一世を風靡したウーパールーパー。
しかし、この名前、実は流通名で、本当はメキシコサラマンダーという立派な名前をもった生き物だったんです。
メキシコサラマンダーって?
メキシコサラマンダーはサンショウウオの仲間で、メキシコの固有種です。
メキシコの中でもメキシコシティに近い標高2200㎜程の高地にあるソル湖とソチミル湖という2か所にしか生息していない、珍しい珍獣。
体長は10~25㎝ほどで、メスよりオスの方が大きく、メスの平均は21㎝ほどです。
体重は85gほどあります。
沢山種類のいるメキシコサラマンダーですが、日本ではアルビノが、「ウーパールーパー」として特に有名で、ウーパールーパーと言えば、白い生き物だと思っている人も多いのではないでしょうか。
メキシコサラマンダーの生態
メキシコサラマンダーはテロンとした分厚い胴体を持っていますが、中には粒上の突起が数個ついているものもいます。
普段、野生の状態では湖の比較的ヨウ素が少ない場所で生活しています。
動物食で魚類や昆虫、甲殻類やミミズなどを捕食します。共食いなどもするようです。
11月~1月にかけてが繁殖期で、水草に200~1000個の卵を産み付けます。
メキシコサラマンダ―は幼形成熟といって、小さいころのそのままの形で性成熟します。
一般的なサンショウウオは成熟するとエラ呼吸から肺呼吸にかわり、陸上生活を営めるようになりますが、メキシコサラマンダーは一生エラ呼吸で水中生活をします。
幼体のまま成熟したメキシコサラマンダーは10~15年、場合によっては25年ほども生きる長寿ですが、ごくまれに肺呼吸に変わって成体になってしまったものは5年しか生きられないという記録も残っています。
体の後ろ側に大きなヒレのついた尻尾があり、水中ではそれを動かして泳ぎます。
メキシコサラマンダーの再生能力
メキシコサラマンダーは現在、生息場所の環境の変化から、野生のものはほぼいないのではないかと言われています。
現在世の中に出回っているメキシコサラマンダーの多くは1864年にメキシコからパリへ送られた33匹に起源をもつといわれ、世界中で愛され、繁殖されてきました。
もちろん、愛嬌のある可愛らしい風貌がそうさせた等いうこともあるのですが、それ以外にも繁殖を精力的に行って生きた理由があります。
それはメキシコサラマンダーの持つ細胞の再生能力です。
脳の一部までも再生できるという、もの凄い再生能力が発見され、医学の分野、特に再生医療や神経学、発生学などの分野での需要が高まったのだそう。
しっぽの切れたトカゲの再生能力の話は有名ですが、それどころではない驚異の再生能力をもっているのがこのメキシコサラマンダーなのです。
メキシコサラマンダーのかわいらしさ
メキシコサラマンダーは名前とその能力に似合わず、見た目にはとても可愛らしい。
離れていて小さい目、特に攻撃的ではない性格、そして、把握しやすいビジュアル。
輸入は制限されているので、日本では飼育下での繁殖のみが許されています。
あまりのかわいらしさにペットとして飼っている人も沢山いるよう。
現地では食用として食べられていた時代もあったようですが・・・・!?
メキシコサラマンダーの飼育
実際に、家庭の水槽でメキシコアラマンダ―を飼うことができます。
その場合は広めの水槽でアクアリウムなどの環境を整えて飼育することをオススメします。
5~25度の水温が彼らにとって快適な温度です。飼育下でのエサは人工飼料でも全く問題ありません。
人工飼料になかなか慣れない時は、赤エビなどを一緒に与えると良いようです。
ウーパールーパーにピンセットでエサを上方向から与えると、人がエサをくれると学習して、近くに人が近づくと、エサをほしがるポーズをとるようです。このポーズが可愛らしく、毎回のエサやりの時に楽しめるので、飼った時にはぜひ試してみてくださいね。
(ライター ナオ)