ロシアリクガメは別名をヨツユビリクガメともいい、その名の通り指が4本あるカメ。
ロシアリクガメの特徴と生態
ロシアリクガメは爬虫類鋼カメ目リクガメ科ヨツユビリクガメ属に分類されます。
アフガニスタンやイラン、ウズベキスタンなどに分布し、体長は28㎝、背中の甲羅部分は扁平です。
前肢が頑丈なシャベル状になっていることから名前が付けられています。
乾燥地帯を好み、農耕地などにも生息しています。
昼行性ですが、日差しの強い夏には薄明薄暮性が強くなります。
長さ3~4m、深さは1mほどの巣穴を掘り、北部や高地に生息しているものは冬に、逆に乾燥地帯に生息している種類は夏に休眠します。
カザフスタンに生息する個体群は1年のうち3か月しか活動しないのだそうです。
食性は植物食で植物の葉、花、果実などを食べます。
繁殖期には一度に3~5個の卵を数回に分けて産卵します。
ロシアリクガメの飼育
ロシアリクガメはペット用に乱獲され、生息数は減少していると言われています。
日本にも輸入されますが、もともと乾燥地帯に生息しているカメなので、大きく育てることが難しかったり、日本の夏を乗り越えさせるのが難しいようです。
また、よく脱走します。
本来は穴を掘って生活するカメですから、庭などで飼っていると、脱走して庭に穴を掘って行方不明になってしまうことも多いようです。
飼育下での繁殖例は少ない個体です。
飼育する場合は幼体の場合には60~90㎝クラスの水槽や衣装ケースなどを用意します。
20~25℃が最適温度なので、ホットスポットなどを準備してケース内に温度の差がある場所を作りましょう。
紫外線入りのライトやシェルター、水入れの容器なども必要です。
床材には乾燥しやすい素材を使いましょう。
エサは小松菜や青梗菜、水菜、モロヘイヤなどの葉野菜を中心に上げるとよいようです。
色々な種類をバランスよく上げることで栄養が偏らないように工夫します。
幼体の亀には1日に2~3回、成体には1日1回のエサで十分です。
よく食べるからと言って、与えすぎは禁物です!
輸入されたロシアリクガメは寄生虫がいることが多い様です、
飼育する前に動物病院などで検便と虫下しをしてもらうと安全です。
ロシアリクガメの値段
個体の大きさにもよるようですが、6,000~10,000円ほどで購入することが出来ます。
ペットショップやインターネットで購入が可能です。
ロシアリクガメの寿命
寿命は20~25年と言われていますが、近年では飼育方法が確立され、更に寿命が延びているようです。
上手に飼育すれば、30~50年は生きることが可能なのだそうです。
ちなみに、ミドリガメなどの小型のカメは20~30年、リクガメは30~50年、ゾウガメなどの大型の亀になると100年、中には200年生きたというい記録があるほど、カメはやはり全体的に長生きの部類になります。
これには代謝が関係していると考えられていて、変温動物であるカメのエネルギーの消費量は非常に少なく、毎日をのんびりと暮らしている為、老化が遅いのだと言われています。
流石に万年生きたとい記録はないようですが・・・・。
人間もゆったり、のんびり、気候に合わせながら生活するのが長寿の秘訣かもしれませんね。
ロシアリクガメの寿命は20~50年
フガニスタンやイラン、ウズベキスタンなどに分布している。
和名をヨツユビリクガメといい、前肢の指が4本になって穴を掘りやすいようになっている。
地面に大きな巣穴を掘って生している。
ペットとしての乱獲などから、生息数は減っている。
日本でもペットとしてかなりの安価で販売されていて、飼育している人も多い。
脱走壁があり、上手に飼わないとすぐに脱走してしまう。
寿命は20~50年ほど。
(ライター ナオ)