とにかく忌み嫌われることの多いカメムシ。

何とも言えない独特の臭いは一度ついてしまうとなかなか取り除くことも出来ません。

そんなちょっと厄介者のカメムシ、寿命はどれくらいなのでしょう?

カメムシの生態と寿命について見ていきます。

カメムシの種類と生態

私たちがカメムシと呼んでいる虫には実は色々な種類がいて、そのすそ野はかなりの広さ。

クサカメムシとか、ハナカメムシ、マルカメムシ…などなどカメムシ目で言うなら、タガメなんかもカメムシ目に含まれます。

カメムシの多くは11月頃になると活動が鈍くなり、成体で越冬します。越冬場所は種類によって異なり、落ち葉の下だったり、建物の隙間だったり、常緑広葉樹の樹冠だったり。

冬場、家の中を暖かくしているとカメムシたちが春と勘違いして出てきたりしますが、基本的に外気温が20℃を超えるとカメムシたちの活動が再開します。

 

夏には交尾をし、幼虫たちのエサとなる植物の下に卵を産みます。その数は10~30個程度。

成体はそこで命を終えますが、残された子孫たちは2~3か月かけて成長し、成虫になっていきます。

カメムシの臭い

カメムシは胸部の腹側から、強烈な臭いを発します。

これはもちろん、防衛本能で、敵に襲われた時など強い刺激を与えた時に出る匂いなのですが、その臭いはとにかく強烈。

一度ついた臭いはなかなか落ちることはありません。

民家の納屋などにある漬物樽などに集団でカメムシがいて、その臭いを発した場合は、その樽はもう二度と使えないほどだとか・・・・とにかく本当に強烈な臭いを発するんです。

 

スカンクの臭いは嗅いだことがありませんが、昆虫版スカンク!!

潰してあんな臭いを出されるくらいなら、生きたままどこかに逃がしてあげようという気にさせられてしまいます。

カメムシの口

カメムシの食性は植物性のものが多く、口がストロー上になっていて、植物などの汁を吸って生きています。

種類によっては、地中で木の根っこから汁を吸うものや、地面に落ちた種子から汁を吸うものもいます。

 

雑食性のカメムシは大型哺乳類から吸血したり、芋虫を食べたりするものもいたりととにかく様々。

でも、基本的に汁を吸っているので、口の形状はセミやゲンゴロウ、アメンボなどと同じとがった針状になっています。

この口に人間も刺されるというのだから、たまりません・・・・

刺すカメムシ

カメムシの中では捕食性のあるサシガメだけが、人間を刺す可能性があるということになっていますが、実際不用意に触ったりすると、他のカメムシでも刺されることもあります。

サシガメに刺されるとハチに刺された時と同じくらいの痛みを伴うのだとか。

 

4~5日間は痛みと痒みが続き、一週間ほどたっても刺された時の湿疹が消えないこともあるのだとか。

病気を媒介しているということはなく、毒性もないので、その辺の心配はないにしても、刺されたところから黴菌が入る可能性はあるので、刺されたら水で綺麗に洗い流しておくのが良いようです。

アレルギー体質の人は、慎重に様子を見ることをオススメします。体長の変化がある場合はすぐに病院に行った方が良さそうです。

カメムシの寿命

カメムシの寿命は1年程です。

成虫のまま越冬し、夏に交尾をして産卵すると死んでいくというサイクル。

 

秋に見かけるカメムシは子カメムシで、春から夏にかけてみるカメムシは親カメムシということ。

短い寿命、必死で身を守るために悪臭を放ってもしょうがないかぁ。。。

カメムシの生態と寿命に関するまとめ

カメムシには多くの種類が存在する。

カメムシはストロー状になっている口で刺すことがあり、その痛みはハチと同じ位。

カメムシの寿命は1年程。成体のまま越冬して夏に産卵する。

(ライター ナオ)