自由自在に体の色を変えられるカメレオン。
カメレオンの特徴と生態
カメレオンは爬虫鋼有隣目カメレオン科に分類される生物。
世界に200種類ほどが生息していると言われています。
サハラ砂漠を除くアフリカ大陸、アラビア半島南部、インド、スリランカ、パキスタン、マダガスカルなどに分布しています。
最大種はウスタレカメレオンで全長69㎝、最小種はミクロヒメカメレオンの2.9㎝です。
体型は背中の部分がとがっていて、木の枝などから落ちないようにバランスをとれるようになっています。
全身は小さな鱗で覆われていて、体色を瞬時に変化させることが出来ますが、これは保護色の役割を果たすと同時に、生理的・心理的要因に大きく左右されると言われています。
眼は左右を別々に動かすことが出来、尾は細く、多くの種でものに巻き付けることが出来ますが、トカゲなどのように自切することはできません。
ほとんどのカメレオンは樹上性で、地上を歩行するのは上手ではありません。
しかし、中には姫カメレオンやナマクアカメレオンなどのように地表に棲むカメレオンもいます。
食性は昆虫が主で、大型種は鳥類や哺乳類を食べるものもいます。また、中には補助的に植物の葉や果実などの植物質を摂取するものもいます。
ペットとしてのカメレオン
日本でもペットとして飼育されているカメレオン。
殆どが野生個体の輸入ですが、一部の種では飼育下で繁殖した個体も流通しています。
カメレオンの魅力は何と言ってもその珍奇な容姿にあります。
大きな目玉とロボットのようにごつごつとした体、そして、エサを捕食する時に出す舌の動き等々。
しかし、飼育は結構難しく、最近になってようやく飼育方法が確立してきたと言われています。
カメレオンの飼育が難しい理由としては、生餌しか食べないこと。つまり、配合飼料などでは飼育することが出来ないので、カメレオンのエサ用の昆虫も同時に飼育しなければならないということ。
水に関しても同様で、貯めてある水は飲もうとしません。
つまり、自然の状態の水分、葉から滴る水滴や揺らめく水面を再現しなければならないということ
これがなかなか難儀のようです。
更に、飼育する時の温度もなかなか難しいようです。
熱帯の生き物なので、耐寒性が低いのはもちろんなのですが、種類によっては多湿、通風性、低温を保たなければならないものもいて、そういう種類の場合は一年中エアコンを稼働しなければならなくなります。
他にも、カメレオンの視界に他の生き物が入らないようにするとか、人間が上から見下ろさないようにするとか、カメレオンを長く飼育するのには相当の覚悟が必要になってくるということのようです。
カメレオンの寿命
カメレオンの寿命は種によって様々。
例えば、最も短いラボードカメレオンは9か月を卵で過ごした後孵化し、2ヶ月で性成熟し繁殖、その後2~3か月で寿命を迎えるのだそう。
つまり、トータルで5か月ほどしか生きられないということ。
これは寿命が短いと言われる、小型のネズミの2年を遥かに上回る昆虫並みの寿命です。
もちろん、カメレオンの中には2~3年や5年、中には10年程生きるものもいて、5か月というのは特殊なのですが、それにしても短い・・・・。
ちなみに、ラボードカメレオンはマダガスカル南西部の固有種。
カメレオンの生態と寿命に関するまとめ
カメレオンは爬虫鋼有隣目カメレオン科に分類される生物で世界に200種類ほど存在している。
サハラ砂漠を除くアフリカ大陸、アラビア半島南部、インド、スリランカ、パキスタン、マダガスカルなどに分布する。
カメレオンの寿命は種によって様々で、2~10年程。
マダガスカルの固有種であるラボードカメレオンは孵化後5か月程しか生きられない。
(ライター ナオ)