人懐っこくペットとしても人気のフトアゴヒゲトカゲ。その可愛らしさは女性にもとても人気があります。
フトアゴヒゲトカゲって?
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの森林地帯から乾燥地帯まで幅広い地域に生息しているトカゲです。
温厚な性格で柔らかい体、丈夫で人なれもしやすいのでペットとしての人気に火が付きました。
フトアゴヒゲトカゲの生態
フトアゴヒゲトカゲは昼行性です。
半樹上生活を行い、エサは昆虫や果物など。
クリーム色の体は乾燥地帯の砂漠の中に同化するための保護色と考えられています。
たくさんの棘がありますが、その棘はゴム状になっていて柔らかいので、触っても全く痛くありません。
通常の体長は40㎝前後ですが、大きいものでは60㎝になるものもいるのだとか。
敵を威嚇する時は喉の辺りを大きく膨らませます。
繁殖は卵で、一回の出産で11~26個ほどを産みます。
26℃の温度下で85~96日で孵化という記録があります。
自然界ではオス同士で喧嘩することも多く、基本的には単独で行動しています。
ペットとしてのフトアゴヒゲトカゲ
ペットとして人気の高いフトアゴヒゲトカゲ。
アゴヒゲトカゲ属の中では最も流通量が多いと言われていて、価格は1~3万円程度です。
1万円前後のものは生まれて間もなかったり、若いトカゲが多く、初心者が飼育するのはちょっと難しいようです。
できれば3万円前後のものを購入することをオススメします。
フトアゴヒゲトカゲの飼い方
フトアゴヒゲトカゲを飼うにはまず準備が必要です。
基本となるのはゲージ。ゲージは60~90㎝サイズのものを選びましょう。
もし、大きく育てると最初から決めているのなら、120cmサイズのものでもOKです。
テラリウムで飼うのが本格的な飼い方のようですが、そこまでしなくても飼育することはできます。
ゲージの下にはウッドチップやパームマットなどをひきましょう。
スポットライトや紫外線ライト、パネルヒーターなども必要です。
昼間は28~33℃に設定、夜は23~25℃にしてあげるのが快適な環境です。
スポットライトを使って一部分だけが高温になるようにしておいても良いでしょう。
ただし、スポットライトの陰にはシェルターを置いておくことをお忘れなく!!
低温になる場所も必要です。
シェルターは植木鉢などが代用になりますが、木を組み立てて作ってあげてもOKです。
バスキングライトで日光浴を、紫外線ライトでビタミンの補給をしてあげれば、健康的に長生きできるかもしれません。
他には、時々お風呂に入れてあげるのもグッド!
36℃前後のお湯に5~10分ほど、まるで人間の大人が温泉につかるかのような感覚でフトアゴヒゲトカゲをお湯につけてあげてみてください。
リラックスして気持ちよがります。
フトアゴヒゲトカゲのエサ
フトアゴヒゲトカゲは自然界では昆虫などを捕食して生活しています。
飼育するなら、最も重要なエサの確保が必要になってくるわけですが、幼体の時と成体の時では若干エサの種類が変わってきます。
飼育下の幼体の頃は野菜や昆虫を毎日与えます。大人になると昆虫は必要なくなり、野菜と果物を週に3回ほど与えるだけで大丈夫になります。
昆虫は、カルシウムを豊富に備えているコオロギがいいようで、他にもミルワームなども〇。
でも、コオロギは温厚なフトアゴヒゲトカゲにかかって噛みつく場合もあるので、注意が必要です。
逆に決して与えてはいけないのはネギやニンニク、玉ねぎなど刺激の強いもの。
フトアゴヒゲトカゲの寿命
フトアゴヒゲトカゲは丈夫に飼ってあげると8年ほどは生きることが出来ます。
慣れてくると飼い主を識別するようにもなり、名前を呼ぶと軽く反応することもあるのだとか。
そこがまた可愛らしく、とにかく、人気の高いトカゲです。