カラスはとても頭が良い鳥で、人間の言葉を理解しているとも言われています。
一度カラスが集団で溜まっている所に遭遇してしまい、萎縮しながら通ると一斉に見てきて通り過ぎるまでガン見されていたのを今でも忘れません。
カラスの威圧感って本当に凄いと思います…。
上から見下ろされてるだけで変な緊張感が走りますよね。
さて、今回はハシブトガラスの生態や嫌われている理由などについて書いていきたいと思います。
石鹸や蝋まで食べちゃう?!ハシブトガラスの生態と食性
ハシブトガラスの生息地はユーラシア大陸東部、国内では小笠原諸島を除いて全国に生息しています。
人が多い都心部や住宅街などにも普通に生息していますが、本来は海辺や森林などで生活するんだそうです。
恐らく環境の変化などで、餌や住処を求めて街に出て来たんだと思います。
体長は約50㎝~56㎝で、翼を広げると100㎝程の大きさになります。
見た目は黒色でクチバシが太く額が少し出っ張っているのが特徴です。
夜は眠って、明るくなってくると餌を求めて活発に活動し始めます。
ハシブトガラスの食性は肉食で、昆虫・動物の死骸・小動物・野菜・果物など基本的には何でも口にするのですが、餌が取りにくい時期になると脂を摂取する為に油脂で出来ている石鹸や蝋なども食べちゃうんだそうです。
食べ物じゃない物にまで手を出すとは…ハシブトガラスは食に貪欲です。
ハシブトガラスは普段は仲間と一緒に集団で行動していますが、繁殖期に入るとつがい(オスとメス)と過ごす様になります。
繁殖期が4月~8月の間に行われるので、それまでに子育ての準備の為に巣作りをします。
一度の産卵で5個くらい産み、孵化するまでメスは卵から離れず温め続けて、オスはメスに食事を与えます。
メスはオスが食事を運んできてくれるとオスに毛づくろいなどをしてあげて感謝を伝えるそうです。
孵化してからは子供が巣立つまで餌を与えたり敵から守ったりと、メスとオスが協力して子育てをします。
子育てが終わるとまた他の仲間と合流して集団生活を始めます。
ちなみにハシブトガラスの敵となるのは、オオタカ・フクロウ・トビ・カモメなどです。
飼育されているハシブトガラスは20年以上生きるものもいるとされていますが。野生のハシブトガラスの寿命は大体10年~15年程だそうです。
ハシブトガラスが人間に与える益と害
動物の死骸や害虫を食べてくれたりするので、地域によっては人間に害ある虫をやつけてくれる益鳥と扱っている所もあります。
しかしその半面、ハシブトガラスはゴミを漁ったり、繁殖期には気性が荒くなるので人間に威嚇したり酷い時には攻撃するものもいるので危険と言われています。
確かに都会に行けば行くほど厳つい態度のカラスが多いような気がします。
やはりカラスもストレスが溜まるのでしょうか…?
でもハシブトガラスは飼いならせば意外と人懐っこい所があったり、頭も良いので躾やすかったり
愛嬌を感じられる部分もあるみたいですね。
カラスが怪我していて助けてあげたら凄く懐かれたなんて話も聞いたことがあります!
仲間思いで協調性もある性格なので、情が深い鳥なのかも知れません。
ハシブトガラスについてのまとめ
今回はハシブトガラスについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
写真や動画で見る分には、結構可愛い所もあるんだなと思ってもいざ目の前で見てしまうとあの存在感と威圧感に怖くなってしまいます…。
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野生のカラスよりは人に慣れているので安全だと思います。
ライター MISAKI