スローロリスはテレビなどで紹介される事もあるので知ってる方は多いと思います。
クリッとした目におちょぼ口で可愛いという理由からペットとしても大人気です!
そんなスローロリスには毒があるとも言われていますが実際はどうなのでしょうか?
今回はスローロリスの生態や特長について詳しく説明していきますね。
スローロリスの生態と特長
スローロリスの体長は約30~40㎝くらいで体重は2㎏程の比較的小さめのサルです。
動きはのんびりとマイペースでペットとして飼いやすいのが特長です。
普通のサルには尻尾がありますがスローロリスは尻尾を持っていません。
生息地は主に東南アジアの亜熱帯の森林などにいて、木の上で生活しています。
スローロリスは暗くなってくると活発に行動し始める完全な夜行性なので、日中は暗い環境を整えてリラックスして過ごせるようにしてあげなければいけません。
スローロリスはかなりストレスに弱い動物なので環境が整っていなかったり、急激に環境が変化してしまうとストレスから病気になってしまう事もあります。
スローロリスが得意とすることは、獲物を捕らえる事です。
忍者のように気配を消して音を立てずに移動する事が出来るので獲物に気付かれにくいんです。
スローロリスが主に食べているものは、昆虫類や小鳥や樹液などです。
さてスローロリスは毒を持っていると言われていますが人間を死に至らせる程の猛毒ではありません。
この毒は脇の下から分泌されているもので、その毒を舐めて唾液に含ませて体の毛づくろいをする事によって自身の体に毒を付けます。
そうする事によって敵に狙われた時に防衛効果があるとされています。
子供のうちは自分ではそれが上手くできないので親が子供を舐めて体に毒を塗ってあげるんだそうです。
スローロリスは鋭い牙を持っているのですが、唾液に毒を含ませるという事で牙にも毒が付いているので飼育用のスローロリスの牙は抜かれています。
ただ人間を死に至らせるほどの毒では無いと言われていますが、やはり噛まれたりすると腫れてしまったり人によってはアレルギー反応などを起こす場合もあるので、しっかり水ですすいだり消毒などの処置をするように心がけて下さい。
スローロリスと人間の関わり
実はスローロリスは絶滅危惧種と言われています。
少し悲しい話になりますが、スローロリスは世界各地でもペットとして人気なので一部の身勝手な人間が違法な売買目的で狩りをして高値で売りつけているのです。
その現実はかなり悲惨なもので、虐待や餓死で亡くなってしまうスローロリスも多いんだそうです。
そしてもう一つ減少している理由としては、野生のスローロリスが暮らす環境が無くなってきている事です。
これにも人間が関わってくるのですが、開拓の為にスローロリスが生活している環境を取り壊してスローロリスの居場所を奪っています。
そうなると餌を確保する事も出来ず、寝床も無くなり、そしてただでさえ環境の変化に弱い性格をしているので、それが大きなストレスとなって寿命が短くなってしまいます。
スローロリスは基本的にはおっとりしていて人懐っこい動物です。
人間を噛んだり襲ったりするのは身の危険を感じた時くらいだと言います。
小さな命が消えてしまわないように私たちより弱い立場にある命を守っていかなければいけませんね。
ペットとして飼われている方は最後まで責任を持って飼うようにお願いします。
スローロリス まとめ
スローロリスについて詳しく知る事が出来ましたでしょうか?
もし興味を持たれた方は一部の動物園で展示している所もあるので見に行ってみて下さいね!
(ライター Miki)