皆さんはヒロヘリアオイラガという生き物を知っていますか?
別名幼虫の時期には『三吉』や『イラムシ』、繭の時期には『スズメの小便ダコ』などと呼ばれているそうです。
スズメの小便ダコって、なんだかすごい呼び名ですね…。
ガーデニングや家庭菜園をしている方にとっては、植物に被害を及ぼす事からヒロヘリアオイラガは害虫として知られています。
人間にも被害が及んでいるようで、ヒロヘリアオイラガに刺されると大変な事になるんだとか…。
今回はそんなヒロヘリアオイラガの生態や特徴、そして駆除対策について紹介していきたいと思います!
ヒロヘリアオイラガってどんな生き物なの?~生態と特徴について~
ヒロヘリアオイラガはチョウ目イラガ科の昆虫です。
本来の生息地は、中国南部・インド・ジャワ島などの南方系に生息していた外来種です。
しかし、1960年以降から日本でも発生するようになり、主に本州・四国・九州・沖縄を中心に生息しています。
イラガ科の昆虫の代表的なものは、イラガとヒロヘリアオイラガと言われていて、どちらも毒があり刺されると非常に強い痛みが引き起こされる事から、駆除する際に要注意とされています。
体長は約14mm~16mm程の大きさです。
体の特徴としましては、成虫はずんぐりした体型で丸っこいのが特徴です。
脚には茶色の毛が生えており、前から見ると丸っこい体なので相撲取りのような形をしています。
前翅外縁は茶褐色、内側は浅葱色で背中にも浅葱色の毛が生えています。
幼虫は、集団で生活していて、体は黄色く棘が黒いのが特徴です。
成長していくと徐々に緑色になっていき、棘も黒から緑に変化し、一部だけがオレンジ色になります。
卵は、木などに一個づつではなく固められて産みつけられます。
繭は、樹幹に作られ都市部の樹木のも付いている事があります。
発生時期は、7月~8月までの夏頃は幼虫が活発に行動していて、春先には繭が作られ、梅雨の時期に入る頃に羽化して成虫が姿を現し始めます。
幼虫のうちは植物などを餌としていて、さらには毒も持っていますが、成虫になると口が退化して餌を食べなくなり、毒も持っていません。
ちなみに、繭になっても毒は持っているので気を付けましょう!
ヒロヘリアオイラガの毒
幼虫や繭でいる間は、天敵から自分を守る方法が毒しかないので、棘の部分を非常に強い毒を持っています。
この毒が付いている棘で刺されると、蜂に刺された時くらいの痛みがが走るようです。
人によっては、皮膚に酷い炎症を引き起こし、強烈な痛みが1時間以上と強い痒みが1週間以上も続くようです。
毒の詳しい成分ははっきりと分かっていませんが、死に至る程の毒では無いようですね。
応急処置としては、刺されたら直ぐに水で洗い流し酷い場合は病院で診てもらいましょう。
駆除対策方法
まずヒロヘリアオイラガは成虫が飛来し、葉裏などにまとまって卵を産みつけます。
孵化直後は集団で葉の汁を吸い、その吸われた部分は栄養が無くなり真っ白に変色します。
一度に20匹~30匹産まれるので、一気に食害されてしまいます。
対策としては、日頃からこまめに葉の裏などをチェックし、見つけたらすぐに駆除しましょう。
但し、駆除する時は絶対に手袋もしくは割りばしやピンセットを使いましょう。
大発生してしまったときは、手作業では追いつかないと思うので、市販の殺虫剤を使って一掃しましょう!
ヒロヘリアオイラガについてのまとめ
今回はヒロヘリアオイラガについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ガーデニングや家庭菜園している方は、気を抜いている間に害虫に食害されている場合もあるので、お手入れの際はこまめにチェックしましょうね☆
ライターMISAKI