人類の天敵とも言える害虫、「ゴキブリ」。
生命力の強い人を「ゴキブリ並みの生命力」などと言うように、ゴキブリには生命力がとても強いイメージがありますね。
一体、どのような点から生命力が強いというイメージがついたのでしょうか。
今回はそんなゴキブリの生命力について、迫っていきたいと思います。
太古の昔から姿を変えない「生きる化石」
「生きる化石」と言えば、シーラカンスにカブトガニといった太古のロマン溢れる生物たちが思い浮かびますね。
しかし何を隠そう「ゴキブリ」もれっきとした生きた化石の仲間なのです。
遡ること3億5000万年前、恐竜たちが栄えた時代よりもさらに前から存在しており、その姿は昔も今も変わっていません。
なぜそんなに長い間、姿を変えずに生き延びてこれたのでしょうか。
そこにはいくつかの秘密が隠されているのです。
1.適応能力の高さ
適応能力は、長い時代を生き抜く上で必須の能力です。
ゴキブリはこの能力が非常に高く、現在でも殺虫剤に対して耐性を持ったものが出てきたりするのがいい例ですね。
それに加えて雑食で本当に何でも食べるので、「食べるものがなくなった」という理由で滅ぶことはまずないでしょう。
どんな貧しい環境でも生きていける理由はここにあります。
さらに学習能力が非常に高いとも言われており、毒餌やトラップを見極めて、寄り付かなくなったりもします。
これだけでも、なぜゴキブリが栄えてきたのか、納得せざるを得ないですよね。
2.繁殖力の強さ
メス1匹からは、300匹以上の子供が生まれるとも言われています。
そして60日もすると、その子供たちも繁殖が可能になり、どんどんネズミ算式に数が増えていくのです。
つまり、家にワンペアのゴキブリがいたとすると、その影では何百匹もの子ゴキブリたちが繁殖している可能性があるのです…。
3.頭がなくても生きていける
人間を含む多くの生き物は、生命維持活動のすべてをつかさどる「頭」がなければ生きていくことはできません。
しかしゴキブリは、頭がなくても生きていけるのです。
ただし、頭がなくなってしまったことで食べ物を得ることができずに死んでしまう、というケースはあります。
驚く生命力!
ゴキブリの驚くべき生命力を感じざるを得ない事例をいくつか紹介したいと思います。
中には「都市伝説か?」と思われるような、にわかには信じがたいものもありますが、気になる人は実際に試してみてはどうでしょう。
1.頭を切っても死なない
先ほども述べたように、ゴキブリは頭がなくても死にません。
さらに驚くのは、切った頭をくっつけることもできるということです。
2匹の頭をつなげて、頭が2つあるゴキブリを作るという実験が行われたこともあるんだとか。
2.餌がなくても死なない
雑食でなんでも食べますが、例え餌がなくても、水一滴あれば2週間は生きられると言われています。
中には、水だけで45日生きたものもいるそうです。
3.殺虫剤をかけても死なない
ゴキブリはその適応能力の高さから、どんどん殺虫剤に対する耐性を獲得していっているものと思われます。
強力な殺虫剤でも即死させることは難しく、今後さらに耐性を持った個体が増えていくのではないでしょうか。
確実に退治する方法
そんな生命力の塊であるゴキブリ、どうにかして確実に退治できる方法はないのでしょうか。
私のおすすめは、「熱湯をかける」ことです。
最も確実で後片付けも楽な方法と言えば熱湯。
80度以上、できれば90度以上の熱湯を、コップ1杯ほどぶっかけると、ゴキブリは即死します。
叩き潰したり、殺虫剤をかけたりした場合だと、その生命力の強さからすぐには死なないことがあります。
中途半端な攻撃だと、ちょっとティッシュを取りに行ったりして目を離した隙に逃げられてしまうことも。
ゴキブリについてのまとめ
とてつもないゴキブリの生命力が浮き彫りになりましたね。
人類の天敵と言われるのも当然です。
ゴキブリが絶滅することは、地球が滅ばない限り無理だとも言われているほど。
余計にゴキブリが怖くなってしまいました…。
(ライター もんぷち)