誰もが臭い!と言うほどの強烈な悪臭を醸し出すカメムシ。

戦後の事業として造林を推奨し、人々はスギやヒノキを山に沢山植えた事からカメムシの大量発生の原因だと言われています。

 

そんなカメムシですが、食糧危機対策としても注目されている昆虫食なんだそうです。

しかし「クサムシ」や「屁こき虫」などの名前を付けられる程、嫌われている虫です。

今回はカメムシの生態や特徴、そしてピーマンのカメムシ対策について紹介していきたいと思います。

カメムシってどんな生き物なの?~生態と雑学について~

カメムシの生態は、カメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫のうちカメムシ科など陸生昆虫の総称です。

日本には約90種類程のカメムシが生息していると言われて、よく見られる種類は「クサギカメムシ」や「アオクサカメムシ」などです。

生息地は、本州・四国・九州・対馬・屋久島・沖縄などに広く分布しています。

生活環境は、通常は野原や畑や雑木林ですが、洗濯物や軒先の隙間などにも集まって来ます。

平均体長は13mm~18mm程の大きさです。

体の特徴としましては、体の色は茶色や緑色で、口器が針状になっていて指で触ると自由に位置を動かせるくらい柔らかい作りになっています。

 

体の形は楯のような体型をしていて、背中には硬く頑丈な小楯板もあり範囲は背中全体や一部など種類によって異なるそうです。

体が硬いので窓ガラスなどにぶつかるとコツンというような音がします。

気温の変化にも敏感で、暖かい時期は活発に動いていますが、気温が下がって来ると動きが鈍くなってきます。

 

餌となるものは主に果物や茎や葉の水分を栄養として取り入れています。

特に好物なのはセリ科やイネ科の植物です。

 

餌を見つけたら、針状の口器を突き刺して水分を吸います。

ちなみにカメムシの種類の中で一部肉食系のものもいて、それらの種類は主にチョウやガの幼虫の体液を吸って生きています。

天敵となるものは、昆虫類・鳥類・カマキリ・クモ・寄生バチが挙げられています。

 

特に天敵に狙われやすいのは幼虫で、カメムシの幼虫はクモに覆い被られても逃げる事が出来るように、背中側から悪臭を放つことが出来るようになっています。

繁殖期は4月~5月にかけて行われ、5月下旬~8月にかけては産卵時期と言われています。

卵は夏前くらいから孵化が始まり、孵化の期間は1週間~10日程度です。

 

つまり一番カメムシが活発に活動しているのは春から秋口となります。

カメムシの平均寿命は1年くらいとされています。

ピーマンのカメムシ対策~カメムシの雑学~

カメムシは様々な植物に寄生してはダメにしてしまいますが、特にピーマンの葉に付きやすいとされています。

もしピーマンにカメムシが大量発生してしまった場合は、少量であれば葉を揺らして落とす事が出来ます。

 

その落ちたカメムシをスコップなどですくって袋に入れて処分します。

カメムシの悪臭は半端じゃないので、何重にも重ねた袋に入れて処分するようにしましょう。

その後は、またカメムシに寄生されないように唐辛子液や木酢液を霧吹きなどで振りかけておくと良いようです。

 

一番効果的なのは農薬ですが、やはりピーマンは食べるものなので無農薬にこしたことはありません。

カメムシは芋虫の様に葉をかじる訳では無いので中々気付きにくいかも知れませんが、普段からこまめに葉の裏などをチェックしておくと早期発見できますよ!

マメムシについてのまとめ

今回はカメムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

カメムシが寄生している事に気付かず、放置しておくと植物が病気に掛かったりするので気を付けましょう♪

ライターMISAKI