皆さんは毒虫と聞くと、どんな虫を思い出すだろうか?

ハチ?蛾?それとももっと他の虫?

暑さと共にどんどんと虫の多くなるこの季節、知っておきたい恐るべき危険な毒虫を紹介していきます。

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チャドクガの幼虫

本州以南の日本各地に生息しているチャドクガ。

毛虫は4~10月にかけて2回ほど発生します。

淡黄褐色で体長は25㎜程度。チャノキやツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物の葉を食害することでも知られています。

数十匹が頭をそろえて集団で葉を食べ、食いつくすと集団で移動していきます。

刺激を与えると、幼虫たちはいっせいに顔を上げ、頭を揺らす行動をとるのですが、これは敵に自分たちの存在を大きく見せる効果があり、同時に体を揺らすことで棘を飛ばして攻撃をしているのだとか。

2齢虫以降に毒を持つと言われる毛は0.1~0.2㎜程の長さでヒスタミン等の物質を持っています。

幼虫の体から抜けやすくなっている為、人間の体や皮膚に付着することも多く、毛に小さな棘のようなものがついている為、一度付着すると抜けにくいのも特徴です。

 

毛がつくと2~3時間のうちに皮膚は赤く腫れ、痒みが生じます。この症状は長期にわたって続くので、とても厄介。体質によってはアレルギー反応を起こす場合もあります。

放っておくと痛みや痒みで眠れなくなったり、発熱やめまいを伴うこともあるので注意が必要です。

■ 春夏は恐ろしい毒を持つチャドクガの幼虫に注意!

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イラガの幼虫

日本には27種類が生息していると言われるイラガ。

7~8月に発生し、多い時には10月にも発生する危険な毒蛾です。

 

体長は25㎜程度、幼虫はライムのような鮮やかな緑色と薄茶色をしていて、形はウミウシのようです。

全身に棘があり、その棘から毒液を分泌します。

幼虫はカキノキやサクラ、ウメ、リンゴやカエデ、ヤナギなどの葉の裏にいることが多く、成虫になっていからは何も食べません。

誤まって幼虫に触ると激しい痛みを感じ、後に1時間ほどの痛みが続き、痒みは1週間続きます。

体質によっては、水泡状の炎症がおこることもあります。

幼虫だけでなく、卵や種類によっては繭にも毒毛をつけているものがあるので、注意が必要です。

 

処置としてはガムテープなどで衣服についた毒毛を取り除くことや、患部を水で洗い流すこと、また、抗ヒスタミン剤の軟膏をぬること。

■ 刺されると痛い!「イラガの幼虫」は殺虫剤で駆除!

ベネズエラヤママユガ

名前の通り中南米のベネズエラ周辺に生息している蛾で、節足動物最強の毒を持っていると言われています。

樹皮の裏などに生息しているので、現地では木に寄りかかるなどの行為も注意が必要なのだそうです。

個体差がありますが、白や赤、青などの派手な色をしていて、ベネズエラでは、毎年死者が出ているほど。

 

毒は抗凝血性の出血毒で、クサリヘビやガラガラヘビと同じ毒です。

刺されると、傷口の出血が止まらなくなり、内臓出血、脳内出血や内臓の機能が働かなくなり、腎不全をおこす場合もあります。

■ 何これっ!?危険な毒を持つ 異形のベネズエラヤママユガの幼虫

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ムカデ

日本にも多くの種類が生息しているムカデ。実は、このムカデにも毒があるんです。

ムカデは頭部と歩肢の並んだ胴部を持っています。1対の触角と口器があり、それに続く顎の形になった顎肢部分に毒腺はあります。

ムカデは種類によって地上性のものと土壌性のもの、小型のものと大型のもの等いますが、大型のものは特に凶暴で、人間の拘束下においてはその性質が顕著に表れます。

食性は肉食で、小動物を捕食しますが、大型のムカデになるとセミやネズミ、コウモリなども捕食するようです。

 

ムカデに噛まれたことによる死亡例はありませんが、アナフィラキシーショックには注意が必要です。

■ 猛毒を持つ危険生物「ムカデ」天敵や咬まれた時の対処法

スズメバチ

日本で最も咬害の多いスズメバチ!!その被害件数はクマや毒蛇を遥かに超えています。

日本には16種類のスズメバチが生息しますが、皆一匹の女王蜂を中心とした社会を形成して暮らしています。

民家の軒下などに巣を作り、幼虫は成虫の作る肉団子等を、成虫は終齢幼虫の唾液腺の液を食べます。

幼虫の食べる肉団子は成虫が他の昆虫の筋肉を集めて団子状にしたもの。

成虫の食べる液体成分は1.3~1.8%が可溶性のたんぱく質で、人乳の組織に近いものだそうです。

成虫は、幼虫が終齢にまで達していない時は花の蜜や樹液などを吸って生きています。

スズメバチの毒は毒カクテルとも言われ、ヒスタミン、神経毒、ペプチド、たんぱく質など数種類の毒が混ざったものです。

のこぎり状の細かい刃が密生した2枚の針が刺針の外側を覆い、毒液が無くなるまで何度でも刺すことが出来ます。

毒液を空中に散布して仲間に危険を知らせることもあり、刺されなくても、この毒が目に入った場合には失明の危険性もあるというほど、恐ろしい毒です。

 

毒がかかったり、刺された場合にはすぐに毒を洗い流す、絞り出すなどの処置をして患部を冷やす応急処置が必要です。

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また、一度刺されたことのある人はアナフィラキシーショックを防ぐために、医師に自己注射薬などを処方してもらっておくことをオススメします。

■ スズメバチの殺傷力!最強の危険昆虫の被害を避ける為に知っておくべき事

アフリカナイズドミツバチ

タンザニア原産のアフリカミツバチとセイヨウミツバチを掛け合わせて生まれた養蜂目的のミツバチ。現地ではキラービーとも呼ばれています。

もともとアメリカにいなかったミツバチをどうにか定着させようとして実験している最中に逃げ出し、繁殖したとものが猛威を振るっているのだそう。

毒性はそれほど強くないものの、集団が大きく、一度敵とみなすと全員で攻撃する恐ろしさを持っています。また、外来種のため外敵がおらず、その数は年々増加しているのだとか。

アメリカ南部のアリゾナ州では400kgを超えるブタが数十万匹のアフリカナイズドミツバチに襲われて死ぬという事件もありました。

 

毒の強さとしては500回刺されるとガラガラヘビと同じという程度で、日本のスズメバチの方がはるかに危険。

■ ミツバチなのに攻撃性が高い!?「アフリカナイズドミツバチ」の恐怖

オブトサソリ

中東からヨーロッパにかけて、またオーストラリアなどの乾燥地帯に生息しているサソリで、別名をデスストーカーと言います。

黄色から緑の薄い色をしていて、体長は5~10㎝でサソリの中では小型。鋏よりも尾の方が太く、敵に襲われた時には毒針のついている尾を振って敵から身を守ります。

 

夜行性で昼間は石の下や巣穴に潜み、夜になると出歩いて昆虫や小動物などを捕食します。

移動や回転のスピードが速く、サソリの中では気性が激しく攻撃性も強いと言われています。

 

強力な神経毒のアンドキシン、カリブドトキシン、スキラトキシンを含む強力な神経毒を持っていて、噛まれると神経がマヒし、場合によっては喉が硬直し、発生障害や呼吸筋の麻痺による窒息死することもあると言われています。

特に中東のオブトサソリの毒性が強く、サソリ被害の75%がこのオブトサソリによるものなのだそうです。

■ 猛毒を持つ「オブトサソリ」の生態

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セアカコケグモ

オーストラリア原産のクモで体長はメスが10㎜、オスが3~5㎜ほど。

メスは体が丸く体表は鈍い光沢のある黒をしています。ひし形が2つ縦に並んだ赤い模様がついています。オスはメスより体形が細く、褐色がかかった地色に淡色の目立たない斑紋があります。

もともとは日本にも生息していませんでしたが、1995年に大阪で見つかり、外来種として今では日本各地で確認されるようになりました。

海外ではニュージーランド、ヨーロッパ、東南アジア、アメリカ等にも生息しています。

メスはα―ラトロトキシンという神経毒を持っていて、オスは牙が小さく毒も持っていないと言われています。性格は大人しく、めったなことでは噛まないとも言われており、噛まれたとしても抗血清による対応が可能。

オーストラリアでの死亡例はあるものの、日本での報告はありません。

■ あの「セアカコケグモ」の毒性ってどれくらい?

シドニージョウゴグモ

オーストラリアシドニー周辺の林床の倒木や岩石の下に漏斗状の巣を作って生息しています。

体長は40㎜前後、脚を含めると100㎜程。青みがかかった黒色をしていて、オスよりもメスの方が大型です。体毛や脚の太さからタランチュラに似ていると言われています。

オスは牙が大きく、前2本の脚と牙を見せつけて敵を威嚇します。

夜行性で小型の爬虫類や昆虫を捕食します。

 

毒はロブストキシンと言われる強酸性の毒で、毒性としてはとても強く、最強の毒グモと言われることもあるほど。

しかし、この毒は人間を含めた霊長類や幼いマウスにしか通用せず、捕食の際には使わないため、防衛用ではないかと考えられています。

1950年までは血清がありませんでしたが、現在は血清もあり、放置せずに適切な処置をすることが重要です。

ブラジルドクシボグモ

別名をバナナスパイダーといい、バナナの木に隠れていることの多いクモです。

名前の通りブラジルに生息していて、世界一の猛毒を持ったクモとされ、ギネスブックにも登録されています。

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