爬虫類好きの中でも人気のあるヒョウモントカゲモドキ。
その独特の模様と飼育しやすさが人気のポイントです。
でも・・・一体でどれくらい生きるのでしょう??
ヒョウモントカゲモドキの特徴
ヒョウモントカゲモドキはヤモリ科トカゲモドキ亜科アジアトカゲモドキ属に分類されるトカゲです。
大人しい性質と動作がゆったりとして、ハンドリングが可能で、品種も沢山あるので、ペットとして楽しく、楽に飼育できます。
愛好家の中ではレオパの愛称で親しまれているようです。
もともとは中央アジアから西アジアにかけて分布しているヒョウモントカゲモドキ。
現地では荒野や草原、砂礫地帯に生息しています。
全長は18~25㎝。
ヤモリ科の中では大型種で、ヒョウモントカゲモドキ属の中でも3番目に大きい種類と言われています。
上下に開閉できる瞼を持っているのが最大の特徴で、頭部は幅が広く、大き目の獲物を飲み込むことが出来ます。
眼はネコのような瞳孔を持っていて、愛嬌と可愛らしさを感じさせます。
昼間は瞳孔が横長で、夜になると楕円形に広がります。
頭部に耳の穴があり、奥には鼓膜も見えます。
舌をペロッと出す仕草は口周りに付着した水滴などを舐める時に使用し、短く太い舌の先端は割れずに尖っています。
細くて鋭い歯があり、顎の力も強めです。
指先には吸盤がついておらず、爪はありますが、あまり鋭くないため、垂直面やガラスのようなつるつるとした素材に張り付いて登ることはできません。
体表はツルッとしているように見えますが、頭部や背中、脚部には細かい鱗がついていて、皮膚は丈夫に出来ています。
尻尾には栄養を貯蓄する機能があり、中には頭よりも大きい尻尾を持つものもいるそうで、水だけで何か月も生き延びていけます。
脇にも腋下ポケットと呼ばれる窪みがあり、尾に貯蓄しきれなかった水分をここに蓄えているのだそうです。
ヒョウモントカゲモドキの生態
夜行性で日中は岩の隙間や倒木の下など湿度の高い場所に隠れていて、夜に活動をします。
行動する時は尾を引きずらず、少し上げ気味で移動し、エサを狙う時にはさらに尾を上げて、左右に揺らし威嚇します。
食性は肉食で、節足動物や昆虫、小型の哺乳類を食べます。
決まった場所に糞をする習性があり、白い固形の尿もします。
何度か脱皮を繰り返しますが、脱皮の時は自ら口で皮を引っ張ったりしながらまるで人間が服を脱ぐように脱皮して剥いだ皮はそのまま食べてしまいます。
オス1匹に対して数匹のメスでハーレムを形成し、性成熟したオス同士は激しく戦うこともあります。
繁殖期には交尾後、10日ほどでメスの腹部に卵が透けて見え、メスは産卵前に穴を掘り1シーズンに1~2個の卵を15~20日おきに1~5回に分けて産み落とします。
卵は40~60日ほどで孵化し、温度によって性が決定されます。
保温温度が29℃以下の場合はメスのみが生まれ、32℃以上の場合はオスのみが孵化するのだそうです。
ヒョウモントカゲモドキの品種
愛好家たちの多いヒョウモントカゲモドキはその品種も実に様々。
野生種をはじめ、黄色味の強いハイイエローやオレンジ色が強いタンジェリン、緑色の発色のあるエメリン等、名前もオシャレ。
他にもスノーやストライプ、口髭のような模様の入ったバンディッドなど。
ヒョウモントカゲモドキの寿命
ヒョウモントカゲモドキはペットとしてとても長くお付き合いのできるトカゲです。
オスの寿命は29年、メスでも22年の記録が残されていますが、平均すると10年ほどです。
野生下では更に長く、30年は越えているだろうと推測されています。
ヒョウモントカゲモドキの生態と寿命に関するまとめ
ヒョウモントカゲモドキはヤモリ科トカゲモドキ亜科アジアトカゲモドキ属に分類される。
中央アジアから西アジアにかけて分布している。
オス1匹に対して数匹のメスでハーレムを形成する。
寿命は平均10年、長いものではオスで29年、メスで22年という記録がある。野生下ではもっと長い。
(ライター ナオ)