メキシコオオカミというオオカミの種類を知っているでしょうか。

メキシコオオカミだからメキシコに生息するオオカミということは名前からしてイメージする方も多いと思います。

メキシコオオカミはアメリカやメキシコに生息する小型のオオカミになります。

ほとんどの地域で絶滅状態となったメキシコオオカミ。

なぜそのような状態になってしまったのか、メキシコオオカミの生態・特徴についてご紹介していきます。

オオカミってどんな動物?

メキシコオオカミのご紹介の前にオオカミとはどのような動物なのかをご紹介していきます。

オオカミと聞くと鋭い歯と鋭い目、そして迫力のある体からして怖いイメージを抱く方も多いと思います。

オオカミはネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属する哺乳類動物です。

オオカミの体色は灰色がかかった茶色である灰褐色が多いですが、種類によって体色も異なります。

 

大きさは亜種により異なりますが体長は100~160cmが一般的と言われています。

体重は25~50kgほどで大きさによっては50kgを超えるものもいます。

 

英名では「wolf」ウルフと言い、オオカミはオスとメスをペアとした平均4~8頭の群れを形成します。

この群れはパックと呼ばれ、群れそれぞれで縄張りを持つためオオカミは社会性の高い動物と言えます。

 

ただ、社会性が高くてもコミュニケーションがうまくとれないオオカミもいるため単独行動をする「一匹狼」も存在します。

オオカミは肉食性のためイノシシ・ヤギ・シカなどを捕食します。

 

オオカミは群れで狩りをするため、一匹狼の場合狩りの成功率は低いと言えるでしょう。

寿命は5~10年ほどで飼育下であれば15年生きると言われています。

20年生きた記録もあります。

怖いイメージのオオカミ

怖いイメージを持つオオカミですが、オオカミは一度夫婦になると一生同じ相手と連れ添います。

そのためパートナーが死んでしまった場合、残された方は新しいパートナーを決めないまま過ごすことが多いです。

メキシコオオカミの生態と特徴

オオカミの生態がわかったところでメキシコオオカミのご紹介です。

メキシコオオカミはアメリカやメキシコに生息する小型のオオカミで、167cmですが体重は36kgほどしかありません。

 

北アメリカに生息する3つの亜種のオオカミでアメリカに生息するオオカミの中で最も小さいのがメキシコオオカミです。

体色は黄褐色や黒、灰色が混ざっていて獲物はヘラジカという自分よりも大きな動物を捕らえます。

 

アメリカ南部やメキシコに生息していたメキシコオオカミですがほとんどの地域で絶滅状態となり、1970年から数を減らしています。

その理由は、メキシコオオカミはウシなどの家畜を襲って被害を与えていたことにより駆除の対象になっていたということです。

 

1998年にはアリゾナ州やニューメキシコ州でメキシコオオカミの再導入が始まりました。

アメリカやメキシコではメキシコオオカミは絶滅危惧種に指定されています。

 

そのためメキシコオオカミの保護活動を行っています。

2006年では300頭ほどのメキシコオオカミがアメリカやメキシコの繁殖施設で飼育されています。

 

2010年には野生のメキシコオオカミが50頭ほど確認されています。

メキシコオオカミは「シートン動物記」の狼王ロボのモデルと言われています。

メキシコオオカミと生態と特徴まとめ

いかがでしたか。

メキシコオオカミは小型でありながら自分よりも大きなヘラジカを獲物にするため狩りも得意とします。

 

狩りが得意であるために家畜を襲い駆除対象となってしまったため絶滅危惧種に指定され、メキシコオオカミはほとんど絶滅してしまいましたが、保護活動によりメキシコオオカミの数が確認されるようになりました。

シートン動物記の狼王モデルともなったということもメキシコオオカミの特徴と言えるでしょう。

yupi☆