ペットとして人気のあるヤモリ。
よく見ると可愛らしいヤモリの色々をご紹介します。
ヤモリの種類
ヤモリと一言で言っても世界中色々なところに生息しているヤモリ。
日本には16種類のヤモリがいると言われています。
ニホンヤモリに代表されるヤモリ属に属するヤモリは全部で50種類ほどだと言われていますが、世界には他にも多くのヤモリが存在しています。
ホソユビヤモリ属やナキヤモリ属の数は100~200種類もいると言われていますし、多くの属に分けられたヤモリたちの姿はみな千差万別です。
野生下でのヤモリの生態
ここで、野生下でのヤモリたちの生態を見てみましょう。
ニホンヤモリは日本に多く生息するヤモリですが、その生息域は民家やその周辺です。
名前の通り「家を守っている」かのように、家の周辺にいて、自分より小さな虫たちを食べて暮らしています。冬は壁の隙間や縁の下等で冬眠。繁殖期には一度に2個ほどの卵を木や壁に産み、卵は1か月半~2か月程で孵化します。
足には5本の指があり、指先には立派な吸盤がついているので、垂直なガラスでもへっちゃらで登っていきます。
敵に襲われると自切をして逃げますが、切れた尻尾が完全な形で復活することはないようで、「昔取ったなん杵柄」ではないですが、再生した部分は人間が目視してもわかる程度です。
ペットとして適している種類
ヤモリの中には国産、外国産問わず、ペットとして適しているものがいます。
飼育の難易度は種類によって違います。
例えばヤモリ飼育初心者でも飼いやすいヤモリとして、ヤシヤモリが挙げられます。
インドネシア周辺の島々に生息していて、後頭部分からYの字に白い模様が入っているのが特徴です。
30㎝ほどまで成長し、小さなヤモリなら捕食してしまいます。
ニホンヤモリはペットとして飼うには少々難しいタイプのヤモリです。
グローブヤモリはペットとして人気の種類ですが、生息数が少ないため高額で販売されています。20㎝ほどの大きさにまで成長します。
バナナヤモリはインドシナ半島に生息している背中が黄色くバナナのような模様が特徴的です。
丈夫なので飼育しやすく、また状態の良いものに当たるとその色はとても美しく楽しめます。
値段も安価で初心者におすすめ。
トッケイヤモリもよく聞く名前です。
全長30㎝ほどにもなるヤモリですが、安価で売られています。グレーを基調としてオレンジや青の水玉模様が入っています。インドからマレー半島、マレーシアに生息しています。
夜に大きな声で「トッケー」と鳴くことからこの名前が付けられたようで、夜の鳴き声が気にならない方にはおすすめです。
色を楽しみたい人にはマダガスカルヒルヤモリなどもおすすめです。
飼育しやすく、緑色のベースにオレンジ色の斑点が入っています。昆虫の他、果実なども食します。
いずれにしても、自分の飼育スキルに合わせたヤモリを飼って楽しむことが一番です!!
飼うなら国産か外国産か
ホームセンターやペットショップ、またネット販売などでは色々な種類のヤモリが販売されています。
珍しさや人気に応じて値段も変わってくるようですが、国産にも外国産にもそれぞれの良さがあります。
外国産のヤモリは風貌もどこかエキゾチック。
砂漠の乾燥地帯に生息しているものもいれば、ジャングルなどの高温多湿の場所に生息しているものもいます。
飼うときには微妙な温度調節が必要になる場合もあるので、初心者には少し難しいかもしれません。
ヤモリの販売
ヤモリはペットショップや大型ホームセンターなどで販売しています。また、マニアックな種類はネットショップが最も充実しているようです。
その他、ヤモリのブリーダーなる人も存在していて、より詳しく丁寧な説明がほしいという人はブリーダーから直接購入するのもオススメです。
タイミングにもよりますが、ヤモリの里親を募集している場合もあるようです。人気の種類はすぐに決まってしまうようですが、ただでヤモリを手に入れることが出来るので人気です。
ヤモリを自分で捕獲するには
ニホンヤモリなど日本に多く生息しているヤモリはわざわざペットショップなどでは販売されていないようです。
どうしてもただでヤモリを飼いたい!と思ったら自分で捕まえるしかありません!
この時に注意したいのは、決して駆除が目的ではないということ。健全な姿で、元気なまま捕獲したいもの。
となると、方法はただ一つ。
ヤモリが出そうなときに軍手をはいて待ち構え、優しく捕まえるという、なんとも原始的なす方法が一番有効のようです。
道具や素手で荒っぽく捕まえてしまうと、ヤモリは敵に襲われたと思って、自切行動をして逃げてしまいます。決して逃がすまいとして尻尾をつかんだりはしないようにしましょう。
また、ゴキブリホイホイや粘着テープを使っても同じようなことが起こるか、もしくは死んでしまいますので、粘着させるのは避けましょう。
あまりぎらぎらと太陽が照り付けていない、何となくどんよりとした雨の前の曇りのような日の家や神社などの壁がねらい目です。
都会の真ん中で暮らしている人にはなかなかそれも難しいでしょうかね・・・・
ヤモリの飼育に必要なもの
いざ、ヤモリを飼う前に準備しておきたいものを紹介します。
- ゲージ
- シェルター
- 木の枝
- エサ箱
- 霧吹き
- ヒーター
- 紫外線ライト
カブトムシやクワガタを飼育する時に使う、プラスチックのゲージが便利です。
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ヤモリは平気で垂直面を上るので、しっかりと蓋のできるものでなければ、上から逃げてしまいます。
飼う数によって大きさを変えると良いですが、なるべく大き目のものを用意するのが良いでしょう。
また一見不必要に思えるシェルターですが、ヤモリは夜行性で、昼間は壁の隙間などの狭くて暗い場所に身を潜めて寝ています。ですから、ゲージの中にも同じような環境を整えてあげることが必要です。
小さめの素焼きの植木鉢などはざらざらとしていて、脱皮の時などにも役立ちます。
水入れを準備しても良いのですが、水入れから水を飲むことはほとんどないようです。それよりは時々ゲージ全体に霧吹きで水をふりかけておくと良いようです。
夜行性なので日光浴などは必要ないのですが、ビタミンDの補給のために時々ライトを当ててやると良いようです。
冬眠をさせようと思ったら、ヒーターなども必要になってきます。
あまり寒すぎると冬を越すことが出来ずに死んでしまいますし、温度の変化をつけてやることで冬眠にも入っていけるようです。
ヤモリのエサについて
ヤモリは動物食で、基本的には生きている虫しか食べません。
ですから、飼育する時にはいきのいい小さな昆虫をせっせと集めなければなりません。
自分で捕まえるのが難しい場合はペットショップにコオロギやミルワームが売っているので、それを買って与えている人も多いようです。
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生きた昆虫をゲージの中に入れてもさっぱり食べない場合もあります。
そんな時は環境が適切でなかったり、妊娠していたりするよう。
目の前に虫を持っていって、匂いをかがせても食べない場合は野生に返してあげるのも一つの手です。
でも、一日くらい食べないのは何の問題もありません。
メスを飼う場合にはエサの他にカルシウム剤を与えてあげるのも良いようです。妊娠して卵を産むときにカルシウムを必要とするからです。
ヤモリの寿命
種類にもよりますが、ヤモリの平均寿命はおよそ5年ほど。最高の記録では10年だそうです。
ヤモリの飼い方のまとめ
田園の広がる日本では昔から馴染みの深いヤモリたち。
高層ビルが立ち並ぶ都会でも、現代的な形で人とヤモリの共生は続いています。
皆さんもご興味があれば、ぜひ!!
(ライター ナオ)
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