円らな瞳が何とも癒されるトカゲたち。
忙しく目まぐるしく時が流れていく現代でトカゲたちに癒される女性が増えていると言います。
ペットとして人気のあるトカゲたちをその魅力と共に一挙ご紹介します。
アオジタトカゲ
まるでツチノコのようなアオジタトカゲ。成長すると70㎝程まで大きくなったり、名前の通り青い舌を持っていたりとインパクト大のトカゲです。
性格も図太くおっとりとした個体が多く、ハンドリングしてもヒトに噛みついてくるようなことはほとんどありません。
どっしりとした体のわりに手足が小さく、尻尾も短いので全体がとてもアンバランスなのですが、それが一度見たら忘れられない魅力につながり人気です。
野生下ではインドネシアなどの赤道下、オセアニア、パプアニューギニア、オーストラリアなど南半球の温暖地域に広く分布し、森林や草原、砂漠等あらゆる環境に生息しています。
雑食トカゲ用の人工飼料や刻んだ野菜などがエサになるので飼育は比較的容易ですが、大型のゲージや温湿度の管理、体温調節のための専用ライトなどは必要です。
ちなみに青い舌は相手を威嚇する時にシューという音と一緒に出すもの。体験談ではスプーンを見せると威嚇攻撃をするとか。
アカハライモリ
アカハライモリは黒と赤のコントラストが美しい可愛いトカゲです。体長も10㎝程度で日本原産、寿命も長いので愛着を持って長く付き合っていける点が人気のポイントですが警戒心が強いため、ハンドリングなどはできません。
日本では本州、四国、九州および首位の島に分布し、水田、池、川のよどみなど流れんない淡水中に生息していて、生息する地域によって模様に特徴があります。
元々日本の生物ですから飼育は容易ですが脱走しようとする習性があるのでしっかりと水槽に蓋をする必要があります。
アルマジロトカゲ
アルマジロトカゲは名前の通り全身がトゲのようなウロコに覆われたまるでアルマジロのような、果物のドリアンのような武装した!?トカゲです。
外敵から身を守る時には尻尾を咥えて身体を丸めアルマジロのように防御態勢をとる姿が可愛く、見た目の割の温厚な性格も人気の秘密です。体長は21㎝程度で小柄ですがその存在感は抜群でハンドリングも可能です。
野生下では南アフリカに分布し岩場などに生息していて身体が丈夫なので飼育は比較的容易です。
エダハヘラオヤモリ
枯葉!?いいえれっきとしたヤモリです。
エダハヘラオヤモリは体長が10㎝程度の小柄なヤモリで、枯れ葉や木の枝に擬態します。特に尾の部分は枝にそっくりで、個体によっては虫食いの穴まで再現するものもいるのだとか。
更に目の上には棘状の突起物があるので全体がまるでデビルのようで、そのフォルムや生態が魅力の一つでもあります。
マダガスカル東部に分布する固有種で高温多湿の熱帯雨林に生息しています。
飼育の難易度は少々高めで温湿度管理をきちんとしなければならないことと、飼育方法の情報が少ないので慣れていない人には大変のようです。
オビタイガーサラマンダー
アメリカ合衆国、メキシコに分布し森林や半砂漠地帯に生息しているオビタイガーサラマンダー。全長20~25㎝程度になります。
人気のポイントは体の模様。オビタイガーの名前の通りまるでトラのような模様が全身に入りとても個性的です。更に活発な性格なので動きがあり、見ていて飽きないというのが人気のポイントです。
丈夫なので飼育は温湿度の管理をきちんとすれば比較的容易です。
カメレオン
カメレオンと一言で言っても多くの種類がいて分布や生息地は様々ですが、主にアフリカ大陸、ユーラシア大陸南西部、コモロ、スリランカなどに分布し山地、谷間、森林地帯、乾燥地帯、熱帯地域等に生息しています。
種類によって最小で2.9㎝しかないミクロヒメカメレオンや全長69㎝にもなるウスタレカメレオンなどが存在します。
右と左の目を別々に動かしたり、自由自在に体の色を変化させる様子は見ていてとても楽しいものです。更にハンドリング出来るのも人気のポイントです。
飼育はとても難しくハードルは高めです。乾燥や多湿に対応できないことや活餌しか口にしないこと、更に水さえも水滴や滝など動きのあるものを好むことなどが飼育の難易度を上げています。
サバンナオオトカゲ
サバンナオオトカゲは全長100㎝にもなる大型のトカゲです。まるで小さな恐竜のようなトカゲですが、幼体から育てると人に懐き人気があります。
野生下ではウガンダ、エチオピア南西部、ガーナ、ガボンなど多くの地域に分布し、名前の通りサバンナに生息していますが実は活動しているのは雨季で乾季は休眠しています。
飼育は比較的容易であるとされています。一般的なトカゲと同様の飼育方法ですが紫外線ライトの設置や冬のヒーター設置などが必要で、休眠させないためには湿度を保つ必要があります。
トッケイヤモリ
トッケイヤモリはオオヤモリともいわれインド、インドネシア、カンボジア、タイなどに分布し森林や民家近くに生息しています。
オレンジと白の斑点模様が全身に入り見た目がキュートである上に30㎝ほどまで成長するので存在感があるということ、そしてトッケイヤモリが7回鳴くのを聞くと幸せになれるという言い伝えなどが人気の秘密のよう。
少々気が荒いですが、そんな性格もトッケイヤモリの魅力の一つになっています。
飼育は温湿度管理をきちんとすれば比較的容易ですが、大きな顎を持っているので噛みつかれないように注意が必要です。
ニホンカナヘビ
ニホンカナヘビはヘビという名前が付きますが日本固有のトカゲです。北海道から九州にかけて分布し、平地や山地などの広い範囲に生息しています。
全長は15~25㎝程度ですがその3分の2を尻尾が占めているのが特徴で高い生命力と円らな瞳が魅力です。
飼育は比較的簡単ですがニホンカナヘビは日光浴を好むので毎日、最低でも週に2~3回日光浴をさせてあげる必要があります。仕事などで日中ずっと家を空ける人にとってはこの点がクリアできない要因になります。
ニホントカゲ
ニホントカゲは日本の北海道、本州四国、九州に分布し山地や岩場、野原などに生息するトカゲで成体は20㎝程度まで成長します。幼体時には光沢の黒地に褐色の5本線の模様がありますが、成体になると光沢の銅色一色に変化します。
幼体の時期からの飼育は多少難易度が高くなりますが、成体からの飼育は容易です。冬眠の有無によって屋内でも屋外でも飼育することができます。
円らな瞳とペットショップなどで購入しなくても簡単に捕まえられるというのが人気のポイントです。
パンサーカメレオン
パンサーカメレオンはマダガスカル島の固有種でカメレオンの中でも特に人に懐きやすく、慣れれば手からエサを与えることができる人気の種類です。
カラーバリエーションも豊富で緑やオレンジ、まだら模様等など様々でそれぞれの個体がとても個性的です。成長すると40~50㎝程になるので大き目の60㎝の飼育ゲージでの飼育がおすすめ。
乾燥に弱いので通気性を保ちつつ湿度を保ったり、樹上棲のため高さのあるゲージに流木や観葉植物などを入れる必要もあります。エサは基本的に活餌で、水も給水器を使う等動きがある状態にしておくことが必要など飼育の難易度は高い方だと言えます。
ヒョウモントカゲモドキ
ヒョウモントカゲモドキはヒョウのようなまだら模様を持ち成長すると25㎝程にもなる美しいトカゲモドキです。
動作はとても緩慢で大人しい性質なのでハンドリングが出来ることや入手しやすいこと、品種が多彩であることが人気の秘密で通称はレオパ。
インド北西部、パキスタン、アフガニスタン南東部等に分布し、荒野や平原、砂漠地帯などに生息しています。
丈夫なので飼育は比較的容易です。動きが遅く、基本的には噛んだりもせずトイレの場所が固定されるのでケース内の掃除なども楽にでき、更に繁殖も簡単です。
フトアゴヒゲトカゲ
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアに分布し森林地帯から乾燥地帯まで幅広い地域に生億している、体長40㎝程のトカゲです。名前の通り顎の部分にたくさんの太いトゲのような突起がありますが、実はこの棘はゴムのように柔らかく、触っても痛くありません。
温厚な性格で柔らかい体、丈夫で人にも馴れやすいのでハンドリングや手からの給餌することもできて人気があります。
危険を感じると喉を膨らませて棘を強調させて威嚇する習性やボビングという求愛行動、アームウェービングなどのボビングに応える特有のしぐさが見られるのも人気の秘密です。
飼育はそれほど難しくありませんが、温度の管理と日光浴を指せるためのホットスポットなどはかかせません。
メキシコサラマンダー
聞いたことないなんて言わせません。メキシコサラマンダーのアルビノはあの一世を風靡したウーパールーパーのことです。
メキシコの固有種で標高220mほどの高地にあるソル湖とソチミル湖の2か所にしか生息していないとても珍しい珍獣です。
離れてついている小さい目と、穏やかな性格、ネームバリューなどによって人気があります。
幼体のまま飼育するのがおすすめ。成体になると飼育が難しくなるので幼体のまま育てるようにするのが賢明です。
耐食感で水を汚しやすく、エアレーションの稼働が欠かせません。また夏場の高水温に弱いので30℃を超えないように温度管理する必要があります。
ペットとして人気のトカゲのまとめ
いかがでしたでしょうか。
原産の違う様々なトカゲたち。一見同じ仲間でも置かれた環境によって生態や性格は様々です。
爬虫類の苦手な人でも一度トカゲたちを手の平に乗せると、その癒し効果にびっくりすると言います。また最近では爬虫類カフェなるものも流行っていて、トカゲやカメレオンなどと触れ合いながらお茶や食事を楽しむことができるところもあります。
自分で飼育することに抵抗のある人でも、まずはそんな爬虫類カフェから初めて見るのも良いかもしれません。