鼻が曲がるような悪臭で私たちを苦しめる「カメムシ」。
時期によっては家の中に入り込んだり、洗濯物にひっついていたりして、知らないうちににおいが染みついてしまっていることもあります。
しかも普通に洗ったくらいでは落ちないほど、強烈な悪臭。
うっかり箪笥の中にでも入り込まれると、引出し中の服がやられてしまうことも…。
そんな悲劇を起こさないためには、どうすれば良いのでしょうか。
今回はまずカメムシのにおい成分について知り、被害に遭わないための対策を見ていきましょう!
カメムシのにおい成分とは?
カメムシがなぜあんなに強烈なにおいを放つのか…それは自分と仲間の身を守るためです。
あれだけ臭ければ食べられることもありませんし、においで他の仲間に危険を知らせることもできるというわけですね。
しかしそのにおいのせいで、人間には嫌われ駆除されてしまうという悲しい現実…。
そんなカメムシのにおいは、ヘキサナール、オクテナール、ディセナールなどの成分によって構成されています。
(種類によって成分は多少異なります。)
これらは青葉アルデヒドとも呼ばれており、じつは草や葉っぱに含まれるにおい成分と同じものなのです。
確かに、大量に草刈りした後の青臭さと、カメムシのにおいは似ている気もしますね。
あれだけ強くなるととても嫌なにおいに感じてしまいますが、ヘキサナールなどの成分自体は野菜や果物などにも含まれているんだそうです。
そう考えると、ちょっとだけ…ほんのちょっとだけですが、臭く感じないかも?
これで安心?カメムシ対策
カメムシは様々な種類がいますから、「これをすれば100%大丈夫!」という方法はなかなかありません。
この種類には効くけど、別の種類には効かない…なんてことが多いからです。
少しでも被害を減らすためには、効果的だと言われている方法をいろいろ試してみましょう!
侵入口を塞ぐ
家の中に入ってくる場合、ちょっとした窓や扉のすき間から侵入していることがあります。
窓や扉はきちんと閉める、または素早く開け閉めをすること。
そしてわずかなすき間でもきちんと塞いでおくことが重要です。
また、洗濯物は屋内に干すのが無難です。
忌避スプレーを使う
市販でも販売されていますが、すべての種類に効果があるわけではないので気を付けましょう。
唐辛子やハーブ系の香りを嫌う種類に対しては、手作りのスプレーでも多少効果があるようです。
室内に限定するならば、蚊取り線香もおすすめ。
白っぽい色は避ける
白やベージュなどの色に集まりやすい性質があるので、服などはできるだけ暗めのものを選びましょう。
洗濯物を干すときも、外側を暗い色で囲み内側に白っぽいものを干すようにすると、気休め程度ですが効果があるかもしれません。
カメムシのにおいを取る方法
カメムシのにおいは、その場限りではなく染みついてなかなか取れないのも厄介なところです。
手も一回洗っただけではまだ臭いですし、衣服も普通に洗濯しても残り香があります。
そんな嫌なにおいを手っ取り早く取り除くための方法を紹介しましょう!
手に着いたにおいを取る方法
普通は石けんでゴシゴシと、においが取れるまで洗うという人が多いでしょう。
しかし、これでは時間が経って石けんの良い香りが薄まるにつれて、カメムシのにおいが復活することがあります。
カメムシのにおい成分には油に溶けやすい性質があるので、石けんを使う前にまずは油をにおう場所に馴染ませましょう。
使う油は食用油。
サラダ油、オリーブオイルなどです。
(ごま油などでもいけないことはないと思いますが、それはそれで別の香りが染みついちゃいそうなので…)
その後で石けんを使い丁寧に洗い流すとにおわなくなるので、ぜひ試してみてください!
衣服(布製品)についたにおいを取る方法
布製品の場合は油をつけるとシミになってしまう恐れがありますから、油ではなく「中性洗剤」を使用。
特に柑橘系のものがおすすめで、中性洗剤を入れたぬるま湯に浸けおきをしてから洗濯すると、においが落ちやすくなるのです。
また、しっかりと日に当てて乾かすことでにおい成分が揮発し、におわなくなります。
カメムシのにおいについてのまとめ
厄介なカメムシですが、あまり効果的な対策はないのが現状です…。
なにせ種類が多いので、すべての種類に対応できる方法がないんですよね。
とにかくできるだけ寄せ付けず、見つけても刺激をしないようにしましょう。
(ライター もんぷち)