たれる前はイタチを放ったこともあるみたいなんですがわざわざ動物を使わなくても他に退治する方法はあったんじゃないの?と少し疑問に思ってしまいました。
野生のマングースは沖縄か奄美大島に行かなければ見る事は出来ませんが動物園で展示されている所もあるので、興味がある方は是非見に行ってみて下さいね!
ライター MISAKI