くさい虫代表と言えば、ダントツで「カメムシ」ですよね。
身近なところによくいるし、強烈なにおいを出すので嫌でも記憶に残ってしまいます。
くさいにおいがカーテンや洗濯物に付いてしまった日には…気分は最悪です。
私は洗濯物にひっついているのに気付かないまま箪笥に入れてしまい、箪笥の衣類すべてがカメムシ臭にやられてしまったことがあります…。
みなさんは、そんな経験ありませんか?
どうにかして、カメムシを避けて暮らす方法はないものでしょうか。
そこで今回は、カメムシの生態や発生する時期などについて詳しく調べ、回避する方法がないのか探っていきたいと思います。
カメムシの生態
カメムシは「屁こき虫」とも呼ばれる通り、身の危険を感じるととてもくさく嫌なにおいを出す昆虫です。
国内だけでも数種類いますが、三角形の頭に五角形の体をしているのが特徴。
丸くて血を吸ったマダニのような姿をしているものもいます。
「屁こき虫」という名前を聞くと、お尻からくさいガスでも出しているのかな?と思われがちですが、違います。
脚の付け根あたりにある「臭腺」から、悪臭を伴う液を分泌するのです。
一度ついたにおいがなかなか取れないのは、そのせいかもしれないですね。
ガスだと空気を入れ替えればすぐに消えそうですが、液体だと染みついちゃいます…。
しかもこの分泌液、カメムシ自身にとっても有害なんです。
カメムシの体は自身の出した分泌液が染み込まないように、厚いセメント層で保護されているのですが、密閉した狭い場所に閉じ込めると死んでしまうこともあるんだとか。
このことからも、いかに強烈なにおいかがわかりますね。
いつ発生する?
カメムシが最も活発化するのは、春から秋口にかけての暖かい季節。
ひっそりと越冬していたカメムシたちも、暖かくなると一気に活動を始めます。
4月から5月は繁殖期に当たり、その後8月にかけて産卵をし、1週間から10日ほどで卵が孵化します。
この期間でどんどんカメムシが増えていくということですね。
特に家屋周辺で見られるのは4〜5月、9月〜10月が多いようです。
じゃあ寒くなってきたら一安心…というわけにはいかないんです、残念ながら。
近年では自然が減少している影響で、暖かい越冬場所として家の中に侵入してきてしまうケースが増えています。
気付かないうちに、クローゼットや納戸の中で越冬していた…なんてこともあるようです。
しかも質が悪いのは、カメムシは集団で越冬するということ。
一匹ならまだしも、集団でクローゼットに住み着かれた日には、たまったものではありませんね。
トラウマものですよ。
カメムシの被害を避けるには?
カメムシの被害に遭わないためには、「家に入れないこと」が最も重要です。
網戸や窓はきちんと閉める、隙間があるようなら塞ぐなどして、侵入経路を断ってください。
また、外壁や窓周辺に殺虫剤や忌避剤を散布しておくのも有効です。
これで大部分のカメムシは近寄ってこれなくなります。
しかしそれでもなんとか隙を見つけて入り込んでくるやつもいます。
洗濯物と一緒に取り込んでしまう場合もありますね。
そんな時はカメムシを決して刺激しないように、凍結スプレーや殺虫剤で瞬殺するか、そーっとティッシュで包んで外に逃がしてください。
叩き潰したり、掃除機で吸ったりするのは厳禁。
後処理が大変なことになってしまいますよ。
カメムシについてまとめ
カメムシのにおいには仲間への警告の意味合いも含まれており、1匹がにおいを出すと辺り一帯からカメムシがいなくなる、という現象が起こります。
ということは、肉を切らせて骨を断つ…1匹に敢えてにおいを出させて、他の奴らを追い出す作戦はどうでしょうか。
しかしこれは諸刃の剣…試してみるにもかなり勇気がいりそうです。
(ライター もんぷち)