爬虫類と言えば「怖い」「気持ち悪い」と忌み嫌われることが多いですが、身近な爬虫類の中でも「縁起が良い」と大切にされているものもいます。

それが「ヤモリ」。

 

なぜヤモリは縁起が良いと言われているのでしょうか。

見た目だけならトカゲやヘビとあまり差はないと思うのですが。

今回はそんなヤモリの謎に迫っていきたいと思います。

ヤモリってどんな生き物?

ヤモリとは、ヤモリ科の生き物の総称のことですが、日本ではほぼ「ニホンヤモリ」のことを指します。

ニホンヤモリとは言っても元々は暖かい地域からの外来種ですので、本州では秋田県以南でしか生息していません。

大きさは10~15cmほどで、灰色や褐色の体に暗色の斑紋があります。

主に民家周辺に生息しているので、郊外よりも都市部の方が生息数が多い傾向にあり、これは野生動物としてはちょっと珍しいですね。

 

指には指下板という吸盤のようなものがついていて、これにより窓や壁、天井など様々な場所を登ることができるのです。

我が家でもたまに、窓やドアを開けた途端に落ちてきたり、お風呂場の天井から落ちてきたりしてかなりビックリすることがあります。

ほんと、心臓に悪いからやめてほしい…。

 

でも手に乗せてみると、ペタペタと動くたびに吸い付く感じがしてちょっと面白いです。

爬虫類と言えば気になるのが、「毒はあるのか」「噛まないか」という点ですね。

いくら守り神だと言われていても、毒があったのではたまりません。

 

しかし、安心してください。

日本に生息しているヤモリに毒はありませんし、基本的に臆病なので噛みついたりもしません。

万が一噛まれてしまっても、噛む力は洗濯ばさみ程度のものなので大丈夫です。

なぜヤモリは縁起が良いのか

ヤモリは漢字で「家守」と書きます。

このことからも、家を守ってくれる縁起の良い生き物として扱われているのがわかりますね。

 

果たしてどのようなことから家を守ってくれるのでしょうか。

ヤモリは夜行性で、灯りに寄ってくる蛾などの昆虫を餌としています。

 

家に寄ってくる様々な害虫を食べてくれるので、家の守り神として扱われているのです。

また、地域によっては「富の象徴」として大切にしているところもありますね。

 

これは現在のように電気の普及していない時代、夜に灯りがつけられるのはお金持ちの家だけなので、そこにヤモリが多く集まってきたことから、富の象徴だと言われるようになったそうです。

 

金運アップのグッズにも、ヤモリをモチーフとしたものが多いのはこのためだったんですね。

長年不思議に思っていた謎が解けました。

 

もし家の中で見つけても、むやみに殺したりせずにそっと逃がしてあげましょう。

何かいいことが起こるかもしれませんよ。

縁起の良いヤモリを飼ってみる?

野生のイメージが強いヤモリですが、実はペットとしても高い人気があるんです。

ペットショップの爬虫類コーナーなどに行ってみると、結構いろいろな種類が販売されていますよ。

 

「○○ゲッコー」という名前が付いていたら、それはヤモリです。

「ゲッコー」と言うとすごくかっこいいイメージになりますね。

 

ニホンヤモリにはない魅力もたくさんあるので、気になる人はぜひ見に行ってみてください。

しかしヤモリと言えども日本固有種ではないペット用のものは数千円~数万円と結構なお値段がするので、まずは手始めにその辺で捕まえた個体を飼ってみるのもいいかもしれませんね。

 

ニホンヤモリならばきちんと餌をやって室温の管理さえできていれば、飼育は難しくありません。

ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

いつもは気持ち悪いと言って避けていたヤモリでも、家を守ってくれる神様だと思えばちょっとありがたい存在に見えてきますね。

金運を呼び込むためにも、たくさんヤモリを飼育してみようかな…。

(ライター名 もんぷち)

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