オビタイガーサラマンダーは、北アメリカ南西部やメキシコ北部などに生息する、サンショウウオの仲間です。
愛嬌のある顔も手伝って、ペットとしても人気があります。
オビタイガーサラマンダーの生態
オビタイガーサラマンダーは、両棲類有尾目イモリ上科トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属の一種です。
学名はambystoma mavortium。
英名barred tiger saramanderの通り、黄色と茶系の黒の縞のあるタイガーサラマンダーです。
メキシコサラマンダーと同じトラフサンショウウオ科です。印象はだいぶ違いますね。
体長は25㎝を超えます。
夜行性で、森や砂漠地帯に生息。
食性は肉食です。動くものなら、爬虫類、昆虫、陸生の貝類、小型の哺乳類など貪欲に捕食します。
卵生で流れのない水に産まれ、幼生の間は水中で過ごします。性成熟までの4、5年を経て、15年から20年は生きるとされています。
陸に棲む有尾目の中でも最大級のサラマンダーです。
環境により幼形成熟することもあります。大型化した個体は共食い行動もみられるそう。
冬は冬眠します。
日本のサンショウウオたちとは大きさや生態、性格も違うようですね。
オビタイガーサラマンダーの特徴
タイガーサラマンダーの仲間には幾つかの種がいます。
皮膚の模様も生息地域や種によって異なります。
北アメリカに広く生息していますが、ハイイロタイガーサラマンダーやブロッチタイガーサラマンダーは主に北西部に生息しています。
オビタイガーサラマンダーは、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、やメキシコ合衆国などに生息しているようです。
押されて南下したのか環境の悪化なのか、たまたまなのか判りませんが、ちょっと面白いですね。
オビタイガーサラマンダーの飼育方法
オビタイガーサラマンダーは、爬虫類・両棲類ラバーの人たちに人気があるようです。
とにかく体が丈夫なこと、温度管理に神経質になる必要があまりないこと、餌をよく食べることなどが要因。
日本にも輸入されており、ペットショップで販売されています。
基本的に温度管理は要りません。
気温が上がる夏でも下がる冬でも(冬眠もしますが)、彼らは非常に元気いっぱいです。
もりもり餌を食べ、どんどん成長します。
必要なものはプラスティックケース、床材、隠れ家になるようなもの(鉢植えなど)、体が水に浸かる大きさの容器、温度計など。
床に敷くものは餌と間違えないようなものにします。
オビタイガーサラマンダーはほぼ陸生とはいっても両棲類なので皮膚から取り入れる水分も必要ですが、床材がカビないように様子をみて取り替えます。
湿度を高くする必要はありませんが、乾燥する秋冬は気を付けましょう。
体が大きくなると、当然尾も大きくなります。
30㎝にもなるとかなり力強いことが予想されるので、お掃除や餌の時間に脱走しないように気を付けます。
オビタイガーサラマンダーの餌など
彼らは非常によく食べます。
肉食です。
コオロギやミールワームなどの虫、大きい個体であれば冷凍マウスなど。
餌をあげる時はピンセットを使います。
色々な種類の餌をあげた方が体が丈夫になることが多いそうなので、様子をみて好みを把握しましょう。
変温動物なので、気温が下がってくると少し大人しくなります。
ちなみに両棲類の中でも有尾目の生物は、人にあまり慣れないみたいです。
無尾目の代表格、カエルのように手に乗せてみることは出来なさそうです。
オビタイガーサラマンダーの場合、体が大きいので手乗りは無理ですが。
それでも触られるのを嫌がる個体もいるとか。それがクセになる、という人もいるのかも知れません。
オビタイガーサラマンダーのまとめ
飼育に手がかからない代わりに、餌代が結構かかりそうですね。
飼う前に餌代の見積もりを多めに計上しておくといいでしょう。
飼育を始めたら、最期までちゃんと面倒を見てあげてね。
(ライター おもち)