みなさんの身近な爬虫類と言えば、トカゲですね。

庭やちょっとした道路脇の茂みでもよく見かけます。

今回はそんな身近なトカゲの中でも特に遭遇頻度の高い「カナヘビ」について紹介していきたいと思います。

カナヘビってどんなトカゲ?

カナヘビは日本固有種のトカゲで、北海道から九州にかけて、平地や山地などの広い範囲に生息しています。

これだけ生息範囲が広いので、ほとんどの人が一度や二度は遭遇したことがあるはずです。

 

私は田舎暮らしなので、庭の手入れなどをしているとかなりの確率でエンカウントしますよ。

全長は15~25cmで、その3分の2を占める長い尻尾が特徴。

 

その姿がヘビに似ていることから「カナ(=小さい、かわいい)ヘビ」と名付けられたそうです。

初めて名前を聞いた時は、てっきりヘビの名前だと思っちゃいました。

紛らわしいですよね…。

 

カナヘビは敵に遭遇すると尻尾を自切し、まだ尻尾が動いておとりの役割を果たしているうちに逃走します。

驚異的な再生能力で尻尾はしばらくするともとに戻るように見えますが、実は骨だけは再生しないそう。

昼行性ですが、暑い夏の間は木陰や茂みなどの涼しい場所に潜み、早朝や夕方など涼しい時間帯に活動をします。

ペットとして人気のトカゲのまとめ

カナヘビの飼い方

ここからはカナヘビの飼い方について詳しく見ていきます。

飼育を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

どうやって手に入れる?

カナヘビはペットショップなどで数百円で販売されていることもありますが、取り扱いはごく一部。

ですので基本的には野生の個体を捕獲して飼育します。

 

カナヘビは冬眠をしますので、捕獲時期は春先がおすすめです。

朝日が昇り、少し気温が高くなってきた時間帯が狙い目。

 

その時間帯だと日光浴をしに出てきた、まだ体が温まっておらず動きの鈍いカナヘビと遭遇することができるので、捕まえやすくなりますよ。

カナヘビを見つけたら、進行方向を手の平で遮り、もう一方の手で後ろから押すようにして手の平に乗せます。

 

虫取り網などはどうしても網の下に隙間ができてしまったりして、逃げられる確率が高いので、おすすめは断然、素手での捕獲です。

尻尾を掴むと自切してしまう場合があるので、尻尾は掴まないようにしましょうね。

ペットとして人気のトカゲのまとめ

必要なものは?

最低限必要なものはケージ、水入れ、霧吹き、シェルター、床材です。

ケージの大きさは30cmを目安にしてください。

 

カナヘビは日光浴が必要なので、日の当たる場所に移動しやすいよう軽いプラスチックのケースがおすすめです。

脱走を防ぐため、蓋がきっちりと閉まるものにしてくださいね。

 

水入れ、霧吹きは水分補給と乾燥防止のために必要です。

これは家にあるものや100均で適当なものを選んで使っても大丈夫。

 

シェルターは他の爬虫類用のものでも良いし、自作したり植木鉢や木材を利用してちょっとした隠れ家を作ってあげる程度でも十分です。

床材も専用のものでなくても、落ち葉や捕獲した場所周辺の土などを入れてあげたらいいですよ。

 

その他必要に応じて用意するものは、紫外線ライト、ヒーターなどの保温設備。

こまめに日光浴をさせてあげられない場合は、紫外線ライトを使って日光浴をしてあげてください。

また、冬に冬眠をさせない場合にはヒーターが必要です。

ペットとして人気のトカゲのまとめ

何を食べるの?

カナヘビは肉食ですので、野菜や葉っぱは食べません。

餌は主に昆虫などの生餌になります。

 

野生化では様々な昆虫を餌としているので、捕獲した場所近辺にいる昆虫を捕まえてきて餌にするのが良いでしょう。

代表的な例を挙げると、ダンゴムシ、ミミズ、コオロギ、アオムシ、ガなど。

 

個体によって好みもあるので、いろんな昆虫を試してみてください。

自分で捕まえるのが困難な人は、お店で売っているペット用のミルワームやコオロギを使うと良いです。

 

成体であれば週に1~2回の頻度で、たっぷりと与えてあげましょう。

可能ならば餌にビタミン剤の粉末などをまぶしてやると、病気の予防に効果があります。

寿命は?

カナヘビの寿命は約7年と言われています。

しかし飼育下では10年程いきる個体もいるそうなので、思ったよりも長い付き合いになるかもしれませんね。

まとめ

爬虫類を飼育してみたいと思っている人は、まずは近くで見つけたカナヘビから飼ってみるのもいいかもしれません。

ただし途中で投げ出したり適当な飼育をしたりせずに、きちんと最後まで丁寧にお世話をしてあげてくださいね。

(ライター名 もんぷち)

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