見かけたでゾッとするヤツと言えば「ゴキブリ」ではないでしょうか。
素早く動くゴキブリは時速170キロの速さなんだとか。
退治するときもとっても気持ち悪いので、早く死んでくれたらいいのですが、ゴキブリの寿命ってあるのでしょうか?
ゴキブリは世界に4000種類、日本では50種類ほどいるそうです。
日本でよく見かけるゴキブリで人間の家に住むゴキブリは、意外なことに2種類しかいないのです。
チャバネゴキブリ
日本に生息している家に住むゴキブリで、一番数の多いゴキブリです。
体長は約1.2cm程の小型で艶のある黄褐色のカラーをしています。
成長が早く、驚くほどの強力な繁殖力を持っています。
飲食店のキッチンや家庭のキッチンなどが大好きで、暖かい場所を好んでいます。
殺虫剤が効かないチャバネゴキブリもいるらしく、退治するのがとても大変です。
ですが、チャバネゴキブリは日本の寒い冬には弱いので、冬に外に出ると生きていけません。
チャバネゴキブリは-5℃の所に24時間いると死んでしまうのだそうです。
クロゴキブリ
日本の一般的な家や屋外でよく見かける家に住むゴキブリです。
体長は約3cmほどの大きさです。
幼虫は赤茶色ですが、成虫は黒く光沢があります。
動きがとっても素早くて、配水管や小さな壁の隙間から家の中に進入します。
9月頃になると、路上で見かけることもあります。
家の床下やマンションのゴミ置き場など、冬の寒い野外でも生活出来ます。
ヤマトゴキブリ
昔から日本に生息していたゴキブリで、北海道や東北などに生息しています。
ゴキブリには珍しく、寒い冬を屋外で過ごすことが出来ます。
体長は2~3cm程の大きさで、少し小型です。
外見はクロゴキブリに似ていますが、ごつごつとしていて艶がありません。
ヤマトゴキブリのメスはオスよりも翅が短くて飛べません。
ワモンゴキブリ
体長4cmを超える大きなゴキブリです。
体の色は明るいです。
胸に黄色い色をした輪っかの模様があるのが特徴です。
よく飛び、活発で、攻撃的な性格です。
東京の夜の路上やゴミ置き場などで見られます。
コワモンゴキブリ
ワモンゴキブリを一回り小さくしたゴキブリです。
前翅に黄色のラインが入っています。
屋外にはあまりおらず、一年中温度と湿度が高い下水などにいます。
沖縄や伊豆諸島、小笠原諸島などで見られます。
ゴキブリの寿命
種類によっても多少の違いがありますが、ゴキブリの寿命はおよそ6ヶ月から1年半と言われています。
家に住むチャバネゴキブリの寿命は約300日で、クロゴキブリの寿命は約400日になります。
ヤマトゴキブリの寿命は、成虫になってから約150日くらいです。
ワモンゴキブリは最長で1232日生きたことがあります。
ゴキブリの死骸を見かけないけど、死骸はどこ?
ゴキブリの死骸を放置してはいけません。
なぜならゴキブリは死んでしまったら、ゴキブリの餌になるからです。
死骸をそのままにしておくと他のゴキブリがたくさん集まってきます。
ゴキブリは、死んだゴキブリに殺虫剤が掛かっていても、食べてしまうそうです。
ゴキブリの死骸を見かけないのは、「他のゴキブリが食べているから」ということになります。
ゴキブリはとても頭がいいので、ピンチになると死んだフリをする事があります。
殺虫剤をかけた後に死んだゴキブリを処理するため、道具を取りに行った隙にゴキブリがいなくなっている場合があります。
これは実はゴキブリが死んだフリをしていて、隙を見てうまく逃げたということです。
ゴキブリは自分の命が危うい場合、子孫を残すために体から卵を切り離します。
卵をお尻にぶら下げたゴキブリを殺したときは、卵まできちんと処理しましょう。
ゴキブリを退治する場合は、死んだかどうかをきちんと確認してから、死骸を確実に処理しなくてはいけませんよ。
(ライター 雲呑)