私は熱帯に棲んでいるようなド派手な鳥よりも、さりげない美しさを持った鳥が大好きです。

今回紹介するのは私のお気に入りの鳥、「キビタキ」。

 

キビタキは漢字で「黄鶲」と書き、その名の通り黄色がとても美しい鳥です。

見た目の美しさもさることながら、鳴き声までもが美しく、人々を魅了します。

 

私の他にもキビタキのファンはたくさんいるのではないでしょうか。

キビタキの生態や鳴き声について詳しくまとめていきますので、あなたもこの記事を見終わった後はきっとキビタキに魅了されているはずです!

キビタキってどんな鳥?

キビタキはサハリンから日本列島全土、そして中国北部の一部の地域に生息する鳥です。

上記の地域にいるのは繁殖の間のみで、冬になると東南アジアへ移動し冬を越します。

そのため、日本で見られるのは夏の間のみ。

初夏にやってきて秋になるといなくなってしまうので、少し寂しいですね。

 

しかし夏の間であれば全国の森林にいますし、渡りの移動途中には普通の公園や田園などでも姿を見かけることがあります。

意外と身近な鳥なんですね。

 

体長は13~14cmで、雌雄でカラーリングが違うのが特徴です。

オスは頭部から背中にかけて黒く、眉斑・腹部・腰は鮮やかな黄色をしています。

 

喉元もこれまた鮮やかなオレンジ色で、喉元から腹部にかけてのオレンジから黄色のグラデーションがとても美しく魅力的。

とても鮮やかなのに、決して派手ではなく落ち着いた美しさ。

 

まるで大和撫子のようです。(オスですが。)

ただし、若いオスはメスとそっくりな見た目をしているので、一見するとメスなのか若いオスなのか見分けがつきません。

大人になるにつれて、あの美しい色に変わっていくのです。

 

メスは頭部から背中にかけて褐色がかったうぐいす色をしており、腹部は白、喉元だけわずかに黄色いという、少し地味なカラーリングです。

人間の世界では女性の方が派手で美しいのが一般的ですが、鳥の世界では大抵オスの方が派手ですよね。

 

オスはメスにアピールするために派手な姿をしている、というのをよく聞きますが、なぜ人間はそうではないのか…。

ちょっとした不思議ですが、この件はまた別の機会に。

美しすぎる、キビタキのさえずり

さて、見た目の美しいキビタキですが、鳴き声すらも美しいのです。

その美しい鳴き声はメスにアピールをするため、そしてキビタキは見た目に似合わず縄張り意識の強い鳥なので、縄張りを主張するためにも鳴きます。

 

「ピッピッピッ」「ピリリリ」といったなんとも耳に心地いい鳴き声をしており、聴いているとなんだか癒されてしまいます。

「癒される自然のBGM」みたいなCDに使われていても全然おかしくない!

 

小川のせせらぎ、木々のざわめき、キビタキのさえずり…最強コンボだと思います。

キビタキのさえずりは生息地によって異なるのも面白いポイント。

 

ツクツクホーシのような鳴き声をしたり、他の鳥の鳴き声を真似たりもするそうですよ。

しばらく観察していると、様々な鳴き声を聞くことができるかもしれませんね。

 

特に繁殖期である5月~7月にかけては朝方によく鳴いているので、気になる人はぜひバードウォッチングに出掛けてみてください。

一度は生で聞いてみる価値アリです。

キビタキ まとめ

キビタキの魅力、存分に分かっていただけたでしょうか。

飼育していつでも鳴き声を聞きたいくらいですが、野鳥なので飼うことはできません。

 

夏になってからバードウォッチングに行くしかないですね。

日々の生活に疲れた時などは、キビタキの鳴き声を聞いて癒されてください。

夜眠れない時などにも効果がありそうですね。(個人的な意見ですが。)

(ライター名 もんぷち)

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