皆さんはイボウミヘビというヘビを知っていますか?

このヘビは毒蛇の王者と言われていて、致死量も上位に入る程の最恐のヘビと言われています。

 

イボウミヘビ咬症による死亡率は、約90%で死亡者数も多いとされています。

それほど恐ろしいヘビなんですが、その毒の強さや成分というのはどういったものなんでしょうか?

今回はそんなイボウミヘビの生態と特徴、そして毒について紹介していきたいと思います。

世界最強の毒蛇!イボウミヘビの生態と特徴

イボウミヘビは爬虫類有鱗目ウミヘビ類コブラ科ウミヘビ亜科です。

英名では『Beaked Sea Snake』と言われていて、危険度で言えばトップに君臨するほど恐れられている毒ヘビです。

 

このヘビは最強の毒を持っていて、その毒性はマムシの180倍と言われています。

魚師または浅瀬などで、気付かずにイボウミヘビを踏んでしまって、命を落とすというケースが何件か起こっているそうです。

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他にも、漁師が引き網作業中に誤って手で掴んでしまったり、子供などがいたずらで触ってしまったり、主に人間の不注意によっての被害が多いようです。

生息地は、インド洋のアジア南部海域からオーストラリア北部沿岸に生息しています。

 

今の所、日本では目撃情報は無いので安心ですね…。

体長は約3.6m程の大きさで、ニョロニョロと自由自在に海中を泳いでいます。

 

体の色は、灰色地に濃配色が横縞状に入っています。

イボウミヘビを含め、ウミヘビ類の肺は陸で生活しているヘビよりも大きいのが特徴です。

海中で生活する為に、一度に沢山の酸素を肺に蓄えて泳ぐことが出来ます。

 

何故彼らが海中の中で生活出来るようになったかと言うと、これもウミヘビ類全般に言える事なんですが、毒ヘビのコブラの仲間が進化して水中で生活出来るようになったと言われています。

 

最強の毒ヘビと恐れられていますが、本来イボウミヘビの性格は大人しいそうです。

但し、手で持ったり踏んだりして刺激を与えると防衛本能で噛みついてきます。

そして、好奇心旺盛なので自ら近づいて来る事もありますが、こちらから何もしなければ攻撃してくる事は滅多に無いです。

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イボウミヘビの毒の強さや成分~イボウミヘビの雑学~

イボウミヘビなどのウミヘビ亜科に属する約50種類のウミヘビ類が持つ毒は、噛まれると『運動神経麻痺』を引き起こし、致命率が高いとされています。

毒の成分としましては、一つ目はシナプスの神経末端部に働いて刺激伝達を妨げる『シナプス前部神経毒』で、二つ目は筋肉部に働いて刺激の伝達を妨げる『シナプス後部神経毒』です。

 

さらに、イボウミヘビはこれらに加えて『筋肉毒』というものも持っており、これは筋肉痛を引き起こしたり、骨格筋に働いて痛みや壊死などを起こすとされています。

 

イボウミヘビの毒の強さは腎障害を起こさせる程の強さで、腎障害は毒の為に腎臓の皮質または尿細管に壊死が起こり尿毒症に移行させるので、治療には人口透析が必要となると言われています。

 

日本には生息していないイボウミヘビですが、もし噛まれた時の応急処置を紹介しておきます!

応急処置としましては、噛まれた箇所を刺激しないように直ぐに病院に行く事だそうです。

よく映画などでは、噛まれたら傷口を口で吸って、毒を唾液と一緒に吐き出すなどの場面が見られますが、あれは間違いだそうなのでお気を付け下さい。

イボウミヘビについてのまとめ

今回はイボウミヘビについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

日本ではあまり馴染みがないヘビなので、知らない方も多かったかもしれませんね。

日本にもウミヘビ類で毒を持つものがいますので、気を付けて下さいね!

ライターMISAKI

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