白と黒と赤の三色の色合いがインパクトのあるキツツキ、アカゲラ。

彼らの鳴き声を聞いたことがありますか?

目立つのはオスのアカゲラ

アカゲラはカラフルな3色の中型のキツツキ類です。

世界中の広い範囲に生息していて、体長は20~24㎝。体重は66~98㎏。

オスの成鳥は後頭部が赤い羽毛で覆われていて、とても華やかです。

自然界でもその姿は目立つ存在。

一方メスの方は後頭部の赤色はありません。

 

幼鳥はオスもメスも頭頂部が赤くなっています。

肩羽の先端が白くなっているので、逆ハの字型に見え、尻部分の白いラインと共に特徴的な模様になっています。

日本のアカゲラ

日本には北海道に亜種であるエゾアカゲラ。

本州と四国にも同じく亜種のアカゲラが生息していますが、九州以南でその姿を見ることはありません。

留鳥で周年日本で生活しています。

アカゲラによく似た種類としてはオオアカゲラがいて、アカゲラよりも大きく、個体数としてはアカゲラよりも少ないと言われています。

アカゲラの生態

アカゲラは広葉樹林や針葉樹林、混合林などに単独か、またはペアでいることが多いです。

昆虫などが主なエサで、森林内にいる昆虫を探して捕食しています。

 

枯れ木の幹にくちばしで直径4cm、深さ30~45㎝ほどの穴を開けて巣をつくり、5~7月にかけて4~6個の卵を産みます。

メスが抱卵し、14~16日で孵化、20~21日で巣立ちます。

アカゲラの鳴き声

アカゲラの鳴き声は「キョッキョッキョッキョ」と聞こえます。

この鳴き声は地鳴きに近いものと考えられていて、同じアカゲラとのコミュニケーションを捕るためのもののようです。

 

一方で中の虫を捕食するために朽ちた木をつつくと言われているドラミング。

しかし、このドラミングはどうやら捕食のためだけではなく、その音が他の鳥でいうところのさえずりのようなもの、つまり縄張りの主張とメスへのアピール音でもあるようなのです。

 

ウグイスの「ホーホケキョ」やカッコウの「カッコウ」と同じということですね。

自分の存在のアピールとここに巣をつくったぞ~~というお知らせのようなものだと考えられます。

 

森の中で遠くにアカゲラの「キョッキョッキョッキョ」という鳴き声を聞いている分には感じないことですが、すぐ近くで聞くと、その声はかなりの大音量。

けたたましいほどの騒音!!??と言っても過言ではありません。

 

きっと随分と遠くまでその声は響き渡っているのだろうと想像します。

アカゲラと鳴き声が似ている鳥として、アオゲラやオオアカゲラなどが挙げられます。

 

アオゲラは「ピョー ピョー」と鳴き、オオアカゲラはアカゲラとほぼ同じ「キョッキョッキョッキョ」と鳴きます。

オオアカゲラの方が体が大きい分、鳴く声も若干大き目!?

アカゲラのドラミング

キツツキ類全部に言えることなのですが、ドラミングの音は森の中でカエルが鳴いているようにも聞こえます。

映像などでドラミングの様子を見ると、関心してしまうほど頭を何回も振って、木をつついています。

 

空洞になっている木をつつくことも多く、その音は中で共鳴して響き渡るのですが、よく脳震盪起こさないな‥‥と子供心に思っていたものです。

脳に刺激が加わって何度かつついたら目まいがしそう・・・と。

 

でも、それにはやっぱりちゃんとした仕組みがあったんです。

皆さんはもうご存知かもしれませんが、キツツキ類の脳みそは実はキツツキの持っている長い舌でしっかりとガードされているんです。

 

何度も何度も繰り返すドラミングにも耐えうるだけのクッションを体の中に持ち合わせていたということなんです。

求愛の合図でもあるドラミング。生物にとって一番重要な行為にはそれぞれの生き物にきちんと隠された秘密があったということなわけです。

あっぱれ!!

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