コウモリと言えば黒くて不気味な雰囲気がある印象をお持ちの方も多いと思います。
こちらから何もしなければ人に対して攻撃をしてくるわけでは無いのに何故か恐怖を感じますよね。
でもそんな印象を一気に覆してしまうのがシロヘラコウモリです。
体は白くてフワフワ、そして間抜けな顔をしていてマスコットキャラクターみたいな可愛らしさを持っています。
その様な見た目から「密林の宝石」なんていう愛称が付いているんだとか。
今回はシロヘラコウモリについて詳しく説明していきますね。
シロヘラコウモリの生態
シロヘラコウモリの体長は4㎝程しか無く重さは6gしかありません。
ちょうど人間の手のひらに収まるサイズです。
コウモリの種類の中ではとても小さい部類に入ります。
体は真っ白で耳と鼻が黄色でピンっと張っているのが特徴です。
好んで生息する場所は熱帯雨林のジメジメした蒸し暑い場所で、バナナの葉などの中で複数のシロヘラコウモリが身を寄せ合って過ごしているのが特長です。
皆で爪を葉っぱに引っ掛けてぶら下がるので葉にはあちらこちらに傷がついています。
小さな体で集まってくっ付いているシロヘラコウモリ達に不気味さは無く、むしろ何だか愛しく思える可愛さがありますよ。
しかし日中は小さく丸まって羽を畳んでいますが、羽を広げるとそこそこ迫力があります。
それでも体が小さいので普通のコウモリ程の厳つさはありません。
シロヘラコウモリは集団で固まっている事が多いのですが、雄一匹に対して雌が数匹集まるのも特徴です。雄は常に大勢の雌に囲まれて過ごしているという事です。
シロヘラコウモリが大きな葉っぱに身を隠すのにはちゃんと理由があって、敵に狙われない為や雨避けの為と言われています。
小さくて体の色も目立って狙われやすいからこそ知恵を働かせて身の安全を守っているんですね。
シロヘラコウモリは基本的に果実を好んで食べています。
活発に繁殖が始まる時期は暖かくなってくる春頃からで、一回の出産で一匹しか産みません。
希少動物という事もあって、シロヘラコウモリはまだまだ謎が多い動物だと言われています。
専門家の方達も非常に注目していて詳しい事を研究している段階だそうです。
シロヘラコウモリと人間の関わり
実はシロヘラコウモリは日本には存在せず、動物園などでも展示している所はありません。
世界的に見てもかなり珍しいコウモリなので直接見た事がある人も少ないそうです。
シロヘラコウモリを見るには中央アメリカのコスタリカ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマに行って見るしかありません。
しかし減少傾向にあるので、中央アメリカの中でも珍しい動物となっています。
外国ではペットとして飼われている方もいるそうですが、日本での飼育や海外からの持ち込みを一切禁止されています。
でも、もし日本にシロヘラコウモリがやって来たら可愛いのが好きな日本人には間違いなくウケるでしょうね!
性格は大人しく穏やかなので、人間に対して攻撃してくる事はないと思います。
見てるだけで人間に癒しを与えてくれるような存在なので、まったく害は無いですよ。
ヘラコウモリのまとめ
シロヘラコウモリは日本に生息していないので、この記事で初めてシロヘラコウモリを知って直接見てみたいと思った方には少し残念な思いをさせてしまいましたね…。
もし中央アメリカの方に旅行などで訪れる機会があれば大変貴重な動物なので、是非シロヘラコウモリを見に行ってみて下さい!
インターネットで検索すれば写真や動画も沢山出てくるので興味がある方は見て癒されて下さいね。
いつか日本でも見られる日が来ると良いですね。
(ライター Miki)