これからの季節、ぷ~~~~んという音と共にやってくる、蚊。
音を聞いただけで何となく痒くなったりして‥‥いやですよね~~。
しっかり網戸も占めてるのに、その音を聞くとイライラして、眠れなくなったりします。
そんな厄介者の蚊たちは一体どこから家に入ってくるのでしょう。
蚊の種類
1億7000万年前から存在しているという蚊。
その種類は世界で2500種類ほどと言われています。
そのうち、家の中によく入っていきて、私たちが厄介だと思っている蚊は、ヒトスジシマカとアカイエカの2種類がほとんど。
場所によってはチカイエカやヤブカなどにも注意が必要です。
蚊の生態
ヒトスジシマカは胸部の背面に一本の筋のような白い線と、Wの斑があります。
黒色に白の模様が見えたら、概ねこのヒトスジシマカ。体長は4.5㎜程。
昼行性で、特に早朝と夕方に活発に活動します。
もともとは雑木林や竹林のたまった水を繁殖場所としていたと考えられますが、近年は家屋の周りの水場で繁殖することが多く、逆に山間部や森の中など、人気の少ない所にはあまり生息しなくなっています。日本では5~10月頃によく見かける蚊です。
岩手県や秋田県を北限としていましたが、最近は生息範囲が広がっているのだとか。
デング熱を媒介する可能性もある、ちょっと怖い蚊です。
一方、アカイエカは夜行性で、黄色みを帯びた褐色をしています。
体長は5.5㎜程。夜にぷ~~~んという音がして活発に活動している蚊は大抵アカイエカだと思っていいそうです。
活動時期は5~11月頃。刺された時の痒みはヒトスジシマカよりも弱いと言われています。
アカイエカはフィラリアを媒介する可能性を持っています。
チカイエカは寒い時期などにも表れる蚊。
見た目はアカイエカにそっくりですが、地下鉄や地下街などの冬でも対して寒くならない場所に生息しています。
低温でも産卵できるので、一年中活動しています。時季外れに蚊に刺された場合にはこのチカイエカのはず・・・。
ヒトスジシマカに似て、さらに大きいヤブカがオオクロヤブカ。
足に白い筋がないのと、名前の通り、大きくて体長は5㎜ほど。本州から沖縄まで広い範囲に生息していて、刺されるとかなりの痒みを伴う蚊です。
家の中の蚊
ヒトスジシマカとアカイエカが家の中に入ってくる蚊の2種類なわけで、ご存知のように吸血するのは決まってメスなわけですが、メスとの交尾が目的でオスも一緒に入ってきます。
網戸はしっかり閉めているのに一体、どこから入ってくるのでしょう??
蚊は、出産のために体力をつけるべく、人間の血を吸血するわけですが、それは生物にとってかなりの本能的行為。
蚊は子孫を残すためのエネルギーをくれる相手を二酸化炭素を感知するセンサーで探し当てます。
とにかく、そのセンサーが働けば、ちょっとした隙間でも執念で入ってくるのです。
例えば、近年の住宅で使われている収納可能な網戸。
この網戸の設置はきちんとした形で成されているでしょうか?上下に隙間はないでしょうか?
また、網戸が劣化して、広がっている穴はないでしょうか?
蚊は5㎜以上の穴があれば、そういう隙間からでも潜り抜けて中に侵入してきます。
また、換気口も要注意。換気口には結構な大きさの穴が開いています。
ここには網戸で使うようなネットを張らなければ、簡単に中に侵入してきてしまいます。
とりあえず、これらの穴をふさぐことが重要です。網戸に虫除け用のスプレーをすることもお忘れなく。
もうひとつ、家の周りから水場をなくすこと。
例えば、ベランダなどに水が入りっぱなしになっているジョウロはありませんか?
受け皿に水が溜まりっぱなしの植木鉢はありませんか?
こんな場所も蚊が産卵するのには最適な場所になります。ボウフラがうじゃうじゃしている可能性も・・・。
一軒家でしたら、庭のいたるところの水場が蚊の産卵場所になります。排水溝の中ももちろん、絶好の産卵場所。
蚊の活動が活発な時期にはこれらの水場から水をなくすことも重要な対策になってきます。
蚊のまとめ
ちょっとの隙間も蚊には絶好の侵入口!
これからの蚊の季節本番になる前に、一度家の周りと網戸や通気口をチェックして万全の体制を整えましょう!!
(ライター ナオ)