皆さんはモモノゴマダラノメイガという蛾を知っていますか?

植物を食害する害虫として知られています。

 

家庭菜園やガーデニングしている方にとっては大敵ですね。

防除が行き届いている果樹園では被害が少ないそうですが、防除が行き届いていない所では悲惨な事になるようです…。

今回はそんなモモノゴマダラノメイガの生態や特徴、そして見分け方について紹介していきたいと思います。

モモノゴマダラノメイガってどんな生き物なの?~生態と特徴~

モモノゴマダラノメイガは昆虫綱鱗翅目メイガ科に属する蛾です。

生息地は、韓国・台湾・中国・ベトナム・ミャンマー・タイ・ネパール・シッキム・インド・フィリピン・ボルネオ・スマトラ・ジャワ・スラウシエ・オーストラリアなどに幅広く分布しています。

 

日本では、主に本州・四国・九州・種子島・屋久島・南西諸島などに多く生息しています。

寄生対象となる植物は、栗・クヌギ・イチジク・桃など、約30種類以上の植物に寄生します。

 

本州では栗の重要害虫とされていて、他の地域でもたびたび被害に起こす大害虫です。

体長は約20mm~25mm程の大きさです。

 

体の特徴としましては、翅は橙色を帯びた黄色で、翅には黒点を散布しており横線は黒点を連ねたような形で、鋸歯状に屈曲していて尾端の毛束は黒いのが特徴です。

頭部は黒褐色で、胴部は緑色を帯びた黄褐色、そして背面は赤色を帯びています。

 

年3回くらい発生し幼虫態で冬を越します。

第一化は春の終わりごろから出現し始めて、夏の初めには老熟します。

 

第二化は夏の終わりごろくらいになると果実に加害し始めて、初めに老熟した幼虫はそのまま冬を越しますが、温暖地域では3回の発生があります。

幼虫が寄生した果実には食入口から糞を出すのが大きな特徴です。

かつては針葉樹にも寄生するとみられていましたが、これはモモノゴマダラノメイガにそっくりなまた別の種類です。

モモノゴマダラノメイガの見分け方と駆除方法

蛾は似たり寄ったりで、どれがモモノゴマダラノメイガなのか見分けるのが難しいですが…。

モモノゴマダラノメイガに見分け方は、イガの外に白色の粒状の糞を排出するのが特徴です。

 

そして、樹皮の隙間などに粗末な繭を作り蛹で冬を越すのも特長の一つです。

幼虫期間は越冬世代が14日程度と言われていて、第二世代は30日程度で老熟すると果実から脱出して蛹になります。

 

駆除方法ですが、発生する時期を頭に入れておくと良いですよ☆

早生種では8月上中旬に、中生種では8月下旬から9月上旬に、晩生種では9月上中旬に殺虫剤を振りかけておくと良いですよ!

 

これをしているのとしていないのでは、被害の大きさが全く異なってくるので、毎年被害に悩まれている方は是非試してみて下さい。

耕種的方法としては、9月下旬過ぎに幹や太枝に紙や布を巻いておくと、その中に冬を越す幼虫が集まって来るので、それごと焼却するのも一つの手です。

 

薬剤を使う場合は、同時防除の為に残効性の長い薬剤を使うと良いですよ。

モモノゴマダラノメイガは交尾後の雌成虫が夜間に活発に卵の産み場所を探して飛び回るので、ネットなどで被覆しておくのも良いですよ♪

とにかく発生させない為には、発生源になる成虫そのものを寄せ付けないようにしましょう!

モモノゴマダラノメイガについてのまとめ

今回はモモノゴマダラノメイガについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

モモノゴマダラノメイガは大害虫と言われているだけあって、一度寄生されると中々厄介なので、主に薬剤などを使って寄ってこないように事前に対処するよう心掛けましょうね☆

ライターMISAKI