夕方に空を飛んでいるコウモリを見かけたことがあるという方も多いと思います。
特に都市部で多く生息していると言われていますが、日本に生息するコウモリにはどのような種類がいるのか気になるものです。
夕方に空を飛んでいる、日本人にとって身近なコウモリとはどの種類なのか、日本に生息するコウモリの種類についてご紹介していきます。
日本に生息する身近なコウモリ
コウモリには様々な種類が存在しますが日本で一番見られるのは、目は小さく耳が大きい体長5ミリほどのコウモリです。
このコウモリはアブラコウモリと呼ばれるコウモリで、東京都心を中心に都市部に生息し、夕方の空ではたくさんのアブラコウモリが飛んでいたり、天井裏に住みついたりしています。
住宅に巣を作ったりするため別名、「家コウモリ」とも呼ばれるコウモリです。
住宅に巣を作ったり天井裏に住みついてしまうと、住民は被害に悩まされたりします。
翼は体に対して大きく、体は小さく見え2cmほどの隙間があれば簡単に侵入できてしまうのです。
アブラコウモリは夜行性のため暗くなってから行動を始めます。
主食である小型昆虫を探しにいくため夕方の空にはたくさんのコウモリが見られるのです。
11月中旬には冬眠をし、3月下旬には活動を始めます。
体色は黒褐色の体毛で背後はグレーがかかっています。
このアブラコウモリは亜目ヒナコウモリ科に属します。
日本に生息するコウモリの種類
日本に生息するコウモリの日本在来種は、ヒナコウモリ科・オオコウモリ科・オヒキコウモリ科・カグラコウモリ科・キクガシラコウモリ科に分類されます。
日本には2種類のオオコウモリがいます。
オオコウモリはオオコウモリ科オオコウモリ属に属しています。
小笠原諸島に生息するオガサワラコウモリは全身真っ黒な体色で銀白色の毛が交じり、全体的に毛は長いです。
琉球列島に生息するクビワオオコウモリは首輪のような白い模様が首すじにあります。
木の葉や果物を主食とし、昼間は群れや単独で木の枝にぶら下がり休んでいます。
オオコウモリは翼を広げると2mほどにもなる大きさです。
菊の花弁のような鼻が特徴的なキクガシラコウモリは夜行性のため昼間は洞窟や民家で休みます。
キクガシラコウモリはキクガシラコウモリ科キクガシラコウモリ属に属しています。
耳は比較的大きく、昆虫を主食としています。
カグラコウモリ科カグラコウモリ属に属するカグラコウモリは石垣島や与那国島に生息します。
昆虫を主食とし、体毛がこげ茶色なのが特徴的です。
昼間は洞窟に生息していて、多いときでは10000頭以上の大きな群れでいたことが知られています。
日本に生息するコウモリ、一番危険なのは?
このように日本には様々な種類のコウモリが存在しますが、日本に生息するコウモリで一番危険なのは最初にご紹介したアブラコウモリになります。
なぜなら日本に生息するコウモリはほとんど洞窟で行動をしたり、森林に巣を作ることが多いですがアブラコウモリだけは住宅に巣を作ります。
アブラコウモリは吸血性がないとは言え、住民にとっては健康被害を起こす危険性があるのです。
アブラコウモリは2cmの隙間があれば簡単に侵入できてしまうので住宅に巣を作られると、糞や尿で棲み家を汚していきます。
その糞や尿により感染症などを引き起こしてしまうため人間はこの被害を対策するために駆除しなければなりません。
日本に生息するコウモリの種類まとめ
いかがでしたか?
日本に生息するコウモリにも様々な種類がいて種類により大きさや特徴は異なります。
一番身近なアブラコウモリは人間にとって身近な分、危険性が高いコウモリです。
吸血性はなくても噛まれる可能性もあるため安易に触ることはしないことです。
yupi☆