世界には人を殺すほどの猛毒を持った毒蛇が数多く生存しています。
世界猛毒蛇ランキング2位と言われている「イースタンブラウンスネーク」は”最も強力な猛毒”を持っている蛇です。
見た目は地味ーな蛇ですが、オーストラリアの人々からはとても恐れられています。
そんな猛毒を持つ「イースタンブラウンスネーク」について調べてみました。
イースタンブラウンスネークとは?
イースタンブラウンスネークはオーストラリア東部全域に生息している蛇です。
コブラ科のブラウンスネークの仲間です。
イースタンブラウンスネークは別名”コモンブラウンスネーク”と呼ばれることもあります。
イースタンブラウンスネークの体長は約1.1~1.8メートルで、日本で御馴染みのアオダイショウと同じぐらいの大きさで、大型の蛇ではありません。
最大で2.4メートルのイースタンブラウンスネークが確認されています。
イースタンブラウンスネークの体の色は茶色でとっても地味な見た目です。
昼行性でネズミやカエル、トカゲや鳥などを食べます。
小型の蛇もぺロッと丸呑みし、同じ大きさぐらいのニシキヘビを頭から丸呑みしたこともあるそうです。
イースタンブラウンスネークは草の生えた川沿いが好きで棲んでいるのですが、人が集まって住んでいる人里にも棲んでいるんです。
なぜかと言うと、イースタンブラウンスネークはネズミが大好物なので、ネズミを追って庭先などに現れたり、ネズミのいる家に進入したりします。
イースタンブラウンスネークは民家の冷蔵庫の下に卵を15個産み付けていたこともあるのです。
ネズミがいなくなればイースタンブラウンスネークが家に来ることがなくなるので、ネズミを退治してくれる猫をペットとして飼う方が多いそうです。
イースタンブラウンスネークの性格
イースタンブラウンスネークは動きがとても素早く、気性が荒く、攻撃的な性格です。
イースタンブラウンスネークは身の危険を感じて警戒状態になると、まず体を地面から上げます。
次にSの字の様に体をねじ曲げます。
そして口を大きく開けて敵を睨み、咬みつく準備をして・・・勢いよく飛びつきます。
イースタンブラウンスネークの毒
オーストラリアやニュージーランドでは1番人間を殺している蛇です。
2013年にオーストラリアのホッケー選手がイースタンブラウンスネークに咬まれて死亡した例もあります。
イースタンブラウンスネークの毒の強さはニホンマムシの550倍で、とにかくすごいんです。
イースタンブラウンスネークの持っている毒の種類は出血毒と強烈な強さの神経毒をダブルで持っています。
まず、イースタンブラウンスネークに咬まれたら、出血毒で血液が固まらなくなります。
その後、神経毒で身体の痺れや麻痺が起こります。
そして呼吸困難になり心配停止・・・死亡してしまうんです。
咬まれて数分で危険な状態になるのだとか。
イースタンブラウンスネークの毒はひと咬みで、20人分の命を奪えるほどの猛毒だと言われています。
イースタンブラウンスネークに咬まれたら、助かることは難しいそうです・・・が、とにかく咬まれたらすぐに病院へ行きましょう。
早く処置すれば助かることもあるそうですよ。
今後あなたがオーストラリアに旅行に行った時、イースタンブラウンスネークに出会うことがあるかもしれません。
折角の楽しい旅行が台無しなんてことにならないように、とにかく蛇を発見したらどんな蛇でも近づかないことです。
そして蛇は絶対に素手で触らないようにしましょう。
蛇は近寄らずに放っておくのが一番いいので、見て見ぬ振りをして、そおっとしておきましょうね。
(ライター 雲呑)