ディズニー映画、ライオンキングの人気キャラクターのティモンはお茶目なミーアキャット。
一方、このミーアキャットとよく比べられるプレーリードックは!!??
ミーアキャットの生態
ミーアキャットはネコ目マングース科の肉食の動物です。別名をスリカータとも呼ばれ、アフリカ大陸のナミビア、ボツワナ、南アフリカ共和国などに生息しています。
体長は25~31cmほど、尾長は17~25cm、体重は0.6~1kほどの大きさです。
長く柔らかい体毛をもっていて、お腹部分にも柔らかくまばらに毛が生えています。背中に10本の茶褐色の縞が入っていて、目の周りは黒っぽいので特徴のある顔つきが印象的。
岩や石の多いサバンナ地帯で巣穴を作って生活しています。昼行性で食性は雑食。小型の哺乳類から植物の茎や根、果物までなんでも食べます。中でも毒をもつ蠍を捕食することは有名で、毒に対する抵抗力をもっているそう。
2~40頭の集団で生活していて、その中の一つのペアだけが交尾をして子孫を残す役割があり、その他の個体はお世話係として存在する社会性の強い動物です。
交尾は10~4月頃行われ、授乳期間葉4~6週、10週間で独立し、9ヶ月で性成熟します。
一回の出産で2~5頭の幼獣を出産します。
ミーアキャットの可愛さ
ミーアキャットは狂犬病の媒介者として危険とされる一方でペットとして飼う人も多く、日本の多くの動物園でもその姿を見ることができます。
彼らの可愛さは集団の中の仲間同士で互いにじゃれあったり、毛づくろいをしたりする場面や、日に当たるために立ち上がって体を伸ばす直立不動の姿勢にあります。
ん?どうした?誰か探してる?と思わず聞きたくなるような、姿勢はどこかで見たことがあるのではないでしょうか?
プレーリードッグの生態
プレーリードッグはねずみ目、リス科で北米のパンパに生息しています。
体長は30~40cmほど。
彼らも集団生活を行いますが、こちらは一匹のオスに複数のメスという一夫多妻です。複雑な巣穴をつくり、出口や入口も複数あり、中の温度は15℃程度で、快適な温度を保っています。
仲間に色々な情報を伝えるために鳴く声がキャンキャンという犬のように聞こえるので草原の犬=プレーリードッグと名付けられたのだとか。
この鳴き声はとても優秀で、一秒の間に敵の種類や大きさ、色や形、驚異度合いなどを知らせる様々な情報が含まれているということがわかっています。
食は草食なのですが、草食動物のわりには攻撃的な一面もあり、オス同士が縄張り争いをする時にはお尻から強い匂いを発したり、相手を巣穴に生き埋めにしてしまったりするそう。
見た目によらない、なにか秘めた強さをもっているんです。
プレーリードッグの被害
現地ではプレーリードッグ人間の生活に被害を与える存在として扱われることもあるようで、その理由は巣穴を掘りまくるために、植物の根などが傷つけることや、掘った穴に家畜がハマって骨折してしまうことなのだとか。
駆除には大胆な方法がとられていて、巣穴に掃除機を突っ込んでプレーリードッグごと吸い取ってしまったり、巣穴にドックガスを流し込んだり・・・・。
あの愛嬌のあるプレーリードッグがこんな方法で駆除されているのかと思うと・・・・
一方ではペットして飼われることもあるようで、ペットショップなどでは一匹30万円程度で取引されています。
一時期ペストの媒介者となることが発覚し、2003年からは日本ではその輸入が禁止されているそうで、現在日本にいるプレーリードッグはそれ以前に輸入されていた個体なのだそうです。
プレーリードッグとミーアキャットの共通点
この2種類がよく比べられる理由としては、直立不動したどこかスットンキョウな仕草と社会性のある共同生活をしているという点。
実はよくよく比べて見るとそれほどの類似点はないというのが実情!?です。
(ライター ナオ)