まるでネコ!!??
ってそんな訳はないんですが、フワフワモフモフとした見た目は猫を連想させるような毛虫がいるんです。
プス・キャタピラーって?
プス・キャタピラーは柔らかなフサフサの毛が特徴的な蛾の幼虫です。
成虫の蛾はサザン・フランネル・モスといい、南米のコロンビアやメキシコに生息しています。
サザン・フランネル・モスも幼虫と同様、フサフサで、子供から大人まで!?生涯を通してゴージャスな昆虫です。
名前についているプス・キャタピラーのプスは、英語で「Puss」=「猫ちゃん」の意味があります。
Pussは他にも若い女の人やお嬢さんという意味もあり、CatじゃなくてPussをつけるところに、可愛らしい感じが表れている名前なんです。
プス・キャタピラーの生態
プス・キャタピラーは見た目のフサフサの毛の下に猛毒の棘を持っています。
その棘が皮膚に刺さるとハチに刺された時、いやそれ以上の痛みを伴い、場合によってはその痛みは骨にまで達するほどなのだとか。
症状としては発疹や発熱、激痛や痙攣など。その症状は一か月ほど続くこともあるようで、とにかく注意が必要なんです。
思わず触ってしまいたくなる気持ちはぐっと抑えておいた方が良さそうです。
プス・キャタピラーは糞を遠くへ飛ばすという糞飛ばしという行為も行います。これは自分の糞に寄って来る寄生虫などを避けるための行為と考えられていますが、可愛いお嬢様風なフワフワモコモコのくせに、やっていることは、糞を飛ばしているなんて・・・・なかなかです。
プス・キャタピラーの針がささってしまったら?
南米、アマゾンに生息している生物なので、日本人である私たちが触る機会はほとんどないと言っても良く、現地でもなかなかお目にかかれない生物だそうなので、彼らの毒の被害にあう確率はかなり低いと考えられます。
しかし!!
万が一プス・キャタピラーを触ってしまって、皮膚に針が刺さってしまった場合は一刻も早く針を取り除くという処置が基本です。
患部をきれいに洗い流した後に、テープなどで針を皮膚から一本残らず引き抜かなければ、痺れや発疹の原因になりかねません。
それでも針が抜けない場合はピンセットなどで、取り残さずに抜いてください!
プス・キャタピラーのキャタピラのような動き
プス・キャタピラーがアメリカを中心に人気が出ている理由の一つに彼らの動きが挙げられます。
毛虫と言えどもここまでのモフモフフワフワとした生き物はなかなかいないわけで、彼らの動きは全く他にはない雰囲気を醸し出しているんです。
小さなモルモットがモコモコ動いているような、ヨタヨタ歩いているような・・・。
キャタピラーと名前がついていますが、表面の毛のせいでキャタピラーのような機械的な雰囲気は全くなく、思わず触って撫でたくなるような動き!ネコ好きの方は特に思わず手を出してしまうかもしれません。
おっと、ちょっと待った!!!
決して触ってはだめですよ。
くれぐれも毒を持っているということをお忘れなく!
ペットとしてのプス・キャタピラー
猛毒を持っていながら、アメリカではペットとして飼っている人もいるのだとか?
確かに、この可愛さなら、そばでじっと見ていたくなるのもわかります。
日本では宮崎駿監督の映画、トトロに出てくる「ネコバスのようだ」という声もあるのだとか。
確かに、この動き、ネコバスと言われればそう見えますね。
プス・キャタピラーの鮮やかなオレンジのような茶色は毒を持つ生物や植物特有の警告色なのでしょうが、私たち人間はその色に惹かれて思わず触りたいという心境が働いたりするわけで――――これは一体進化なのか退化なのか!?
まあ死に至るわけではないので、それほど大げさなことでもないか・・・。