庭の隅っこをチョロチョロと走っていたり、窓や網戸にくっついていたりするあいつ…

トカゲ?それともイモリ?

 

どちらも同じような見た目なので、ぱっと見では区別がつかないという人も多いのではないでしょうか。

そもそもイモリってトカゲの仲間?なんて人もいたり。

 

かくいう私もちょっと前までイモリもヤモリもトカゲも同じようなもんだと思っていたので、全部ひっくるめてトカゲって呼んでました。

だって見た目が同じなんですもの…。

 

しかしやはりキッチリと違いが分からないと、いつか恥をかいてしまうかもしれません。

それを避けるためにも、今回はイモリとトカゲの違いについて詳しく見ていきましょう!

イモリってどんな生き物?

イモリはイモリ科イモリ属に分類されている両生類のうちの一種。

日本ではアカハライモリという種類が本州、四国、九州の広い範囲に生息しており、単にイモリという場合はこのアカラハイモリを指す場合がほとんどです。

「井戸を守る」という意味で「井守」という名前が付けられたとも言われており、その名の通り井戸を含む水田、池、川などの水辺に生息します。

 

両生類ということは、幼生の時は水中で鰓呼吸、成体になると肺呼吸になるということ。

ここがトカゲとの大きな違いです。

 

生まれたてのイモリはオタマジャクシのように魚に似た姿で水中で暮らしているんですよ。

そして次第に手や足が生え、私たちが良く見知った姿になるのです。

成長途中の幼生は、ちょっとウーパールーパーみたいでかわいいので、飼ってみたい気もしますね。

完全に生体になってしまうとかわいさがなくなってしまうのが難点ですが…。

 

トカゲの尻尾は切れても再生することで有名ですが、実はイモリもすごい再生能力を持っているんですよ。

尻尾のみならず、腕や脚、目や心臓の一部すら再生するというのです。

人間にもそんな再生能力があったらいいのに…。

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トカゲってどんな生き物?

トカゲとは有鱗目トカゲ亜目に分類される爬虫類の総称です。

ですので大雑把に言えばカメレオンやイグアナなんかもトカゲということですね。

両生類と爬虫類。

これは大きな違いです。

 

まさか仲間どころか分類すら全く違う生き物だったとは。

ちなみにヤモリは爬虫類なので、トカゲの仲間です。

 

イモリが幼生と成体で姿かたちが全く違うのに対し、トカゲは生まれた時から成体と同じ形態をしており、もちろん初めから肺呼吸です。

また乾燥した場所など水辺以外の場所でも生息することが可能なのも大きな違いですね。

 

日本国内でよく見かけるのは「ニホントカゲ」と「ニホンカナヘビ」で、単にトカゲという場合はニホントカゲの事を指すことが多いようです。

カナヘビは「ヘビ」とついていますけど、ヘビではなくてトカゲの仲間なんですよ。

見た目はトカゲそのものですしね。

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イモリとトカゲの見分け方

生態についての違いがいろいろと分かったところで、次は見た目でわかる見分け方について見ていきましょう。

まずパッと一目で分かるのは肌の乾燥具合。

 

ヌメヌメといつも湿っているのがイモリ、乾いているのはトカゲです。

そして尻尾の形にも違いがあります。

 

トカゲは筒状の尻尾が先に向かって細くなっているのに対し、イモリは平べったいヒレのような形をしているのです。

また、日本に限定した話であれば、日本に主に生息するアカハライモリはその名の通り腹面が鮮やかなオレンジや赤色をしています。

実は毒を持っているため、捕食者に対する警告色になっているそう。

 

実際に見るとかなり毒々しい色をしているので、すぐにアカハライモリだとわかるはずです。

あとは「動き」でも見分けることができます。

イモリは動きが遅く鈍いのに対しトカゲは素早く動くので、遭遇した場合は逃げる様子をよく観察してみましょう。

イモリとトカゲまとめ

よく観察すると、イモリとトカゲもけっこう違うところが多いことに気付きますね。

それにしても、イモリに毒があるなんて知らなかった…。

見つけてもむやみに触らないようにしてくださいね。

(ライター名 もんぷち)

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