皆さんはヒメシロモンドクガという蛾を知っていますか?
農業やガーデニングをしている方にとっては、大敵となっています!
毒蛾の一種なんですが、毒は持っていないようです。
このヒメシロモンドクガは成虫は特に問題は無いのですが、幼虫が問題ありで、農業害虫として知られています。
毒は持っていないので一見無害に見えますが、果実や植物を荒らしまくる厄介な奴らなのです…。
今回はそんなヒメシロモンドクガの生態や特徴、そして駆除対策について紹介していきたいと思います☆
ヒメシロモンドクガの生態と特徴について
ヒメシロモンドクガはチョウ目ドクガ科に属する蛾の一種です。
名前の由来は不明ですが、別名『コツノケムシ』や『ツノケムシ』などと言われていますよ♪
生息地は、シベリア・朝鮮半島・台湾などに生息していて、日本では北海道・本州・四国・九州などを中心に生息しています。
寄生対象となる植物は主に、カンバ・ベニシタン・クレマチスやダイズなどの野菜が多いです。
体長は雄が約21mm~29mmで、雌が30mm~42mmくらいの大きさです。
体の特徴としましては、体の色は淡褐色もしくは黒褐色で背面に黒色の広い帯状筋があり、それを挟むように1対の橙色の筋が伸びているのが特徴です。
黒色の帯状筋には白や黒褐色のブラシ状の毛束が4つあり、頭部の左右からやや長い黒い毛束が前方に突き出しています。
腹部側面には1対の黒い毛束があり、終齢になるにつれ尾部にも灰色や黒褐色の毛束が見られるようになる。
成虫になると食事をとらなくなりますが、幼虫のうちはサクラやリンゴなどのバラ科・クワ科・ブナ科・ヤナギ科・ダイズなどのマメ科などの木本や草本の歯を食べます。
幼虫の成長は非常に遅く、集団で行動する事が多く、脱皮を繰り返しながら成長していきます。
冬の間は、落ち葉の下などで集団で越冬します。
春になってしばらくすると成虫が現れ始めて、6月・8月・10月頃など、大体年に二回発生します。
ちなみに、ヒメシロモンドクガは毒は持っていないとされていますが、毛は生えているので触ると何かしらのアレルギー反応が起こる場合はあるので、発見しても触らないように気を付けて下さいね!
ヒメシロモンドクガの対策と駆除方法~ヒメシロモンドクガの雑学~
ヒメシロモンドクガの幼虫が発生すると、葉だけではなく果実もえぐるように大きく食害されます。
食害の特長が、葉などを網目状に集中的に食害するのが特徴です。
時期としてましては、冬の間は冬眠していますが、暖かくなってくると一気に活動が活発になるので注意が必要です。
対策としては、越冬卵や幼虫を見つけたらすぐに割りばしやピンセットを使って処理するしかありません。
それでも大量に発生してしまった場合は、市販の薬剤(アタブロン・オリオン・トアロー・ファイブスター・ファルコン)などを使って駆除するしかありません。
どれだけ気を付けてても、寄生対象の植物を栽培している限り、いつでも発生する可能性はあるので、とにかく日頃から細かい所までチェックするしかありませんね。
あまり薬剤を使いたくないというかたは、牛乳と水を割ったものや、唐辛子を水で薄めたものを霧吹きで吹きかける方法もありますが、やはり効果は薬剤より低いと思います…。
ヒメシロモンドクガについてのまとめ
今回はヒメシロモンドクガについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
植物を育てていると、ヒメシロモンドクガのみならず様々な害虫に悩まされるのはつきものなので、大きな被害にならないように隅々まで目を凝らして確認するようにしましょう☆
ライターMISAKI