サバンナオオトカゲという日本でも人気のトカゲをご存知でしょうか?

名前だけ聞くと何となく強そうなイメージがありますが、実はとても人懐っこい可愛らしいトカゲです。

今回はそんなサバンナオオトカゲについて詳しくお話していきます。

サバンナオオトカゲの特徴

サバンナオオトカゲはオオトカゲかオオトカゲ属に分類されるトカゲでサバンナモニターと呼ばれることもあります。

ウガンダ、エチオピア南西部、がーナ、ガボンなど多くの地域に分布し全長は100㎝程。

 

アフリカ体リックに分布するオオトカゲの構成種では最小種になりますが、頭部や四肢、胴体が太くガッシリとしているので、全長の数値から想像するよりも大きく感じます。

胴体中央部の列になった背面の鱗の数は95以下で後頭部から背にかけて並ぶ鱗も大型になることが多いのが特徴です。

 

鼻孔から眼、耳孔にかけての隆起が顕著で体色は個体によって変異があり、大小の斑点や不鮮明な眼状の斑紋が入る個体もいます。

主に雨季に活動し繁殖行動もこの時期に行い、メスは雨季の終わりに15~50個ほどの卵を産みます。

メスは通常は30㎝程の穴を掘って卵を産みますが、アリ塚の中に卵を産むことも観察されています。

 

卵は半年ほどの時間をかけて次の雨季の始まりに孵化し、孵化した幼体は2ヶ月ほどの間に急激に成長をします。

乾季は、地面にあいた穴や他の動物の巣穴、シロアリの古いアリ塚などで休眠します。

食性は動物食で昆虫、多足類、サソリ、陸棲の貝類などを食べますが、小型の哺乳類や鳥類などの脊椎動物を食べたり、鳥類の卵を食べる姿も観察されています。

ペットとして人気のトカゲのまとめ

サバンナオオトカゲの飼育

日本では幼体時から育てると良く人に懐くのでファンの多いトカゲです。

主にガーナやトーゴから野生個体の卵を採集して飼育下で孵化させた個体が流通しています。

 

飼育は150㎝×80㎝クラス以上の飼育施設が必要で、立体活動を行うので高さも十分にある必要があります。

適温は23℃、ホットスポットを設け、そこは50℃前後になるようにセットします。容器下にフィルムヒーターを敷き、ゲージ内に温度勾配を作ります。

爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須となりますが、できれば直射日光で日光浴を指せると良いでしょう。

 

床材にはベラボン、人工芝、新聞紙などを利用しますが、めくり上がりには注意が必要です。

容器内シェルターと全身浸ることのできる水入れが必要で、ホットスポット下に平たい石などをレイアウトすると良いでしょう。

ペットとして人気のトカゲのまとめ

エサはベビーの頃にはコオロギなどで十分ですが、ある程度大きくなればマウスやウズラなどを与えます。

コオロギなどの低栄養の餌の場合は栄養添加物を加えて与えるようにします。

 

サバンナオオトカゲは乾季には休眠する為、その前に高栄養のマウスやラットをエサとして大量に与えようとすると、肥満して内臓疾患を引き起こしてしまいます。

給餌量をある程度制限したり、エサの1つとしてヒヨコやハツ、ササミなどの低脂肪の餌に爬虫類用の栄養剤を添付して与えるようにするとそのようなトラブルを防ぐことができます。

野生下では20年程生きるサバンナオオトカゲですが、飼育下での寿命は5~6年程度です。

サバンナオオトカゲの種類

サバンナオオトカゲにはいくつかの種類があります。

パステルはノーマルに対して全体的に明るい色が特徴的ですが色の出方にはかなり個体差があり、ピンクがかかった淡い模様の入る個体も見られます。

アルビノは白い体表が特徴的です。薄いクリームやピンク、オレンジ色の模様が入るものやほとんど真っ白の個体がいます。黒色色素欠乏の為、虹彩も赤いのが特徴です。

(ライター ナオ)

ペットとして人気のトカゲのまとめ