ちっちゃいくせにものすごい悪臭を放つカメムシ。
見た目は丸っこくてちっちゃくって可愛いマルカメムシだけど・・・・。
マルカメムシの特徴
マルカメムシはカメムシのような形をしておらず、一見するとカナブンやその他の甲虫のように見えます。
が・・・・いったん触ってしまうと大後悔。なかなか取れない臭いが手につく羽目になります。
マルカメムシの体長は5~5,5mmほどで光沢のある暗褐色をしています。
マルカメムシの生態
4~10月にかけて、本州、四国、九州に発生します。
マメ科の植物を好み、成虫はヤマフジやクズ、ハギなどつる性の植物についていることが多く、時には何十匹という集団でいることもあります。
メスは交尾をせずに成虫で越冬し、翌春4~6月にかけて、食草の上で交尾をし、そのまま20~30個の卵を二列に並べて産卵します。
卵の周りには成虫の排泄物が付着していることが多く、孵化したばかりの幼虫がすぐに食べ、腸内に共生微生物を取り入れるためのものと考えられています。
7月頃になると新しい成虫を見かけるようになります。
カメムシは10~11月頃になると越冬の準備を始めます。
家屋の羽目板の隙間や、屋根裏などが絶好の越冬場所で、この時期にカメムシが家の中に入ってきて、大騒ぎになるわけです。
また、越冬を終え、春になって暖かくなる時期に、隠れていたカメムシたちが這い出して来る頃も同様の現象が起こります。
マルカメムシの被害
マルカメムシは農業用の作物の大豆や小豆などマメ科の植物、時には稲などにつき、茎や葉柄から汁を吸います。
大量に発生しない限りは大きな減収になることはないのですが、強烈な臭いを放つことと、人里近くにも発生し、洗濯物などにつくことから問題にされているのです。
一旦洗濯物についてしまった臭いは再び選択しなおす以外に臭いをとる方法はなく、面倒なことになってしまいます。
マルカメムシを防ごう
マルカメムシの家屋への浸入を防ぐには、侵入しやすい秋頃に家屋の壁に殺虫剤をふりかけることが有効と考えられます。
なぜなら、カメムシは家屋に浸入する前に日当たりの良い壁に止まり、そこから侵入口を探す習性があるからです。
侵入口を防ぐのはもちろんですが、壁に止まっているところを処理してしまうと安心です。
壁に使う殺虫剤は水で希釈するタイプのものが良いでしょう。
細かな侵入口付近にはスプレーを振っておくのも有効です。
それでも万が一家の中で見かけてしまった時には凍結駆除スプレーやスプレー式の殺虫剤で駆除してしまいましょう。
殺虫剤を使うのが嫌な場合はガムテープなどにくっつけてそのまま折りたたんでしまえば、嫌な臭いが手につくこともありません。
植物などに大量に発生した場合にはカメムシ専用の農薬も売っていますので、そちらを利用しましょう!
間違っても殺虫剤などを散布しないように!植物まで死んでしまいますよ。
体育館のような大きな建物内に大量に出没した時にはバルサンなども有効のようです。
また、洗濯物のカメムシ退治にはヨモギやトウガラシなどの天然エキスを使った忌避剤をかけておくと、効果があります。
カメムシの発生しやすい時期には外に洗濯物を干さないようにするのも大切かもしれません。
マルカメムシの駆除方法のまとめ
マルカメムシ予防には家屋の浸入口を塞ぐこと、壁に殺虫剤を塗ること。
駆除方法としては殺虫剤やバルサンなどが有効。
洗濯ものは、カメムシの多い時期は外に干さないか、干す場合には忌避剤が有効。
以上、マルカメムシについてまとめてみました。
忌み嫌う前に、マルカメムシの習性を知って、上手な距離感をとりながら共生!?していきたいものです。
ちなみに…私の娘はカメムシに嫌な臭いを出させないようにつかまえるのがとても上手!
ストレスを与えなけらば、カメムシも臭いを出しませんよ~。
(ライター ナオ)