臭~いニオイを放つことで有名な「カメムシ」

世界には1150種類のカメムシが確認されています。

 

そのうち日本では90種類のカメムシが生息しているそうです。

日本で見ることのできるカメムシのなかで、茶色いカメムシの種類について紹介していきたいと思います。

クサギカメムシ

「クサギカメムシ(臭木亀虫)」とは、カメムシ目カメムシ亜目カメムシ科カメムシ亜科に属しています。

日本全国に生息しています。

4~10月に山や耕作地、民家などで見ることができます。

クサギカメムシは、大豆やササゲなどの豆類の茎や葉の栄養を吸い、リンゴ、ナシ、モモなどの果樹の実を吸って食べるので、農業害虫とされています。

 

クサギカメムシの幼虫も植物の汁を吸って被害を与えます。

また、家の中にも侵入して臭いニオイを放つので、衛生害虫ともいわれています。

洗濯物にくっ付いて臭いニオイを放ち、シミをつけます。

 

カメムシのなかでは、ニオイが強めです。

クサギカメムシの大きさは13~18ミリで、カメムシのなかでは大きめです。

 

体の色は茶色で、背中は五角形のような形をしています。

背中にたくさん長剛毛があります。

ヨツボシカメムシ

「ヨツボシカメムシ(四星亀虫)」とは、カメムシ目カメムシ亜目カメムシ科カメムシ亜科に属しています。

日本では北海道、本州、四国、九州に生息しています。

6~9月に山地で見ることができます。

大豆やフジなどのマメ科の植物が好きで、植物の汁を吸います。

 

ですので、マメ科の植物の害虫とされています。

ヨツボシカメムシの大きさは、体長12~14ミリです。

体の色は緑かかった茶色で、お腹は黄白色です。

胸に小さな白い点が4つあります。

これが名前の由来です。

トゲシラホシカメムシ

「トゲシラホシカメムシ(棘白星亀虫)」とは、カメムシ目カメムシ亜目カメムシ科カメムシ亜科に属しています。

日本では本州、四国、九州に生息しています。

4~11月に田んぼや草むらで見ることができます。

 

エノコログサ、スズメノテッポウ、イネなどのイネ科植物が好きなので、イネ科の害虫とされています。

トゲシラホシカメムシの大きさは、体長4.5~7ミリです。

 

体の色は茶色や灰褐色で、背中に白い点が2つあります。

前胸背側角が突出していて、肩の周りに小さな棘が付いています。

マルカメムシ

「マルカメムシ(丸亀虫)」とは、カメムシ目カメムシ亜目マルカメムシ科に属しています。

日本では本州、四国、九州に生息しています。

 

4~10月に原っぱや林の周辺、ベランダなどでよく見かけます。

マルカメムシは集団でいることが多いです。

 

洗濯物にくっ付いていたり、網戸にくっ付いています。

マルカメムシは洗濯物の匂いが好きなんですよ。

 

他には、大豆や小豆、ミカンやアケビなどのマメ科の植物が好きです。

マルカメムシの大きさは、体長5~5.5ミリで、テントウムシのような形をしています。

体の色は茶色です。

 

マルカメムシはとても臭いです。

マルカメムシは自分のニオイで死んでしまうぐらい、とっても臭いです。

茶色いカメムシの種類についてのまとめ

日本で見ることのできる茶色いカメムシについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

茶色いカメムシで有名なのは「クサギカメムシ」です。

他には「ヨツボシカメムシ」「トゲシラホシカメムシ」「マルカメムシ」などがいます。

どれも臭いニオイを放ち、農作物に被害を及ぼすので害虫とされています。

茶色いカメムシを駆除する場合は、カメムシ用の農薬を使ったり、そおっと刺激を与えないようにガムテープにくっ付けて処分しましょう。

カメムシはミントのニオイが苦手なので、農作物の傍に植えておくのもいいですよ。

(ライター 雲呑)