「スギドクガ」って知っていますか?
名前の通り、スギの木が大好きな蛾です。
スギの木にスギドクガの幼虫がたくさんくっ付いてお困りではないですか?
今回は、スギドクガの幼虫の駆除対策について、スギドクガの生態と共に詳しく調べていきたいと思います。
スギドクガの生態
「スギドクガ(杉毒蛾)」とは、チョウ目ドクガ科の蛾です。
日本全国、中国東北部、ロシア極東などに生息しています。
スギドクガの成虫は5月と7~8月に発生します。
葉っぱの上に20~30個の卵を産みつけます。
卵は1~2週間で孵化し、葉っぱに体を糸で固定して越冬します。
幼虫のまま越冬するんですよ。
4~5月に幼虫は木の葉っぱを食べ、5~6月になると葉っぱの間に繭を作って蛹化します。
スギドクガの幼虫は、スギやヒノキ、サワラなどの木の葉っぱを食草としています。
スギドクガは毒を持っていません。
幼虫も毒針毛を持っていません。
ですが、スギドクガの幼虫を触ると、毛が皮膚に刺さることがあります。
スギドクガの形態
スギドクガの幼虫の体長は最大40ミリになります。
体は緑色で、白い線が入っています。
黒色の長い毛が生えている毛虫です。
胴体の背中には白色の毛の固まりがあり、末端の背中には黄色の長い毛束があります。
カラフルなモヒカンカットと覚えてください(笑)
スギドクガの成虫は開張するとオスが42~46ミリ、メスが44~65ミリになります。
体の色と翅は灰色で、黒色の斑紋があります。
春頃に出現するスギドクガは大きいサイズで、夏に出現するスギドクガは小さめのサイズになります。
スギドクガの成虫はよく灯火に飛来します。
スギドクガの被害
スギドクガの幼虫はスギ、ヒノキ、サワラなどの木の葉っぱを食べます。
特に春ごろの被害が多いです。
酷い場合には、木の葉っぱを全部食べてしまいます。
枝先の新芽は残して、古い葉っぱを食べます。
スギドクガに食害された木は成長を妨げられて、枯死してしまいます。
スギドクガの幼虫の駆除対策
木の下に糞を見つけたら、その木にスギドクガの幼虫が大量発生していることになります。
スギドクガの幼虫が大量発生する前に、対策をしましょう。
スギドクガの幼虫の駆除対策に効果的な対策は、いくつかありますので紹介していきます。
捨てる
スギの木など、木に付いているスギドクガの幼虫を見つけて、割り箸で一匹ずつ掴んで捨てましょう。
また、木を揺らしてスギドクガの幼虫を落下させて、集めてまとめて処分しましょう。
スミチオン
「スミチオン」という農薬は、スギドクガに効くといわれています。
毒性が強めなので、スギドクガもお手上げなのです。
スミチオンは散布すると、木の葉っぱにしみ込んで、その葉っぱを食べたスギドクガが死ぬといわれています。
スミチオンの散布量は、木の葉っぱの全体に濃い目の霧がかかるぐらいが良いです。
枝先から少しスミチオンの液が滴りおちるぐらいです。
家庭用の殺虫剤
アースジェットなどの家庭用殺虫剤を木に散布してみましょう。
スギドクガの幼虫だけではなく、他の毛虫や芋虫もいっぱい落ちてきます。
落ちてきたスギドクガをまとめて処分しましょう。
他の虫も処分できるので一石二鳥ですね(笑)
スギドクガの幼虫の駆除対策
スギドクガの幼虫の駆除対策について、スギドクガの生態と共に詳しく調べてきましたがいかがでしたでしょうか?
スギドクガはスギやヒノキの葉っぱが大好物なので放っておくと、葉っぱが食べられて無くなり木が丸裸にされてしまいます。
スギドクガの幼虫の駆除対策には、スミチオンという農薬を散布するか、家庭用殺虫剤を散布すると効果があるようです。
スギドクガの幼虫にお困りの方は、是非試して見てください。
(ライター 雲呑)