アオマダラウミヘビというヘビを知っていますか?

ダイビングなどが好きな人で沖縄などで遊ぶことのある人ならどこかで一度は見たことがあるかもしれませんが、普通に暮らしている中ではほとんどお目にかかることのない毒ヘビです。

 

日本にはまだまだ私たちの知らない毒ヘビが存在しています。

今回はそんなあまり知られていない毒ヘビ、アオマダラウミヘビについて詳しくお話します。

アオマダラウミヘビの特徴

アオマダラウミヘビは爬虫鋼有隣目コブラ科エラブウミヘビ属に分類されるヘビでインド洋頭部や西太平洋に分布しています。

日本では奄美大島東岸や沖縄本島沿岸、宮古・石垣・西表島の北岸や東岸に分布しています。

 

全長80~150㎝でエラブウミヘビ属では最大種です。

体色は薄青色地に黒い横帯があり、頭頂部と目の後ろは黒くなっています。

覆面を覆うウロコは幅が広く、陸上での活動に適しています。上唇や下唇を覆うウロコは淡黄色で黒くて細い横帯が入ります。

アオマダラウミヘビの生態

海洋に生息していて主にサンゴ礁や港・入り江などの穏やかな海周辺の岩礁や洞窟に棲んでいて夜行性です。

 

昼間は海岸にある岩の割れ目などで休み、ウミヘビ亜科としては陸に上がる傾向が強く、海岸から数十メートル程離れた場所にいることも。特にアオマダラウミヘビはエラブウミヘビ属の中でも特に陸上移動が匠と言われていて、標高50mの場所で発見されたこともあるほど。

 

食性は動物食で主にアナゴやウツボなどの魚類を食べます。

体長としては自分と同じくらいの大きさがあるアナゴやウツボですが、大きな口を開いて丸のみにするのだそう。

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オスよりも体が大きいメスは海の少し深い所にいる大き目のウツボを狙うことが多く、逆に体の小さなオスは浅瀬にいる小さなウツボを狙います。

呑み込む時にはまず獲物を毒で麻痺させて、それから一気に呑み込んでいるようです。

 

水陸両生のウミヘビはアオマダラウミヘビの属するエラブウミヘビ属だけで、10日間ほどなら平気で陸上で過ごすことができます。

繁殖も陸上で行い、海岸にある岩の割れ目などに1回に5~6個の卵を産みます。

アオマダラウミヘビの毒と成分

ヘビの中でも毒性が強いコブラ科のアオマダラウミヘビ。

とても強い神経毒を持っています。主な成分はエラブトキシンというもので、これはガラガラヘビの10倍、ハブの70~80倍の強さに匹敵すると言われています。

 

しかし性格は大人しく口も小さいので攻撃性はとても低く、海中で自分から人に対して噛みついていくことはほとんどありません。

ただし、掴んでしまうと噛まれる可能性はあるので注意が必要です。

成分としてはエラブトキシンというもので、これはガラガラヘビの10倍、ハブの70~80倍の強さに匹敵すると言われています。

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注意したいウミヘビ

日本に生息するウミヘビはエラブウミヘビ亜科とウミヘビ亜科の2系統に分るいできます。

両者の違いは繁殖形態で、エラブウミヘビ亜科は卵生ですがウミヘビ亜科は卵胎生で仔ヘビを母体内で孵化させて水中に生み落とします。

 

エラブウミヘビ亜科にはエラブウミヘビ、ヒロオウミヘビ、アオマダラウミヘビの3種がいて、最も見かける頻度が高いのがエラブウミヘビ、ついでヒロオウミヘビ、アオマダラウミヘビはそれほど頻繁に目にするヘビではありません。

 

ウミヘビ亜科にはクロガシラウミヘビ、イイジマウミヘビ、セグロウミヘビ、マダルミヘビ、クロボシウミヘビ、トゲウミヘビがいて、全体的にはとても毒性が強く、咬まれると非常に危険です。

 

陸上のコブラ科と同様の神経毒で世界の毒蛇ランキングでもトップ10のうち半数がウミヘビが占めると言われているほどです。

危険な場所へ行く時はポイズンリムーバーや緊急の連絡手段を常に持ち歩くようにしましょう。

(ライター ナオ)

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