刺されたり噛みつかれたりすると危険な虫は数多く存在します。

日本ではハチやムカデ、ダニなどが有名で、危ない生き物だと知っていることから発見した際には警戒することができます。

 

しかし問題なのは危険と知らずに近寄ってしまい攻撃を受けてしまうということです。

特に海外に行くと地域によっては日本で見慣れない虫もおり、見かけによらず強い毒性を持っていることもあります。

日本にも存在する虫ですが、サシガメという虫はこうした危険な虫の一つです。

サシガメの生態

サシガメはカメムシに近い虫です。

カメムシ亜目という分類までは一般的なカメムシと同じですが、サシガメと呼ばれるものはこのうちサシガメ科に属するものを指すことが多いです。

カメムシに近いと言っても危険度ははるかに高く、人間に対しても危害を加える可能性があります。

それはサシガメが捕食性であることが関係しており、人間などに対して吸血をしてくるものもいます。

 

見た目もカメムシとは少し異なっており、やや細長い体をしています。

そしてカメムシ目の特徴でもある針状の口は持っているものの、カメムシに比べてその長さは短く、そして太くなっています。

 

基本的に森などに生息し昆虫などを捕食し生きていますが、捕食対象となる生物が人間の生活圏内に多く存在するような場合にはサシガメもそれにつられて室内に入り込んでくることがあります。

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益虫としての側面もある

危険性だけを説明してきましたが、害虫でしかないというわけではありません。

基本的には人間ではなく昆虫を捕食対象としているので、農業をするにあたって害虫となるような虫たちを食べてくれるのでそういう意味では益虫と考えることができます。

しかし注意が必要なのは最終的に作物からサシガメを取り除く際、不用意に触れて刺されないようにすることです。

毒の強さや成分

ではサシガメに刺されるとどうなってしまうのでしょうか。

日本に生息するサシガメはそれほど危険ではないとされていますが、それは致命傷となるような可能性が低いというだけであり非常に強い痛みを伴います。

 

昆虫相手であれば麻痺させるような成分を注入されてしまいます。

こうした毒の強さはサシガメの特徴であり危険とされる原因でもありますが、もう一つ気を付けなくてはならないことがあります。

 

それは感染症を媒介するものもいるということです。

こうした衛生害虫とされるような種は吸血性のサシガメであることがほとんどです。

 

吸血時に接触してしまうことでサシガメから病原菌をもらってしまったり寄生虫が付着してしまうこともあります。

このようなサシガメからはシャーガス病という病気を引き起こされることがあり、これに感染すると肝臓や心臓の障害を起こすことで命の危険すら発生してきます。

 

日本に生息するサシガメの場合こうした感染症などの危険はあまりないものの外国に行くと流行している可能性もあり、そこでの食事にも気を使う必要がでてきます。

直接人間に感染しなくても食物と通してシャーガス病になってしまうことも起こり得ます。

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サシガメは毒と感染症に注意

サシガメの持つ危険性をまとめると、捕食性の種に対しては刺される際の毒を注入されるということ、そして吸血性の種に対しては感染症を移されるということです。

毒を持つものの場合非常に強い痛みが起こると言われています。

 

とにかく素手で触りに行かないように心がけましょう。

吸血性のものも直接触らないことはもちろん、病原体を移されている可能性のある食物などにも気を付けることが大切です。

 

シャーガス病はサシガメ病と呼ばれることもあるほどサシガメからの感染が多いです。

感染の可能性がある場合には治療を行うべきでしょう。

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