カメムシと言えば皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか?

一般的なイメージはやはり、強烈な悪臭を放ちながら大量発生する虫といった所でしょうか。

 

日本各地で発見されているカメムシの種類数は約1150種類以上いるとされていて、20科に分類されています。

体の色も様々で、緑色・茶色・黒色・赤色などカラーバリエーションが豊富ですね。

今回の記事では緑色のカメムシに絞って、種類や生態や特徴などを紹介していきたいと思います。

カメムシの臭いの成分

カメムシのあの強烈な臭いはどの様な成分で出来ているのか皆さんも気になりませんか?

そもそもカメムシが臭いを出す理由は3つあり、それぞれ臭いが違うんだそうです。

 

一つ目は防衛反応として出される臭いで、外敵に対して出されるものには毒物が含まれています。

二つ目は警報として出される臭いで、仲間に対しては警報フェロモンとして逃避行動を引き起こす様に出されます。

三つ目は集合を促す為に出される臭いで、緩やかに少量放出された場合には集合フェロモンとして、主に繁殖期などに出されます。

 

カメムシの臭いについては長く研究されているようで、この臭いはカメムシ酸と言われていて、種ごとに微妙に違うものの『ヘキサナール』『オクテナール』『ディセナール』などの成分を中心に組成されている事が明らかになりました。

 

稀にカメムシ自身が悪臭に気絶する事があるようですが、これはカメムシの脚の付け根にある臭線から出る油状の液体にアルデヒドという毒性の成分が含まれているために失神する事が分かっています。

自分を守るために出す臭いで、自分も気絶してしまうとは何とも皮肉な事ですね…。

緑色のカメムシの種類~生態と特徴について~

緑色のカメムシだけに絞って少し紹介したいと思います☆

【キンカメムシ】

キンカメムシはカメムシ目カメムシ亜目のキンカメムシ科に属する昆虫です。

やや大型のカメムシ類で熱帯地域に多く生息しています。

三角形の尖った頭・横に張った前胸・後ろにすぼまる胴体・細い単純な形の触角と脚を持っているのが特徴です。

体の色は地味なものと華やかなもの、あるいは金属光沢をもつものなど派手な体色を持っています。

基本的に植物の汁を吸っていて、幼虫は果実や種子に口吻を突き刺して内部の栄養分を液状化して吸っています。

【アオクサカメムシ】

アオクサカメムシはカメムシ目カメムシ亜目カメムシ科カメムシ亜科に属する昆虫です。

生息地は北海道・本州・四国・九州・沖縄に分布しています。

 

体長は12mm~16mm程の大きさで、光沢のない緑色のカメムシです。

マメ科・イネ科・キク科などの広範囲の植物の汁を吸うので、野菜や果樹の害虫として知られています。

灯火にも飛来するため、不快害虫としても問題になっています。

【ツヤアオカメムシ】

ツヤアオカメムシはカメムシ目カメムシ亜目カメムシ科アオカメ属に属する昆虫です。

その名の通り、緑色を主体とした体色を持っている代表的なカメムシです。

 

様々な作物に寄生して悪臭を放つ事から害虫として知られています。

全体的に見て、頭が尖り・胸部は左右に張りだし・羽を畳んだ腹部は楕円形になっているのが特徴です。

 

集団行動する習性があるので、大量発生する事で人間を悩ませています。

三種類のカメムシを紹介しましたが、知っている種類のカメムシはいましたか?☆

カメムシについてのまとめ

今回はカメムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

基本的に緑色と茶色のカメムシは害虫なので、もし育てている植物にカメムシが付いていた場合は、直ぐに駆除する事をオススメします!

殺虫剤なども売られているので、なるべく速攻で駆除出来る方法を使いましょう。

ライターMISAKI